冬のステップ特集:人前で弾こう、舞台で弾こう!
間もなく12月ですね。仕事や勉強の追い込み、忘年会にパーティー、年賀状の準備、大掃除、クリスマス・・・、忙しい日々がやってきます。毎年繰り返す行事が多いので、1年たって変わったこと、変わらなかったことを確認する時期でもありますね。
ステップも、同じ会場で一年ぶりに、本番を迎えると、それぞれの成長や変化を振り返ることができます。
いろいろな会場で年に何度もステップに参加する人も、一度だけの参加と決めている人も、家やレッスン室と違うホールで非日常的な経験をする、という意味では変わりありません。
今日は、文京アナリーゼステーションの秋山徹也先生に、「ステップは自分のピアノから離れて、人前で舞台に立つこと」という観点から、そのもたらすものの大きさについて、お話いただきました。(2008年11月21日)
秋山徹也先生インタビュー「即座に対応してイメージ通りに弾ける能力を養う」
自分が考えている通りに実際に弾けているだろうか、他者からそのように聞こえているのかどうか?本番のステージでは、弾きっぱなしではなく、それを確かめることが重要です。
ステージでは、普段と違う空間(ホール)、違うピアノで弾かなければなりません。 同じ弾き方をしたら、思ったような演奏にはならないことも多いでしょう。
でも、楽譜を120%理解して、頭の中にしっかりとしたメージがあって、かつ弾いた音 をよく聴いていれば、最初のフレーズを弾いた瞬間に、ピアノのくせを見抜き、弾き方を調整して元通りのイメージへ、戻すことができます。イメージがあっ て、かつよく聴いて弾いているから、それに対して、即座に調整を行うことができるのです。
逆に言うと、いろいろな場所で弾いてから初めて、本人に、しっかりしたイメージや 楽譜の理解があるかどうかが確認できる、ということです。
こういうことは一人でやっていても、本当にできているかどうか、わからない。しかしステップでは、アドバイザーや、客席にいる指導者の先生に客観的 に見てもらうことができます。しかもそれを何度でも好きなときに体験できるわけです。ステップの効用のひとつはここにあると思います。
また、イメージがあって、かつよく聴いて弾いているかどうかを一番求められるのは、アンサンブルを行う時でしょう。
「自分はこういうつもりで弾いている」だけではだめなんですね。弦楽器や管楽器には独自の習慣があります。腕の構え方とか、間のとり方などが違うん ですね。だから他楽器の習慣にあわせなくてはならず、聴く耳を持つことが特に求められる、ということなんです。またそこでは、共演者、指揮者との調整・協 調も必要になります。
一般にピアノのレッスンでは、他の楽器の奏者の習慣にあわせるという機会が少なく、訓練はあまりされていないように思います。ステップではさまざまなアンサンブルを通じて、共演者、指揮者との協調作業を体験できます。ステップのもうひとつの効用はここにあると思います。
こういった考え方から、昨年立ち上げた私のステーションではアナリーゼステップを企画し、今年は弦楽オケによるコンチェルトステップも企画しました。それぞれ、確認レッスンやリハーサルを丁寧に組み込むことで、なぜこれをやるのか?ということが少しずつ理解されはじめていると感じています。
まず楽譜をしっかり読み、曲の理解をし、確固としたイメージを持つ。そして、聴く耳があれば、ホールとも、ピアノとも、共演者とも、その場でその瞬間に調整・協調ができる。こういった「即座に対応する能力」が、ステップに繰り返し参加することで養われると思います。
自分の家やレッスン室だけでなく、人前で、舞台で弾いてこそ、あなたの曲はより完成に近づくのかもしれません。ピティナでは、全国各地のステップ会場で、みなさんの参加をお待ちしております!
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