アドバイザーへのQ&A全文
樋口紀美子先生- 【1】ステップの良さとは?
- まず、参加者がのびのびと弾いていらっしゃることです。時々、心に響く演奏があって本当に感動してしまいます。音楽は人を幸せにして、世界を変えると信じていますので、このような催し物は、とても素晴らしいと思っています。継続表彰も素敵ですね。
- 【2】演奏前60文字コメントはどんな内容だと、メッセージが書きやすい?
- 大人の方の場合、どのような人生を歩んできて、どのような思いでピアノを弾いているのか?ということに興味があります。ピアノを弾いてきた年月もぜひ知りたいことのひとつです。
- 【3】ステージ上でアガってしまわないためには?
- まず「おじぎの練習」と「笑顔の練習」でしょうか?自然で良いおじぎができると、聴衆の方々に良い印象を与えるだけでなく、良い集中力を持って演奏にのぞむことが出来るからです。「笑顔の練習」は、鏡の前で自分の一番気に入った笑顔になれるまで、何度もやってみることで肩の力がぬけ、柔軟性のある演奏ができるでしょう。それから余裕をもって弾ける選曲をしてほしいと思います。
- 【4】先生の思い出の1曲、そのエピソード
- クーラウ/ソナチネ op.20-1
思い出の曲は何曲もありますが、幼児のときに一番最初の発表会で弾いたこのソナチネでしょうか。「人前で弾くこと」=「楽しい!」という思いがインプットされっぱなしで今日にいたっているようです。
中村勝樹先生- 【1】ステップの良さとは?
- 年齢も目的も様々な方が一同に会する場というのは、ありそうでなかなか無いものだと思いますが、ステップではそれが見事に実現できていて、刺激を与え合えていることは素晴らしいと思っています。また、ステップでは事前にホールや使用ピアノの情報が開示されているため、大事な本番前など、本番を想定した会場を選び、より充実したリハーサルの場を作ることが出来ます。一発勝負の試験やコンクールとは違い、コメントを書く場合にも、その人の普段の練習や今後の進歩を思いつつ、まるで自分の生徒にアドバイスするような親近感を持ってメッセージを書く事ができるのが良いですね。
- 【2】演奏前60文字コメントはどんな内容だと、メッセージが書きやすい?
- 参加者が自覚している問題点や疑問点を伝えてもらえると、具体的なメッセージが書けると思います。また、試験やコンクールなどのリハーサルとして参加されるときは、その本番までの期間がどれほどあるのかがわかれば、より有意義なアドバイスができると思います。例えば、本番まで一ヶ月ある場合と一週間しかない場合ではアドバイスが異なってきます。本番にごく近い時は、問題点克服よりも、「美点をより光るようにするには」という視点からのアドバイスになりそうです。
- 【3】ステージ上でアガってしまわないためには?
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私の場合は、3段階に分かれます。
1.呼吸を深く、体をほぐし、雑念を払う。音楽に、フレーズに集中すること。
2:「あ~緊張してる!そりゃそうだよね~」などと思い、逆に緊張を楽しむように心がける。緊張している自分を許すこと。
3.今までの本番の中で一番怖かった(そして上手くいった)時のことを思い出し、「あの日でも出来たんだから、今日できないわけがない!」と自分に話しかける。良い意味で開き直ること。
以上のどれも、自分で納得できるくらいに練習が出来ているときにのみ有効。自信を持つためには、やはりその裏づけになる練習が不可欠ですね。 - 【4】先生の思い出の1曲、そのエピソード
- ショパン/幻想即興曲
小さい頃初めて買ってもらったレコードに入っていて、当時からとても好きな憧れの曲でした。 ピアノが楽しくなくなってしまった時期、辞めたくなってしまった時、「幻想即興曲を弾けるまでは」と励みにしたのを思い出します。それが弾けるようになる頃には、他にも素敵な曲がたくさんあることを知り、目標地点はどんどん高くなっていきました。その後、ポーランドに留学し、思い出の幻想即興曲をコンサートで弾いた時には感慨深いものがありましたね。
藤井 隆史先生- 【1】ステップの良さとは?
- 僕はもともとstep by step(一歩一歩、着実に)という言葉が好きで、同じ意味でピティナの「ステップ」があることを知り驚きました。同じ一歩=ステップでも、人によってその歩みの幅や速さは違い、人それぞれのペースでステップを利用されていることに、時に感心させられます。それぞれの人生の形まで見えてくるようで、貴重な経験をさせて頂いているなと感じています。
- 【2】演奏前60文字コメントはどんな内容だと、メッセージが書きやすい?
- 音楽は一つの自分を表現する手段。「練習不足です」とか、「緊張しています」ということはこの際置いておいて(緊張するのは自然なことですし、練習時間も、ない中から見つけるものですので!)、その音楽を通じて自分の何を表したいかを、コメントを書く前によく考えてみましょう。ご自身を客観視でき、ステップで演奏する意味がより明確になるのでは、と思います。
- 【3】ステージ上でアガってしまわないためには?
- 僕なりの演奏前のおまじないはありますし、本番の日の生活スタイルもありますが、それは僕に最も効く方法だけかもしれません。
ただ一つだけ!皆さんは舞台に出る前、自然と深呼吸をしていますよね。それを、音楽の中でもされたらいかがでしょうか。人間が何をしている時でも自然に呼吸をしているように、弾き始め、フレーズ毎、休符、転調、ここ好き!というところを、まずは全て、練習の時から呼吸をしてみると、自分がお話しているように音楽が聞こえてくると思います。そしてそこは息を吐くところなのか、吸うところかも考えられるようになります。いきなり本番では出来ませんので、家での練習から実践されると良いと思います。 - 【4】先生の思い出の1曲、そのエピソード
- モーツァルト/ピアノ協奏曲第23番KV488
僕が中学1年のとき、ピティナ・ピアノコンペティション入賞のご褒美として香港の演奏会で弾かせて頂いたこの曲は、転機となった曲といえるでしょう。この経験がなければ、「ピアノって何かかっこいいかも」と、その後ピアノを真剣に勉強し始めることも、「世界って広いんだ」と、ドイツに勉強に行くことも、なかったかもしれません。
白水 芳枝先生- 【1】ステップの良さとは?
- 程よい緊張の中、舞台上で自分の想いを音楽で表現するという、大切な経験ができる機会の一つだと思います。一度の舞台経験で、自らたくさんの発見や課題を見つけることが出来ますし、また先生方からのコメントからも得るものがあると思いますので、ピアノを演奏されている方なら誰でも参加する意義があるのではないでしょうか。同じ舞台でありながら、それぞれ異なる目的をもって参加されているのも興味深いですし、その中で皆さんがステップでの舞台で弾くことを楽しまれていていることを感じ、聴いていて喜びを感じる瞬間がよくあります。
- 【2】演奏前60文字コメントはどんな内容だと、メッセージが書きやすい?
- どのようなお気持ちで参加を決められたのか、また奏法などについて悩んでいることがあればお書きいただけると、具体的に説明できることがあるかもしれません。またコメントを書くことで新たに気付くこともあると思います。
- 【3】ステージ上でアガってしまわないためには?
- 人前で何かを発表するときに緊張しない人はいません。私たち音楽家は作曲家の想いを自分の言葉に置き換えて、音楽という手段で伝えるのですから、「伝えたい」という気持ちをたくさん持たなくてはいけませんよね。曲の中に、自分の好きなフレーズや好きな「間」を多く見つけて、本番でどんなに緊張しても、ここだけは聴いてほしいという場所を一つずつ大切に表現していければいいですね。
- 【4】先生の思い出の1曲、そのエピソード
- ラヴェル/ソナチネ
中学2年生で勉強したこの曲です。自分がイメージする、硬質でガラスのような美しい音が出したい、と思いながらなかなかうまくいかず、たった1音、1小節に途方もない時間がかかり、泣きながら練習しました・・。美しい音に対する意識が芽生えるきっかけになった曲です。
松本 あすか先生- 【1】ステップの良さとは?
- 年齢、性別、職業など、様々な立場の方が同じステージに立って演奏するのを聴けるのがとても好きです。10人弾けば10人分の音楽がように、音楽との関わり方も十人十色、十人十音なんだなと、あらためて感じられるのが良いですね。私自身、子供の頃の先生の一言というのは色々な意味で影響力が大きかったので、アドバイザーという立場にはとても責任を感じています。初めは緊張があったのですが、色んな方の演奏を聴かせて頂く中で、「対音楽から学び続けるという意味では、教師も生徒も演奏家も、ある意味同じなのかも!」と思うようになりました。「一緒に楽しみながら音楽がナニモノなのか発見していきたいね!」という気持ちで、ひとりひとりに一生懸命メッセージを書かせて頂いています。アドバイザーとしての自分もステップを通して多くを学ばさせて頂いています。あとは、...一日に100人分のメッセージを書き続けるということがこんなに頭を使い手が痛くなるとは思いませんでした(笑)。
- 【2】演奏前60文字コメントはどんな内容だと、メッセージが書きやすい?
- 「その子自身の言葉であること!!」(笑)。お母様や先生ではなく、演奏されるご本人の本心で「言いたいこと!」「悩んでいること...」「こんなことが知りたい!」などを素直に書いて下さっていると、こちらもなんだかメッセージに熱が入りますね!
- 【3】ステージ上でアガってしまわないためには?
- ステージ上は、練習の時とピアノも場所も響きも違うため、練習通りにと思う程、緊張が増してしまったり...。そんな時は、「初めての友達とどうやって仲良くなろう!?」という気持ちで「音楽」の声に耳を傾ける!すると、音楽の方から歩み寄ってくれて、「緊張のドキドキ」を「興奮のワクワク」に変えてくれるような気がします。
- 【4】先生の思い出の1曲、そのエピソード
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カバレフスキー/ソナチネ
友達が演奏しているのを聴いて、頭の中で「インディージョーンズ」の映画のシーンを自分流に展開させて物語を作っていました。自分も弾かせてもらえたときはとても嬉しくて、気分はインディー!今でも当時に脳内で描いていた映像をハッキリ思い出せます。





