今井 顕先生
16才で渡欧、ウィーン国立音楽大学卒業、エッセン国立音楽大学マスターコース修了。パウル・バドゥーラ=スコダに薫陶を受け、東独ペータース社やオイレンブルク社における原典版楽譜の編集に携わるほか、数々のコンクールに優勝・入賞し、コンサートピアニストとして国際的な活動を行う。1981年より14年間にわたってウィーン国立音楽大学ピアノ専攻科にて教鞭を執り、1995年オーストリア政府より名誉教授の終身称号を授与される。現在は国立音楽大学大学院教授、全日本ピアノ指導者協会評議員。
全音楽譜出版社より出版されている「ソナチネアルバム」「ソナタアルバム」など国内外の楽譜校訂をはじめ、音楽雑誌などへの執筆も数多い。


セミナー企画内容例

《なくて七癖、ピアニスト》 「生き生きと」ってどうするの?

ピアノの先生の口癖のひとつ「もっと生き生きと弾きなさい」。でも「どうしたら生き生きとした表情になるのか」は曖昧なままになっていませんか?そのための「最初の一歩」を伝授します。 「ピアノだからこそ注意しなければならないこと」というポイントがいくつかあります。「なくて七癖」ですね。今回の講座ではその中から、メロディーに表情をつけるために欠かせない「抑揚」の問題を取り上げるとともに、ソナチネアルバムに含まれるスタンダードナンバーの指導ポイントを全音の「初版および初期楽譜に基づく校訂版」に沿って再チェックしていきます。この新しいソナチネアルバムを通じて、古典の魅力とソナチネの教材的価値を再認識していただければ幸いです。


《なくて七癖、ピアニスト》 第1回「音符を“しゃべる”」

音楽は人から人へ伝えられる“メッセージ”です。言葉と同じなのです。言葉でしゃべるときに不可欠な“抑揚”は、音楽にも欠かせません。これを楽譜から読み取り、どのように演奏に反映させるかについて考えましょう。《読譜力入門》となる講座です。


《なくて七癖、ピアニスト》 第3回「より美しい響きを求めて」

ピアノには他楽器と違う音響特性があり、それを知るだけでも音色が変わってきます。また“究極のペダリング”も、この講座で扱う大切なテーマです。ピアノのアクションの動きをうまく利用した奏法もご紹介しましょう。グランドピアノのアクションに装備されている“ダブル・ エスケープメント”とは何のためなのかご存じでしたか?