20年ほど前から、永瀬まゆみ先生の教室の中で実践してきた指導の成果が、コンクールの結果で年々顕著となっていった。そして、指導者の注目が集まる中、2年前にご自身のメソッドを出版。導入~初級の指導を、能率的で効果的にすることを目指したオリジナリティあふれるそのノウハウは、多くの指導者に、テクニック指導の発想の転換を投げかけている。
年の瀬の12月28日、埼玉県さいたま市の永瀬先生のレッスン室に伺った。レッスン生は、出版前の手書きの楽譜で、永瀬先生のテクニック指導を受けてきた小学生のお2人。上級者になり曲が高度になっても使われる基本的なテクニックを、独自の視点で8つにまとめあげ、やさしい音型の中で、「テクニックの引き出し」を作っていく。そして、練習曲やレパートリーの楽譜の中から、「宝探し」をしていく。さらに、その2つのプロセスを結びつけ、深い表現を追求していく。そんな永瀬先生のレッスンを、拝見した。
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