スタート!ピアノ教室

スタート!ピアノ教室 Vol.06 山崎 千恵先生

2018/04/16
不安なときは勉強あるのみ!

己の引き出しを増やし続けて、レッスンの自信へ。

出産後から自宅教室本格化

幼いころから、漠然と「先生」という職業への憧れのようなものはありました。教科を問わず「先生」が好きでしたね。
音大への進学は「なにかになりたい」というよりは、「このままピアノをずっと勉強していきたいな」という、わりと軽い気持ちで決めました。

初めて生徒さんを受け持ったのは大学3年生の時。近所でピアノ指導をしていらっしゃった方が引っ越しをされるということで、生徒さんの引継ぎをお願いされたことがきっかけでした。
そのままピアノ指導者の道に入り、大学卒業後は個人経営の音楽教室での講師と自宅指導という形で生活をスタート。24歳で出産し、産後から本格的に自宅教室の運営に力を入れました。

最初の教室広報は2,000枚のチラシのポスティングです。産後ダイエットもかねて(笑)、子どもを背負って徒歩圏内を自力で配布しました。結構楽しかったですよ。
結果的に大々的な広報はこの1回だけでした。実は、私はパソコンが大の苦手でWEBサイトを作っておりませんので、来てくださっている生徒さんは皆口コミやピティナピアノ教室紹介の方ばかりです。

自宅教室を開始して2年で生徒が30人くらいになりました。なんとなく、最初の15人までが頑張りどころ、その後は口コミや紹介で順調に増えていった、そんな感覚です。
いただいたご縁は大切にしたいと思い、入門のお問い合わせを断らずに全てお受けしていたら、一時期60人くらいの生徒さんに来ていただくことになってしまって......大変嬉しいことでしたが、ちょっと自分自身の生活がパンクしてしまいました。インプットの時間も、家族のための時間もとれなくなってしまって......。その時は恩師に相談して、母校の後輩に週1日、うちで指導してもらうという形をとりました。
現在は40名~50名の間くらいで安定しています。

当初「台本」を作成していたレッスン

実際に指導を始めるまで、子どもと直接関わる機会はあまりありませんでしたし、大学で教職課程もとっていなかったので、いざ「子どものレッスン」となってもどうしたらよいのかさっぱり分からず大変でした。
今でこそ笑い話にできますが、当初は「レッスンの台本」を作り、生徒さんの反応によって、自分がどう対応していくか、何パターンも考えていました。

しかし、それでは何の準備にもならないので(笑)、手当たり次第に勉強するしかない!と、とにかく指導法の勉強をしました。セミナー・講習会にもたくさん通いましたし、本も雑誌もたくさん読み、真似できそうなことは片っ端からレッスンに取り入れました。

講座で仕入れてきたレッスングッズで面白そうだと思ったものは、100円ショップやホームセンターですぐに材料を手に入れて試作し、レッスンで使ってみました。もともと好きなんでしょうね、手を動かすことが。全く苦ではなく、取り入れそうなことを見つけるためにアンテナを張っていることが、もう既にわくわくします。100円ショップやホームセンターはネタの宝庫です(笑)

▲全て自作のレッスン小道具たち

その頃、一番よく読んだ本が『ピアノが好きになる教え方・習わせ方』(大村典子著)です。少し古い本ですが、この本は本当に何度も読みました。今でも大切な本で、こんなレッスンがしたい、と心の支えになっています。

見守りながらピアノとの距離・時間を調整する

細くでもよいので長く、音楽を楽しんでいってほしい、というところに指導の重きを置いています。
例えば、「今年は受験があるので発表会用の新しい曲を譜読みするのが負担になってしまう」という生徒さんであれば、既に譜読みができて弾けている曲を活用し、その曲をアンサンブルにして発表会に出演する、などの工夫をしています。
アンサンブルは外部から他楽器共演者を招くのではなく、教室の生徒の中で学校の吹奏楽部に所属する子に協力してもらったり、生徒のご兄弟・ご家族に協力してもらったり、という形をとっています。
そうすることで、教室内の他の生徒さんどうしで、ご兄弟・ご家族との交流が生まれ、ますます家族ぐるみで、地域ぐるみで音楽を長く自然に楽しんでいける関係が作られていきます。

地域をつなぐハブになれる存在

「ピアノの先生」とは、学校でもなく、家庭でもなく、第三者的な立場でその子の成長に寄り添っていける存在です。だからこそ、他の家族同士、地域をつなぐハブになっていくことができるのではないかと思っています。
人と人とを音楽を通してつないでいける、そういう教室にしていきたい、ということが私のひとつの目標です。

うまく表現できないのですが、自分の根底に、「なにかあたたかいものを広げていきたい」みたいなイメージがあり、もしかしたら、ピアノは私にとってその一つの手段なのかしれません。

山崎 千恵

国立音楽大学ピアノ専攻卒業。
大学在学中より指導を開始し、大学卒業後、東京都多摩市にて自宅教室を構える。


ピティナ編集部
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