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    <title>アンサンブル力</title>
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    <title>第０９回　南部　やすかさん（フルート）</title>
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    <published>2009-10-27T03:45:00Z</published>
    <updated>2009-10-27T03:48:55Z</updated>

    <summary>アンサンブルでもソリストとしてアプローチするのがお互い楽しいと思います</summary>
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<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="南部やすかさん" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/009_01.jpg" width="202" height="328" class="mt-image-none right" style="" /></span>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="第9回　南部やすかさん「アンサンブルでもソリストとしてアプローチするのがお互い楽しいと思います」" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/009_title.gif" width="374" height="153" class="mt-image-none" style="margin-bottom:20px;" /></span>





<h3 style="clear:none;">楽器について</h3>
<div class="q">─ フルートという楽器について教えてください。</div>
<p>音域が高く、柔らかくて鳥のようなイメージというのが一般的な考え方だと思います。実際演奏するにあたっては、強い表情や深い低音など色々な表情が出せる楽器です。オーケストラの中ではメロディを吹くことが多いです。指も速く動くので、速いパッセージも結構こなせます。素材としては、金と銀と木管があり、銀が一番一般的で、明るくていわゆる｢フルート｣という音が出ます。金はもうちょっと丸く、柔らかく甘い音で、かつ音量が出ます。木管は少し木のぬくもりのある、かすれたような音が出ます。音域は結構高くて、ピアノでいうと真ん中のドから3オクターブと半ほど出ます。高くなるほど音量が大きく強い音が出るので、合わせる時は高い音は出していいけれども、低い音は周りの方に調整して頂くことになります。</p>

<img src="/report/03edc/bns_itvw/images/009_03.jpg" alt="第9回" class="left">

<div class="q">─ ピアニストが知っておいたほうが良いフルートの特徴はありますか？</div>
<p>まずはブレスですね。どうしても必要になるので、一緒に感じて頂くのが一番嬉しいですね。ただ待つのではなく、一緒にブレスをして頂くと一緒に入れるので。人によっての特徴が違うと思うので、ブレスも含めてその人の音楽性を感じてもらえたら良いなと思います。私も一緒にブレスを感じて頂く人と、ただタイミングを見計らって一緒に入る人では感じ方が違います。音楽を一緒に作っていく上でも、流れの中で一緒に感じていただけたら嬉しいです。<br />
あとは音量。構造的に下の音が出にくい楽器なんです。もちろん下を大きくできますし、上も小さく吹けるけれども、一般論としてはすごく難しいし、限界もあります。同じ強弱の記号があっても、高い音の時と低い音の時とバランスが変わってくるわけです。あとは、タンギング(短い音)を吹くときは、音量が少し小さくなるというのもあります。</p>


<h3>アンサンブルについて</h3>



<div class="q">─ どんなタイプのピアニストが演奏し易いですか？</div>
<p>二通りに分かれると思っています。一つは本当に「伴奏者」を好む人で、自分が常に一段階優位に立つリードする感じのソリスト。もう一つは一緒に同等にやっていきたいタイプですね。そういったソリストの気持ちを分かって頂けると嬉しいです。私はどちらかというと後者のタイプなので、音量も出してほしいしソリストとして演奏して頂きたいし、どれだけぶつけてお互い高めあっていけるかということを求めています。フルートのパートは見なくても良いくらい、自分のパートをしっかり準備してほしいです。「伴奏」だけの曲を自分だけで練習するのはつまらないかもしれないけれど、それがピアノの土台となって、私は自分の技術がフルートの土台となるので、それがしっかりしていないと、その上に行けない。「ここは曲のクライマックスだ」とか、私と違ってもいいから、まず自分の考えを持ってほしいです。その上で何か作り上げていきたいなと感じます。1＋1が3にも5にもなれるのが理想的ですね。</p>

<div class="q">─ ソロとアンサンブルの違いはどういったところにありますか？</div>
<p>フルートの場合はメロディしか吹けないので、一人でやるとなるとメロディを弾きながら聴く方にはベースラインも和音も想像させて、というようなことをしなければいけないので、テクニックとしては難しいです。私が100％出したところで100しか出ないけれども、他の人がいたら200、300とどんどん増えていく、そこがアンサンブルの醍醐味でしょうか。逆にピアノの方って他の楽器と合わせる時は「伴奏しなければ」という意識の方が多いみたいですが、そうではなくて、普通にソリストとしてアプローチするのがお互い楽しいのではないかと思います。100の力があるのに、伴奏だから50しか出さないのはもったいないじゃないですか！（笑）</p>

<h3>経歴について</h3>

<img src="/report/03edc/bns_itvw/images/009_04.jpg" alt="第9回" class="right">

<div class="q">─ 南部さんはアメリカでお勉強されて、途中で指揮の勉強もされていますよね。</div>
<p>そうなっちゃったんです(笑)。何をやっていくにしても、音楽のことを一番勉強できるのは指揮じゃないかと思ったので・・・。<br />
指揮者になりたいという希望は全くなかったんですが、スコアを勉強するのは大好きです。指揮する上では、その曲に出てくる全ての楽器の特徴と音のキャラクターを勉強します。歴史的背景だとか、ありとあらゆる時代の社会的なことだとかを知らなければならないので、ものすごい勉強になりました。フルートを演奏する際にも、室内楽で他の楽器と合わせるときも、楽器の特徴を一通り勉強しているのでやりやすいですね。今にして思えば、あの時習った知識を今使っていることが多いです。</p>



<h3 style="clear:none;">レパートリーについて</h3>
<div class="q">─ フルートのレパートリーの特徴を伺いたいのですが、重要な曲、演奏頻度の高い曲を教えてください。</div>
<p>ピアニストの方が大学でアンサンブルのコースをとって、多分フルートと一番良く習うのはプロコフィエフとプーランクのソナタだと思います。プロコフィエフはフルート版が原曲の、フルート奏者にとっては大変重要な曲なんです！とにかくプロコフィエフを知っていれば、フルートもヴァイオリンも出来るのでピアニストにとっては便利かな。<br />
フルートで多分一番多いのが近代フランスのレパートリーです。フォーレ、プーランクなどのフランスものを好きになっていただくのが良いと思います。バロックでしたらバッハとヘンデルがいくつかフルートのために曲を書いていますが、クラシック時代はモーツァルトくらいであまりレパートリーがないんです。ロマン派も数は少ないですけれども、例えばフランクのアレンジや、ライネッケなど一般の音楽史から見たらちょっとマイナー系の作曲家が多くなるかな。あとは良く演奏される曲としては、ドップラーの「ハンガリー田園幻想曲」などでしょうか。</p>

<div class="q">─ 各国を回られて演奏環境の違いなどありますか？</div>
<p>一番気づいたのが、日本では受ける曲が喜ばれるということです。例えばモンティの「チャールダッシュ」やジュナンの「ヴェニスの謝肉祭による変奏曲」だったり、聴いて分かりやすい曲、すぐ掴める曲ですね。悪いわけではないけれども、他にも色々な表現の曲があるということをもっと知ってもらいたいです。華やかだからそれだけが良いというわけではなくて、色々な表情がもっとあればいいかなぁ。日本人にしか分からない繊細な表現とか、そういうのもあると思うので、うまくミックスしていけたら理想的だと思います。</p>

<img src="/report/03edc/bns_itvw/images/009_02.jpg" alt="第9回" class="right">

<h3 style="clear:none">ミニコンサートについて</h3>

<div class="q">─ ミニコンサートの経験を重ねていらっしゃいますね。</div>
<p>やっぱり自分がこれだけ好きな音楽なので、好きなお菓子を分けるのと同じで、こんなに楽しいんだよっていうのを一緒に楽しみたいと思っています。そういう意味では<a href="http://www.to-on.com/concertmanagement/marubiru35/" target="_blank">丸ビル35コンサート</a>(※) のようなコンサートは貴重だと思います。演奏家にとっても楽しく、いろんな方と出会えて、聴いていただけるから。音楽に興味を持ってない人も足を止めてくださるのが嬉しいです。<br />
<span style="font-size:0.8em;">※<a href="http://www.to-on.com/concertmanagement/marubiru35/" target="_blank">丸ビル35コンサート</a>＝丸の内・丸ビルの35階で行われているトーク付無料のロビーコンサート。</span></p>

<div class="q">─ トークもとてもお上手ですよね。</div>
<p>鍛えられてます(笑)。最初は相当緊張しました。神戸港から出ている「コンチェルト」という船でのミニコンサートを3年間やったことがあって、20分のステージが1日で6回から8回ほどあるんですが、トークも必要だったので相当鍛えられました。その時思ったのが、そういうのをするのが好きな音楽家と、静かにきちんとしたリサイタルでいい人と分かれているということです。個人的に言えば、どこでやっても音楽は楽しいですし、聴いている人も楽しければそれが一番じゃないかと。</p>


<img src="/report/03edc/bns_itvw/images/009_05.jpg" alt="第9回" class="left">

<div class="q">─ お客さんと会話やコミュニケーションをすることの楽しさはどんなところでしょうか？</div>
<p>自分で曲を選んで、ある思い入れがあって演奏しているので、それを分かっていただきたいですね。コンサートでは１対１で話ができないので、マイクを持つしかないんです。何でこの曲を選んだのか、どういう思いで演奏するのかとか、どうしてもわかってもらいたいことがある。私が観客だったらやっぱり色々知りたいと思いますし。演奏するときも話すときも、相手は限られた人生の一部をわざわざ使って、私のために費やしてくれているので、それに見合うだけの何かを感じてもらいたいですし、私もわざわざ自分の時間を使っているので、自分の伝えたいことを伝えたいです。演奏家なので、演奏を通じてそれを伝えられたらそれが一番嬉しいです。</p>

<div class="q">南部さんにとって、アンサンブルとは？</div>
<p>出会いと楽しさ。自分ひとりでは絶対できないことで、音楽の気持ちを通じ合える人との出会いと、自分が一番好きな、一番楽しいと思っていることを分かち合える、そういう機会ですね。</p>
<br />

<a name="prf"></a>
<img src="/report/03edc/bns_itvw/images/009_prf.jpg" alt="南部やすか" width="85" height="113" class="prf_img">
<div class="prf2">南部やすか（フルート）</div>
アメリカとドイツでフルートと指揮法を学ぶ。日本フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団と共演。NHKテレビ「ぐるっと関西プラス」、NHK-FM「名曲リサイタル」、Junko Koshinoファッションショー出演など活動は幅広い。第13回びわ湖国際フルートコンクール第2位入賞。平成21年度神戸市文化奨励賞、平成20年度坂井時忠音楽賞、平成19年度大阪文化祭賞奨励賞、神戸新人音楽賞最優秀賞受賞。<br />
ラジオ関西「街とくらしとミュージック」（毎週日曜日 8:15&#65374;8:45） パーソナリティ。<br />
<a href="http://www.yasuka-nambu.com/index.html" target="_blank">http://www.yasuka-nambu.com/index.html</a>

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    <title>第０８回　新倉　瞳さん（チェロ）</title>
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    <published>2009-07-15T01:30:00Z</published>
    <updated>2009-07-15T01:38:58Z</updated>

    <summary>自分の楽器と同じくらい他の楽器も好きになれれば、音楽がより楽しくなる</summary>
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        <name>admin</name>
        
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<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="新倉瞳さん" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/008_01.jpg" width="202" height="303" class="mt-image-none right" style="" /></span>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="第8回　新倉瞳さん「自分の楽器と同じくらい他の楽器も好きになれれば、音楽がより楽しくなる」" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/008_title.gif" width="427" height="116" class="mt-image-none" style="margin-bottom:20px;" /></span>

<div class="q">Q.チェロという楽器について教えてください。</div>

<p>チェロは、もともとヴァイオリンを伴奏する楽器として、ヴィオラとともに生まれた楽器ですが、音域の幅も広く、メロディーも伴奏も両方担当できます。ソロにアンサンブルに、魅力を発揮できる楽器だと思います。一方でテクニック的に難しいところもあります。弦も太いし、体力・精神力など色々気を使わないといけない楽器です。室内楽的にはヴァイオリンに比べると音が少ない、また速い音が少ないというのもあるので、アマチュアの方も取り組みやすく、お年を召してから楽器を始められる方も多いと思います。</p>

<div class="q">Q.アンサンブルの際に気をつけていることはありますか。</div>
<p>まずリハーサルに行く前までに、自分の意見を持つようにしています。自分をはっきり持った上で、リハの時にはそれに固執するのではなく、相手をどれだけ受け入れられるかというのも重要になってくると思います。お互いが近寄れないと喧嘩みたいなアンサンブルになってしまうんですよね。もちろん音楽と音楽がぶつかって良いものがうまれるというのもあるかもしれませんが、基本的には自分の意見を持った上で相手を受け入れるように心がけています。</p>


<div class="q">Q.ピアノとアンサンブルをするときの特徴は？</div>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="第8回" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/008_03.jpg" width="267" height="205" class="mt-image-none right" style="" /></span>

<p>ピアノが支えて下さる分、通常の自分の役割を任せることになるので、役割が入れ替わったときにチェロが溶け込んでしまうということがあります。ですからチェロの音色や方向性みたいなものを汲み取って演奏して頂けると非常にやりやすいです。あと、音楽の意見が合わないとき、「何でそう思うのかな」というような疑問を持つことも大事だと思います。言わないとダメですし、言える雰囲気を作らなきゃいけない。アンサンブルでは「どっちがエライ」というのはなくて、とにかくバランスが大事だと思っています。</p>



<div class="q">Q.初対面の時から相手の「方向性」というものは分かりますか？</div>
<p>大体1回で分かりますね。もちろんソロの演奏を聴いて魅力的だなと思ったり、アンサンブルを聴いて価値観が合いそうだなと思って、一緒に演奏したいということもあります。最初は警戒もしますが、「自分は自分」というスタンスで行くと、相手から返ってくる・返って来ない、などありますね。音を出してみないと分からないですよね。もちろん合わせをするまでの連絡がスムーズであれば、すごい楽しみになりますし、そういう意味で相手に不安を与えさせるようなことは好きではありません。</p>

<div class="q">Q.ピアニストに知っておいて欲しいことはありますか？</div>
<p>私はチェロ譜を見て演奏しますが、本当はスコアを見て演奏したいんです。だから見落としがちなところをピアニストに指摘して頂けるとありがたいです。ピアノはオーケストラにも代わる楽器だと思うので、ピアニストは指揮者でいて欲しいというのはありますが、できれば二人で指揮者でいたいというのが理想です。曲の最初から最後まで、一緒に景色を見渡せた状態でいたいんです。<br />
気楽に聴けるような小さなコンサートとなると、準備も気楽にという演奏者がいらっしゃるときがあるんですね。簡単な曲ですし。でも手抜きすると伝わってしまうんです。そうなるとテンションが落ちてしまう。だから短い曲でも大曲でも、景色を見渡せた状態で望んで頂けたらな、と思います。そうして初めて音の会話ができるのかもしれません。</p>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="第8回" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/008_02.jpg" width="131" height="198" class="mt-image-none left" style="" /></span>

<div class="q">Q.他の楽器から学ぶことはありますか？</div>
<p>たくさんありますね。例えば同じ曲を違う楽器に編曲するというパターンがありますが、この楽器だと簡単に出来ることが他の楽器では難しいというようなことも学べます。自分の楽器と同じくらい他の楽器も好きになれれば、音楽がより楽しくなると思います。</p>

<div class="q">Q.新倉さんにとって「伴奏者」とはどういう存在ですか？</div>

<p>人間です（笑）。伴奏者という言い方は嫌いです。「ピアニスト」だと思います。共演を重ねるほど阿吽の呼吸になって、音を出すだけでしっくり来るようになると思います。それと同じ形が弦楽四重奏。お互いが好きで信頼し合っているからチームとして密度の高い演奏ができるんです。オーケストラになると100名の人間全員が信頼し合うというのは大変だと思います。「嫌い」というような負の気持ちもぶつかってこそのミックスされた音色なのかな、とも思います。人数が少なければ少ないほど信じて、同じ方向を向いていて欲しいですよね。</p>

<div class="q">Q.もし一緒に共演するピアニストにわがままを言えるとしたら？</div>
<p>「わがままでいて下さい」という感じでしょうか(笑)。そうじゃないとつまらないですよね。</p>

<div class="q">Q.チェロの作品で譜読みしておいて損はない曲は？</div>
<p>ベートーヴェンのチェロ・ソナタを何番でも良いから譜読みをされると良いと思います。合わせて弦楽カルテットや交響曲も是非聴いてみていただきたいです。あとはシューベルトのアルペジオーネ・ソナタですね。単純な伴奏に聞こえますが、弾き方一つでものすごく雰囲気が変わってしまうので、シューベルトの歌曲などと合わせて勉強されると良いのではないでしょうか。</p>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="第8回" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/008_04.jpg" width="267" height="205" class="mt-image-none right" style="" /></span>


<div class="q">Q.ピアノがお好きだそうですが、どういう部分が好きなんですか？</div>
<p>和音が出せるところですね。ジーンとくる和音を一人で出せるわけじゃないですか。私はピアノは下手ですが、チェロで和音を出せない分、ピアノで和音を出すときだけは音色にこだわって弾きます。そうすると、チェロと向き合うときにより和音を意識できるんです。一緒に弾くときも、和音にこだわって弾いていただけると嬉しいです。</p>

<div class="q">Q.新倉さんにとってアンサンブルとは？</div>
<p>信頼ですね。信じないと自分の意見を言えないし、信じている人だから意見を受け入れられます。1回目の合わせから信頼関係は築けると思います。音楽家として、人として、周りの意見に流されずに、自分と相手の信頼関係を築いていきたいですね。</p>




<a name="prf"></a>
<img src="/report/03edc/bns_itvw/images/008_prf.jpg" alt="新倉瞳" width="85" height="113" class="prf_img">
<div class="prf2">新倉　瞳（チェロ）</div>
8歳よりチェロを始める。ドイツにて、ヤン・ヴィミスリッキー氏に師事。11歳で帰国後、毛利伯郎に師事。2001年桐朋女子高等学校音楽科に入学。室内楽を、原田幸一郎、徳永二男に師事。IMA音楽賞受賞。アスペン音楽祭に奨学生として参加。第9・11・12・13回宮崎国際音楽祭、鎌倉芸術館ゾリステン、プロジェクトQなどに出演。これまでに、飯守泰次郎指揮、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団をはじめ、プロオーケストラ、アマチュアオーケストラと多数コンチェルトを共演。2006年8月、東芝ＥＭＩ（現「EMIミュージック・ジャパン」）よりアルバム
「鳥の歌」を、また2008年12月にはセカンドアルバム「トロイメライ」をリ
リース。各音楽雑誌や新聞、TV等で取り上げられ、好評を得ている。室内楽にも精力的に取り組み様々なアンサンブルで活躍している。今後も各地でリサイタルなどの演奏会が予定されており、期待される若手チェロ奏者の一人として注目を集めている。2008年桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業。皇居桃花楽堂新人演奏会にて御前演奏を行なう。10月チェロ・グランド・コンサートに最年少で出演。現在同大学研究科２年在籍、堤　剛に師事。<a href="http://www.emimusic.jp/classic/niikura/" target="_blank">http://www.emimusic.jp/classic/niikura/</a>




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    <title>第０７回　リタ・スローン先生（アンサンブルピアニスト）</title>
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    <published>2009-02-12T05:07:02Z</published>
    <updated>2009-02-13T02:17:51Z</updated>

    <summary> Q. まず、なぜご自身アンサンブルピアニストという道を選ばれたのですか？  な...</summary>
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        <name>admin</name>
        
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        <![CDATA[<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="第7回" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/007_1.jpg" width="199" height="277" class="mt-image-none" style="float:right;margin-left:5px;" />

<form mt:asset-id="1248" class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="第7回" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/007_2.jpg" width="444" height="58" class="mt-image-none" style="margin-bottom:20px;" /></span>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="「積極的にパートナーと共に新しいアイディアに挑戦していくことが大事です」" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/007_6.gif" width="433" height="49" class="mt-image-none" style="margin-bottom:20px;" /></span>

<p style="color:#006DDE;font-size:14px;">Q. まず、なぜご自身アンサンブルピアニストという道を選ばれたのですか？ </p>

<p>なろうと決めたわけではなくて、本当に必然的なものでした。気が付いたら室内楽、歌曲、デュオを弾く機会が増えていき、アンサンブルの魅力にどんどん引き込まれていったのです。ある時点でソロの音楽よりも圧倒的にアンサンブルを弾くことが多いのに気づいたのですが、全然苦ではなく、むしろ幸せに感じました。</p>

<p style="color:#006DDE;font-size:14px;">Q. 良いアンサンブルピアニストになるためには何が重要なのでしょうか？ また、他の楽器や歌手とアンサンブルをする時に、一番気をつけることはなんですか？ </p>

<p>まず最初の質問ですが、アンサンブルピアニストにとって大事なことは４つ。まず非常に優れたリスニング能力を持っていること。次に、他の人の考え方、解釈や希望に適応できる柔軟な性格であること。他の人と演奏するという喜びを心に持っていること。そして、初見や速い譜読み能力を持っていることですね。<br />
いつも気に留めておいた方がいいことは、とにかく｢聴く｣こと！音楽だけでなく、相手が何を伝えたがっているのか、どんなボディ・ランゲージを行っているかも含めて大事ですね。<br />
そして相手をむやみに追わないこと。相手の言いなりになるのではなく、一つの立派な作品として向き合い、パートナーがどのようなリズムでどの方向に向かうか予測できるようにする─つまり受身ではなく、大事な(活発な)メンバーの一人として音楽に参加することです。そして当たり前のことですが、よく準備するということ。最後に、これが一番大事なことかもしれませんが、提案すること、発言することを恐れないことです。音楽メンバーの一人として、積極的にパートナーと共に新しいアイディアに挑戦していくことが大事ですね。</p>

<div class="thumb tleft"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="第7回" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/007_4.jpg" width="274" height="198" class="mt-image-none" style="" /></span><div class="thumbcaption">
公式伴奏者たち</div></div>

<p style="color:#006DDE;font-size:14px;">Q. アスペン音楽祭のコラボレーティブ・アーティスト・プログラム(アンサンブルピアニスト育成のためのプログラム)を立ち上げたきっかけはなんだったのですか？</p>

<p>なぜ始まったのかといえば、まず今までそういうプログラムが存在しなかったから、そして明らかに必要だったからです。伴奏者の手配をしていた当時の責任者の人に、声楽や器楽奏者に割り当てられる伴奏者の仕組みがあまり上手く機能していないと忠告したところ、ではちゃんと機能する仕組みを作ってくれませんかと言われたので、快諾しました。ずいぶん昔のことなので、何年から始まったかはちょっと失念してしまいましたが・・・。始めの頃は、単に伴奏者を選んで割り当てるような作業が主でしたが、その後、伴奏者向けのセミナーを作ったので、コラボレーティブ(共演)プログラムと改名されました。少しずつ様子を見ながら改良し、いらない物は排除したりし、今の形になりました。セミナーの内容は、今後アンサンブルピアニストとしてやるべき事を補強するという目的で始まり、なるべく普段の経験だけではカバーしきれない専門的・実用的な部分を重点的に取り上げるようにしました。例えばオペラピアニストになるにはどうすればいいか、オーケストラパートをどうやってピアノで弾くか、などですね。
<br />また、毎年アスペン音楽祭にいらっしゃる招聘アーティストの先生方をセミナーにお招きし、それぞれの先生の得意分野をお話頂く、例えばリサイタルでの伴奏方法や、コンチェルト伴奏のコツ、ピアノから見た歌曲の研究など多岐に渡りますが、このように特別ゲストを招く形で行う事もあります。</p>

<div class="thumb tright"><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="オーケストラ演奏会" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/007_5.jpg" width="248" height="188" class="mt-image-none" style="" /></span><div class="thumbcaption">オーケストラ演奏会</div></div>


<p style="color:#006DDE;font-size:14px;">Q. 日本ではまだ｢アンサンブルピアニスト｣という職業が一般的に確立されておらず、生計を立てられる状態ではないのが現状です。アメリカのアンサンブル事情はいかがでしょうか？十分な教育や経験を積むことができて、また職業として成り立っているのでしょうか？</p>

<p>アメリカでは、確実に状況が良くなってきています。生徒や先生の伴奏、コーチングのために伴奏者を雇う大学が年々増えています。でも学校によってかなり差があるので、状況が大変良い場合もあれば、そうではない場合もあるようです。料金はピンからキリまで、何しろ広い国なので相場というのはあまり決まっていません。私のようなアンサンブル専門の教授職の間では、この問題をお互い話し合って、なるべく多くの仕事が供給されるように努力している人も多いです。まだまだ状況は完璧とはいえませんが、伴奏法の教育の充実さ、伴奏の仕事の多さ、料金に関して言えば、日本や他のアジア諸国より進んでいると思います。</p>

<p style="color:#006DDE;font-size:14px;">Q. PTNAのピアノ伴奏者紹介について、一言！</p>

<p>まさに今必要とされているプロジェクトだと思いますし、素晴らしいと思います。是非、他の国々にも情報を発信されると良いでしょう。私も何かできることがあれば何でも協力したいと思っています。</p>

<p style="color:#006DDE;font-size:14px;">ありがとうございました！</p>


<p style="text-align: right;"> (インタビュー・訳：石川悠子)</p>


<a name="prf"></a>
<img src="/report/03edc/bns_itvw/images/007_prf.gif" alt="リタ･スローン先生" width="85" height="113" style="margin:0px 10px 0px 0px;float:left;" border="0">
<div style="background-color:#006DDE;padding:3px;color:#ffffff;">リタ・スローン　Rita Sloan　<span style="font-size:13px;">（ピアノ）</span></div>
ポーランド系の両親のもとロシアで生まれる。ジュリアード音楽院卒業。今までマーティン・キャニン、ロジーナ・レヴァイン、レオン・フレイシャー、ヴラディミール・アシュケナージに師事。ソロピアニスト、伴奏者、室内楽奏者として活動する傍ら、アンサンブルの後進の指導にも力を注ぐ。<br />
今までアンサンブル・ピアニストとして多くの優れた演奏家たちと国内外で共演。シカゴ交響楽団室内楽シリーズ、シアトル室内楽フェスティバル、ロングアイランド・モーツァルトフェスティバル、プロンクス・アートアンサンブルシリーズ、ニューヨークのバージ室内楽シリーズ、オクラホマの「ＯＫモーツァルト」等の室内楽フェスティバルにゲスト出演している。2003年第25回国際ウィリアム・カペル・ピアノコンクールでは特別ゲストを務める。今までにアスペン・アンサンブル及びトランペット奏者クリス・ゲッカー氏とのデュオで計2枚のＣＤをリリース。<br />
今までにイギリス王立音楽院、ヴィルヌス音楽アカデミー(リトアニア)、ニューイングランド音楽院、ジュリアード音楽院等、アメリカ国内主要の音楽大学でマスタークラスを行う。また台湾や韓国、日本でも度々マスタークラスや演奏活動を行う。<br />
1999年より米国メリーランド大学ピアノ科及び伴奏科教授。コロラド州のアスペン音楽祭では後進の指導を行う傍ら、伴奏者・室内楽奏者を育成するコラボレーティブ・アーティスト・プログラムを設立、ディレクター及びコーディネータを務めている。<br /><br /><br />



<h2>アスペン音楽祭　Aspen Music Festival and School</h2>

<span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="アスペン市街" src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/007_3.jpg" width="250" height="188" class="mt-image-none" style="float:left;margin-right:15px" /></span>

<div style="font-size:14px">世界有数の大規模な音楽祭。毎年夏、米国ロッキー山脈麓の高級リゾート地・アスペ ンで約9週間に渡って開催される。音楽監督は指揮者のデヴィッド・ジンマン。学生数 は総勢1000人に上り、オーケストラも5つ存在する。毎日コンサートやマスタークラ ス、レッスンが行われ、世界中から著名な音楽家が集う。ピアノプログラムの教授陣 はレオン・フライシャー、ジョン・オコーナー、ヨへヴェト・カプリンスキーなど。<br />
☆アスペン音楽祭公式サイト　<a href="http://www.aspenmusicfestival.com/index.cfm" target="_blank">http://www.aspenmusicfestival.com/index.cfm</a></div>]]>
        
    </content>
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    <title>第０６回　青木篤子さん（ヴィオラ）</title>
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    <published>2008-10-29T09:32:24Z</published>
    <updated>2009-01-20T09:48:56Z</updated>

    <summary> ─ ヴィオラという楽器について教えてください。 弦楽器というとヴァイオリン、ヴ...</summary>
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        <![CDATA[
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/006_001.gif" alt="第6回" width="242" height="328" style="float:right;margin-left:15px;">

<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/006_title.gif" alt="第6回　青木篤子さん　「他の楽器と関わると、自分の楽器というものが見えてくる」" width="364" height="114" style="margin-bottom:20px;">


<br />

<p style="color:#006DDE;font-size:14px;">─ ヴィオラという楽器について教えてください。</p>
<p>弦楽器というとヴァイオリン、ヴィオラ、コントラバス、チェロがありますが、ヴィオラは音響学的に言うと、本当はあと10~14cmボディの長さがないと良い音が出ないんです。つまりバランス的には音が出にくい楽器なので、発音が少し遅れます。音になってお客さんの耳に届くまでが、ヴァイオリンやチェロに比べてちょっと遅いです。発音という面でも、音の豊かさの面においても、ヴァイオリンやチェロに比べたら構造上不利な楽器といえます。特にヴィオラは一人一人持っている楽器の大きさが違いますので、それぞれ音も全然違います。それが面白いところでもあり、難しいところでもあると思います。<br />
オーケストラの中ではサポートが多いですね。そういう意味で、常にアンサンブルというか、回りにアンテナを張り巡らせるということに気を使っています。</p>
<br />

<p style="color:#006DDE;font-size:14px;">─ オーケストラの中で、ヴィオラはどんな役割を担うことが多いのでしょうか？</p>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/006_004.jpg" alt="第6回" width="199" height="147" style="margin-right:13px;float:left;">
<p>陰鬱な暗い雰囲気を出すときにヴィオラの渋い音色を使う作曲家は古今東西います。ヴィオラは鳴らしにくい楽器ですが、逆に変わった音や奇妙な音も出せるので、近代以降は暗いだけでなく、コミカルな場面でヴィオラを使う作曲家も出てきています。例えばリヒャルト・シュトラウスに「ドン・キホーテ」という管弦楽曲がありますが、そのサンチョ・パンサのテーマはヴィオラなんです。ひょうきんというか人間味溢れると言うか、シリアスな場面で道化役。お芝居でいくとヒロインじゃないんです。ヒロインの恋敵とか(笑)。言ってみれば非常に個性的なキャラクター楽器ですね。一方で晴れ渡るような音色も出せます。幅広い表現ができる楽器だと思います。非常に美しい表現もできれば、えぐい表現もできる。名優が人間の美しい部分と醜い部分を演じ分けられるように演奏することができるんです。</p><br />


<p style="color:#006DDE;font-size:14px;">─ アンサンブルについて、お聞かせください。</p>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/006_002.jpg" alt="第6回" width="268" height="191" style="margin-left:13px;float:right">
<p>アンサンブルをするというのは、カウンセラーみたいな感じですよね。相手をどれだけ知るか。ソロばかりやっていて怖いのは、自分だけで全てを作り上げてしまうことなんです。ソロではそれがすごく大事なことで、自分で最初から最後まで演出しなければいけない。ただ、共演者がいる場合は、そのための余地を残しておくというか、他の人が入り込む余地が必要ですよね。凝り固まらないことが大事だと思います。私もヴィオラだけ弾いているとあまりそういうことは考えなかったんですけれども、オーケストラで弾く機会が多くなってからはそのように感じます。例えばJAZZのプレーヤーと共演することがありましたが、彼らはライブ本番で即興するために、周りへのアンテナの張り方が凄いんです。実際クラシックの本番でも何が起こるかわからないので、とっさの対応の時にはそういうことも必要だと思います。精神的に自分をコントロールするという意味でも、非常に役に立ちます。<br />
また、ヴィオラを弾く側もピアノを弾いて下さる方も、いろんな引き出しがあると良いかなと思います。人それぞれ引き出しの増やし方はあると思いますが、なるべく色々な楽器と関わるということが大事ですね。他の楽器と関わると、逆に自分の楽器というものが見えてきます。アンサンブルをやって、「何が上手くいかないか」ということを追求することも大事だと思います。</p><br />

<p style="color:#006DDE;font-size:14px;">─ 実際どんなピアニストだと、弾きやすいのでしょうか？</p>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/006_003.jpg" alt="第6回" width="199" height="147" style="margin-right:13px;float:left;">
<p>例えばコンチェルトの伴奏の場合、オーケストラのスコアまで勉強している方とはやりやすいです。例えば低弦のピチカートの部分が、まるでピアノの音ではないように聞こえます。いろんな音色を出して下さるんです。そういう方と合わせると、自分まで上手に聞こえます(笑)。オーケストラのサウンドを出せる人というのは、ソナタを演奏しても楽しいです。こちら側もヴィオラの音色を決め付けたくないので、それに付き合ってくれる方だと相乗効果が生まれますね。</p><br />

<p style="color:#006DDE;font-size:14px;">─ ヴィオラと合わせる際に、ピアニストが注意しておくと良い点はありますか。</p>


<p>まずは楽器の構造がそもそも全然違うということが前提ですね。ピアノの方が音は出やすいと思います。
ヴィオラとのアンサンブルにおいては、ちょっとだけ呼吸を深く持つ、というのが基本にあるとありがたいです。それからピアノはとても音域の広い楽器ですよね。ピアノとヴィオラのためにかかれた曲の難しいところは、ヴィオラの音域とピアノが被ってしまうということです。合わせやすいピアニストの方は、どうしてもヴィオラを聞こえさせたいという時に、その辺のバランスを考えて下さるんです。バランス感覚がすごくいいんですね。例えば譜面にｆ（フォルテ）と書いてあるから、というのでは無く、「ヴィオラのｆ（フォルテ）はどんな感じなのか」、「ヴィオラの音域でのｆ（フォルテ）はどういう音が出るのか」等まで考えて下さいます。</p><br />

<p style="color:#006DDE;font-size:14px;">─ 譜読みしておいて損はないヴィオラ曲はありますか？</p>

<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/006_005.jpg" alt="第6回" width="146" height="200" style="margin-left:13px;float:right">
<p>まずはブラームスの2曲のヴィオラ・ソナタですね(Op.120-1、Op.120-2)。この2曲はコンクールの課題曲になることも多いです。それからヒンデミットのヴィオラ・ソナタ、バルトークやウォルトンのヴィオラ・コンチェルト。ヒンデミットには「白鳥を焼く男」というコンチェルトもあります。ヴィオラ奏者がオーケストラの入団試験で良く弾くのはシュターミッツ、ホフマイスターなどです。シューマンの「おとぎの絵本」あたりも見ておくと良いと思います。</p><br />

<p style="color:#006DDE;font-size:14px;">─ 青木さんにとってアンサンブルとは</p>
<p>相手を知るということですね。相手を知り、自分も知る。アンサンブルをやることで、今まで気づかなかった自分を知ることも大きな魅力だと思います。</p><br />




<table border="0"><tr>
<td>
<a name="prf"></a>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/006_aoki_prf.gif" alt="青木篤子さん" width="85" height="113" style="margin:0px 10px 0px 0px;float:left;" border="0">
<div style="background-color:#006DDE;padding:3px;color:#ffffff;">青木　篤子<span style="font-size:13px;">（あおき　あつこ）</span></div>
桐朋学園大学音楽学部をヴァイオリンで卒業後ヴィオラに転科、同大学研究科、洗足学園音楽大学ソリストコースにて学ぶ。第15回宝塚ベガ音楽コンクール、第２回名古屋国際音楽コンクール、第２回東京音楽コンクールにて、それぞれ第１位を受賞。これまでに倉敷音楽祭、ヴィオラスペース、サイトウキネンフェスティバル、東京のオペラの森等に出演。ヴァイオリンを藤井たみ子、東儀幸、原田幸一郎の各氏に、ヴィオラを岡田伸夫氏に師事。ヴェーラ弦楽四重奏団メンバー。2008年9月より東京交響楽団首席ヴィオラ奏者に就任。

</div></td></tr></table>]]>
        
    </content>
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    <title>第０５回　野平一郎先生（作曲・ピアノ）</title>
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    <published>2008-07-11T09:45:16Z</published>
    <updated>2009-01-21T03:11:29Z</updated>

    <summary> ピアノは優れたアンサンブル楽器です。ピアニストの可能性を広げるアンサンブル力と...</summary>
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<div class="hp" style="margin-bottom:20px;padding-bottom:20px;border-bottom:dashed 1px #cccccc;">
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/005_1.jpg" alt="第5回" width="269" height="245" style="float:right;margin-left:10px;">

<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/005_title.gif" alt="第5回　野平一郎先生「アンサンブル体験が増えれば、ソロの表現の多様性も増してくる。」" style="margin-bottom:10px;">
<p style="color:#666666;font-size:14px;">ピアノは優れたアンサンブル楽器です。ピアニストの可能性を広げるアンサンブル力とは何かを楽器奏者、歌手、ピアニストのインタビューを通して探って行きます。第5回目はピティナ・ピアノ指導セミナーでもおなじみの野平一郎先生にお話を伺いました。</p>
</div>



<p class="q">─ まず、先生が伴奏法講座を立ち上げた意図・目的を教えてください。</p>
<p>私は伴奏という言葉があんまり良くないと思っているんです。それは二重奏であって、決してどっちが主で、どっちが従ということはない。でも音楽の内容を理解することによって、この部分では自分は主、自分は従、というような事は分かってきます。1曲のなかでも主と従の関係というのは変わるので、そういう音楽の内容の理解から演奏を構築していくことをもっと徹底して出来ないかと思って始めたのが一つです。もう一つは、ピアニストというのは、伴奏者を見ても「私は何の伴奏が得意だ」という風になってしまう。僕が思うに、パーフェクトにすべてのことをこなすのは難しいけれども、ピアノというものを本当に理解するにはソロも必要だし、コンチェルトを弾くことも必要だし、室内楽や歌の伴奏も必要だろうと思います。だからこの講座では少なくとも２つの楽器ないし声楽と器楽のように、片方はやったことがあるだろうけれどももう片方はやったことが無いというようなものを必ず組み合わせて構成しています。<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/005_2.jpg" alt="第5回" width="273" height="152" align="right" style="margin:10px 13px;">例えばヴァイオリンでは対応できなかったこともフルートではできる、フルートではこう対応するところがヴァイオリンでは役に立たないなど、様々なシチュエーションにピアニストを置くことで、ピアノへの、そして音楽への理解を深めていこうと思っています。<br />
それにはまず、器楽奏者がピアニストにうるさい人であることが大前提です。ソリストには2種類いて、ピアニストはどうでも良いという人も実際います。今回出演の先生方<span class="t2h1">（<span style="color:#ff0000;">※</span>編集者注）</span>はピアニストにうるさい人達なんです。</p>
<div style="text-align: right;margin-bottom:20px;"><span style="color:#ff0000;">※</span>注：漆原啓子先生（ヴァイオリン）、佐久間由美子先生（フルート）</span></div>


<p class="q">─ 先生は、アンサンブルの基本とはどういうことだと思いますか？</p>

<p>一言で言うのは難しいですが...、抽象的な言い方になりますが、楽曲をよく理解するということだと思います。そのため、この講座では単に「ここをこうしたら」的なレッスンだけするのはやめることにしました。例えば日曜の午前中にデスクワークのような時間を設けて、楽曲を分析しました。作曲学的な分析というより演奏においてこれだけのことは知っておかなきゃならないだろうということを話し合い、それを午後に実践したり、器楽の先生に楽器の奏法を説明してもらい、実際に傍で聴くことで、こういう構造になっているとか、こんな音が出る、ということを実際に体験できる。そういう全てのことを網羅した講座でありたいと思っています。特にアンサンブルの場合は、自分は今何をしなければいけないかは、やっぱり楽曲の理解からしか生まれてこないですね。だから全体的に「あなたは小さいよ」とか「大きいよ」、という事だけじゃなくて、「この部分はこうだったけど、他の部分はもっとこうじゃなきゃいけない」、というような応用が利くことが大事。「一を聞いて十を知れ」です。</p><br />

<p class="q">─ ピアニストにとってアンサンブルを学ぶ意義とは？</p>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/005_3.jpg" alt="第5回" width="261" height="186" class="right">
<p>それはやはり、２人や３人で演奏する楽しみ、皆で何か一つのものを作るという楽しみを知って欲しいなということですね。ソロの演奏というのも決して１人ではなく、例えば3人でやらなきゃならないところを1人でやるのであって、そういう事はアンサンブルを体験しないとなかなか理解できません。また、作曲家はピアノの曲ばかりを書いているわけではなく、ある日は弦楽器の曲を書いたり、またオペラや歌曲を書いたりと、色々な曲を書くわけです。そうなると相互が関連しないはずがないですよね。例えばピアノ・ソナタのこのフレーズの書き方は弦楽器のこのフレーズからきている、ということが弦楽器の曲を知ると一目瞭然。それをソロの演奏に生かすにはどうしたら良いかということは別途を考えなければいけないのですが、まず根本的にそういうことを知ることが大切だと思います。<br />
今年の講座はフルートとヴァイオリンでしたが、開催してみて感じたのは、ソロを中心に活動しているピアニストはレガートが足りない。ヴァイオリンとかフルートのように、レガートが非常に基本である楽器と共演すると、その欠点がやけに目立つのです。ヴァイオリンと同じフレーズを演奏しても、「どうしてヴァイオリンのように弾けないの？」となる。例えばモーツァルトの時代では、ヴァイオリンの曲をピアノで弾いたりピアノの曲をヴァイオリンで弾いたりと、互換可能だったので、皆関連があります。そういう部分は他の楽曲を知らないとわからない。アンサンブル体験が増えれば増えるだけ、ソロの表現の多様性も増してくると思います。</p><br />

<p class="q">─ アンサンブルを体験することでソロにどのような影響が出てくるのでしょうか？</p>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/005_4.jpg" alt="第5回" width="292" height="198" class="left">
<p>顕著に表れるものとしては、イマジネーションがもっと豊かになるということです。音色に対するイマジネーションですね。例えば歌の人と共演する時には歌詞がありますが、それは非常に馬鹿にできないイマジネーションの源泉です。器楽と演奏する時も、楽器のアーティキュレーション、表現、目指すもの、そういうことがピアニストにとってのイマジネーションの源泉になります。音楽はイマジネーションだから、それが働かないとどうしようもない。もちろん何にでも共通して言えることで、アンサンブルだけには限りません。</p><br />

<p class="q">─ ソロ・ピアニストに共通する傾向というのはありますか？</p>
<p>勝手に弾くということですね。つまり人の呼吸感で弾けない。そして、人の呼吸感で弾けないということはリズムに問題がある。よく言うのですがリズムの客観性が足りない人が多いです。</p><br />

<p class="q">─ 日本における室内楽の現状はどのように感じていらっしゃいますか？</p>
<p>皆が室内楽を楽しめる雰囲気になると良いですよね。音楽にスター性とかそういうものばかりを見ていると、室内楽は永遠に日が当たらない分野だと思います。だから、本当に音楽を理解して、好きで、本当に楽しんで聴けるか、聴衆のレベルも問われるわけです。何だか格好いいスターが出てきたけど、演奏はちょっと...という人もたくさんいます。もちろんスターで素晴らしい人もたくさんいますし、海外のスターはちゃんと室内楽もやるので、もっともっと幅が広いと思います。</p><br />
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/005_5.jpg" alt="第5回" width="292" height="198" class="right">
<p class="q">─ アンサンブルの中でピアノの果たす役割は？</p>
<p>ある程度、指揮者的な感覚が必要ですね。つまり、3人でも4人でも、ピアノが含まれているということはピアノが一番多くの音を弾くわけですから、音楽の骨格を形作る役割を負わざるを得ないと思います。そういう意味ではピアニストの室内楽での経験とイニシアチブと共演者に与えるそのイマジネーションはすごく重要だと思います。</p><br />

<p class="q">─ 野平先生にとって、アンサンブルとは？</p>
<p>やはり音楽でのコミュニケーションができる、ということだと思います。一人で弾いていると聴衆に対してのコミュニケーションは常にありますが、演奏者同士のコミュニケーションは無いわけです。だから、ちょっとしたフレーズを色んな楽器で回していくというような、そのちょっとした会話が楽しい。こちらが翳ったら明るく返ってきたとか、瞬時の様々なやり取りや会話がすごく楽しいです。音楽は本来楽しいものだと思います。だから本当に皆でコミュニケーションができて、皆が上手くいったと感じるところまで行くと本当に楽しい。ピアニストにはそういう楽しさを知って欲しいし、聴くほうにもそういう楽しさが生まれると良いな、と思っています。</p>

<div style="text-align: right;">（取材協力・写真提供　　<a href="http://www.aoi.shizuoka-city.or.jp/">財団法人静岡市文化振興財団  静岡音楽館AOI</a>）</div><br />


<table border="0" align="center"><tr>
<td>
<a name="prf"></a>
<a href="/enc/pianist/0236.html"><img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/005_nohira_prf.gif" alt="野平一郎先生" width="85" height="113" class="left"></a>
<div style="background-color:#006DDE;padding:3px;color:#ffffff;"><a href="http://www.piano.or.jp/enc/pianist/0236.html" style="text-decoration: none;color:#ffffff;">野平　一郎<span style="font-size:13px;">（のだいら いちろう）</span></a></div>
1953年生まれ。東京芸大、同大学院修了後、78年、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学ぶ。卒業後も、各講習会やイティネレール、IRCAMにおいて、電子音響音楽やコンピューター音楽を学ぶ。ピアニストとして、内外の主要オーケストラにソリストとして数多くの初演に携わる一方、名手たちと共演し、伴奏、室内楽奏者としても活躍。作曲家としては、4曲のフランス文化庁委嘱作品をはじめ、数多くの委嘱作品があり、著名なアンサンブルやソリストたちによって演奏、放送され、主要作品はアンリ・ルモワンヌ社（パリ）より出版されている。その多彩な活動により各方面から大きな評価を受けている。武井賞（90年）、第13回中島健蔵音楽賞（95年）、第44回尾高賞、第46回芸術選奨文部科学大臣新人賞、第11回京都音楽賞実践部門賞（96年）、第35回サントリー音楽賞（2004年）、第55回芸術選奨文部科学大臣賞（2005年）を受賞。90~2002年、東京芸大助教授。2005年より静岡音楽館AOI芸術監督。<br />
⇒<a href="http://www.piano.or.jp/enc/pianist/0236.html">こちらで音源が試聴できます。</a></div></td></tr></table>

<table border="0" style="table-layout:fixed;border:solid 1px #666666;">
<tr><td style="padding:5px;font-size:14px">
<div style="font-size:15px;"><strong>◆関連情報</strong></div>
第３期　静岡音楽館AOIピアノ伴奏法講座（野平先生が主宰するピアノ伴奏法講座）
聴講生募集中！<br />
詳細⇒<a href="http://www.aoi.shizuoka-city.or.jp/" target="_blank">http://www.aoi.shizuoka-city.or.jp/</a>  
</td></tr></table>]]>
        
    </content>
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    <title>第０４回　最上峰行さん（オーボエ）</title>
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    <published>2008-04-16T09:49:16Z</published>
    <updated>2009-10-16T01:46:20Z</updated>

    <summary> ピアノは優れたアンサンブル楽器です。ピアニストの可能性を広げるアンサンブル力と...</summary>
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<div class="hp" style="margin-bottom:20px;padding-bottom:20px;border-bottom:dashed 1px #cccccc;">

<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/004_01.jpg" alt="最上峰行さん" width="226" height="275" class="right">

<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/004_title.gif" alt="第4回　最上峰行さん「お互いにプレイヤーに関する好奇心を持ったほうがいいですよね」" class="b20">
<p style="color:#666666;font-size:14px;">ピアノは優れたアンサンブル楽器です。ピアニストの可能性を広げるアンサンブル力とは何かを楽器奏者、歌手、ピアニストのインタビューを通して探って行きます。第４回目は学校クラスコンサートでもご協力頂いているオーボエ奏者の最上峰行さんにお話を伺いました</p>
</div>


<p class="q">─ まずはオーボエという楽器について教えてください。</p>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/004_05.jpg" alt="第4回" width="185" height="166" class="left">
<p>オーボエは管楽器の歴史で最も古い楽器の一つで、重なりあった二枚のリードを振動させて音を出す木管楽器です。ギネス・ブックには世界一難しい楽器として載っていたこともあります。練習時間よりはるかに多くの時間を費やしてリードを自分で作ってやっと音が出る楽器です。しかも一生懸命作ったリードが使えるとは限らない。一回演奏会で使ったリードは基本的にはもう使えなくなる事が多いので、その場で出る音はそれっきり、一期一会という感じです。とにかく神経質な楽器ですね。世の中に存在する楽器の中で一番神経質な楽器だと思います。</p><br />

<p class="q">─ リードの寿命はどの位なのでしょうか？</p>
<p>物によりますが1週間、まれに1ヶ月保つ時もあれば、1日で終わるときもあります。何年とかけてリードの材料を家の中で保存し乾燥させたりして、良いコンディションになるように沢山の準備をしてからようやく削り出すんですが、ほとんどがたった数日で終わってしまう。酷い楽器です（笑）。リードの材料は南フランスでとれる葦なんですが、当然天然の材料なので同じ様に作っても1本1本性質が違います。奏者のやりたいことをリードに託せるというところもありますが、いつも同じ音が出ないというデメリットの方が大きいです。</p><br />


<p class="q">─ オーボエ奏者は演奏だけでは駄目なんですね。</p>
<p>リード作りだけでも、演奏だけでもダメで、プロだったら両方上手くないといけない。フィンガリングは実はフルートやサックス等と似てたりするんですが、技術的にはリードを作る時間が長いので、他の楽器と比べて遊びに行く時間が取れません（笑）。リードは家に200本ぐらい常備しておいて、本番では約10本を選りすぐって持っていきます。でも実際に吹いてみないと分かりません。会場の湿度や温度ですぐに変化してしまう。下手すると同じリードが湿度や温度で半音ぐらい違うときもあります。家で吹いてみて良いと思ったリードでも会場に行ってみたら使えなかったというのはしょっちゅうです。100本作って実際本番で使えるリードが1本できるかどうか。本当に大変な作業なので、まずその辺の事を分かってもらえるといいですね（笑）。</p><br />

<p class="q">─ オーボエという楽器の特性を教えてください。</p>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/004_02.jpg" alt="第4回" width="150" height="100" class="right">
<p>木管楽器の中で一番撥音が鋭く、硬いというか、直接的な楽器です。表現豊かと言われることもありますが、デメリットも多い楽器です。例えば低音が大きくなり易く、高音は逆に痩せてしまう。他の楽器に比べて息を吹き込むところが小さくて、ストローを潰したような1mmぐらいのところに吹き込むので息が余って苦しくなることがあります。それが他の管楽器と違うところで、ピアニストとしてはブレスをあわせるのが難しいのではないかと思います。吸うだけでなくて、一回あまった息を吐き出してから吸わないといけないので。</p><br />

<p class="q">─ どういう点に注意してもらうと演奏しやすいのでしょうか。</p>
<p>とにかくオーボエ吹きは神経質な人が多く、リードの出来次第で機嫌がよかったり悪かったりするんです(笑）。まず演奏以前にオーボエ奏者とのコミュニケーションに絶え得る人間性というか、暖かく見守ってくれる人だとありがたいですね。リードが良い状態で調子良く合わせができる時と、全く駄目だけどなんとか合わせをしなければいけない状態があったりするので、「今日は調子良さそうだな」「今日は調子悪そうだけど何も言わずにつけますよ」という様なスタンスでいてくれると凄く助かります。勝手ですけど（笑）。それとオーボエと合わせるときは、ブレスの問題もそうですが、ピアノの音が小さすぎると怖いですね。音の立つ楽器だから、ピアノが柔らかすぎ、控えめすぎると不安になります。オーボエの音自体は大きくて通るので、僕はリサイタル等ではピアノの蓋は全開でやりたいですし、オーボエの鋭い音を支えてくれるようなピアニストだとやりやすいですね。僕にとってピアニストは伴奏ではなくて共演だという感覚なので、ソリストだとして生かすも殺すもピアニストとの相性で、持っているものを100%出せる時もあれば、ピアニストに神経遣って合わせることに終始して音楽が作れないということもある。相性は大切だと思います。</p><br />

<p class="q">─ その他にも何か、分かっておいたほうがいい楽器の特性はありますか。</p>
<p>オーボエは音程が悪い楽器です。というより音程を作る事が凄く難しい楽器です。リードによっては半音ぐらい違う音がでます。ちょっとでも気を抜くとおかしな音程が出たりしますし、神経を遣っても音程がとれない時もあります。でもなんとかコントロールして演奏しています。ピアニストの方もただ鳴らすのではなく、和声感、ハーモニー感を持って弾いてもらえると吹きやすいですね。まあでも基本的にオーボエ吹きには音程の話題を口にしない方が良いかもしれません（笑）。それとオーボエは楽器自体もデリケートな楽器で、例えばオクターブを変える穴が0.5mm位しかない上に、管自体が細いので水が溜りやすい。なのでこちらは演奏中はとにかく楽器のコンディションも気にしなくてはいけません。リードにも神経遣って、楽器のコンディションまでも気を遣わなくてはいけない。悲しい現実です（笑）。そういう内情を察しつつ、動じずに弾いて頂けたら嬉しいですね。オーボエ吹きはリードの調整のために早めに会場入りする事も多いので、オーボエの伴奏だと待ち時間が多いかもしれませんし、予定していたリハーサル時間の半分以上がピアニストにとっては休憩時間になる事もあると思います（笑）。</p><br />

<p class="q">─ ピアノとの役割分担は？</p>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/004_03.jpg" alt="第4回" width="157" height="126"class="left">
<p>夫婦みたいなものじゃないかと思います。それか野球で例えるとピアノはキャッチャーの役割、ソロ楽器がピッチャーですかね。相手を立てて自分もある程度出す。メロディーラインはオーボエが取っていることが多いでしょうが、どちらかと言うとピアノの方が重要だと思います。ピアノでやりやすいことがオーボエでやりにくかったりする。例えばディミニュエンド一つとっても神経を使うので、例えばピアニストの方にディミニュエンドをやりすぎてしまわれると、急に怖くなったりする事もあります。上手くバランスを取ってもらうことが必要ですね。また、「私はこうしたいの」というような演奏されると正直吹きづらいですが、かといって単に合わせているような演奏だと上手く流れない。難しいですね。縁の下の力持ち、大黒柱のような存在かもしれない。皆気持ち良く吹きたいと思っているけれど、それはピアニスト次第かもしれません。</p><br />

<p class="q">─ やはりピアニストの演奏を想像しながら準備されるんですか？</p>
<p>
時と場合によりますが、つまらなくなるので敢えてあまり想像しない事が多いですね。音楽家は持っているものが全然違いますが、自分を出し過ぎも出さな過ぎもつまらない。とにかく音同士のキャッチボールができる人が良いなと思います。音だけでコミュニケーションできるのが理想ですけど、音楽の方向性が似ている人、共感できる人だとアンサンブルは簡単です。でも自分の方向性と違う方と共演するのも面白い。意外とピアニストの方は自分の方向性と違うだけで相手を毛嫌いする傾向にあるかもしれません。それと自分の楽器の特性を中心に考えてしまう事もある様な気がします。自分に持ってない部分を相手は持っているんだな、ということをお互い楽しめるようになると音楽の世界が広がると思います。お互いにプレーヤーに対する好奇心を持ったほうがいいですよね。アンサンブルが乱れる時もありますが、それは些細なことで、お互いに音楽を楽しめないと意味がないと思います。</p><br />

<p class="q">─ 譜読みしておいて損はないオーボエ曲はありますか？</p>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/004_04.jpg" alt="第4回" width="164" height="199" class="right">
<p>モーツァルトのコンチェルトは定番ですね。サンサーンス、プーランクなどの近代フランス作品、シューマンの小品も色々ありますし、後はドニゼッティ、デュティユー、ヒンデミット、シュトラウス辺りでしょうか。バロックではヘンデルやテレマンのソナタ、あとはバッハのオーボエソナタも大事ですね。BMV1020、1030辺りを押えておくとよいと思います。</p><br />

<p class="q">─ 最上さんにとって、アンサンブルとは？</p>
<p>適度な思いやりと、空気を読むことですかね。空気を読みすぎて自分を出さないのは良くないですけど。上手い下手じゃなくて、この人は分かってくれているな、という人とやると気持ちいいですね。色んな人と出会えるから、アンサンブルは楽しいですね。</p><br />

<p class="q">─ ありがとうございました。</p>
<br />

<table border="0" align="center"><tr>
<td>
<a name="prf"></a>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/004prf_mogami.gif" alt="" width="85" height="113" class="left" alt="最上　峰行">
<div style="background-color:#006DDE;padding:3px;color:#ffffff;"><span style="font-size:15px;">最上　峰行</span>（もがみ　たかゆき）</div>
福島県出身。宮城県仙台第一高等学校在学中にオーボエ奏者を志し中退。フュージョンユニット「最上峰行＆TIARA」を結成し、仙台市を中心に本格的に演奏活動を展開。その後クラシックを学ぶ為、大検を取得し、桐朋学園大学音楽学部演奏学科入学。2002年3月まで桐朋学園大学音楽学部管楽器部会嘱託演奏員を務める。 2000年、NHK・毎日新聞社共催「第69回日本音楽コンクール・オーボエ部門」第3位入賞。<br />
現在、国内主要オーケストラにゲスト首席奏者として多数客演する他、小澤征爾音楽塾、サイトウキネンオーケストラ、東京のオペラの森、水戸室内管弦楽団等に参加。ソリストとしてプラハ国立劇場管弦楽団、セントラル愛知交響楽団（茂木大輔指揮）、のだめオーケストラ（梅田俊明指揮）等と共演する等、幅広く活動している。オーボエを鈴木繁、蠣崎耕三、宮本文昭各氏等に師事。ARCUS、クインテットアッシュ、各メンバー。<div align="right">⇒<a href="http://mogami.exblog.jp/" target="_blank">公式ブログ</a></div></td></tr></table>


]]>
        
    </content>
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    <title>第０３回　國末貞仁さん（サクソフォーン）</title>
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    <published>2008-02-12T09:50:11Z</published>
    <updated>2009-10-16T01:38:46Z</updated>

    <summary> ピアノは優れたアンサンブル楽器です。ピアニストの可能性を広げるアンサンブル力と...</summary>
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<div class="hp" style="margin-bottom:20px;padding-bottom:20px;border-bottom:dashed 1px #cccccc;">

<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/intrvw03-kunisue.jpg" alt="第３回　國末　貞仁さん（サクソフォーン）" width="237" height="272" class="right">

<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/intrvw03-title.gif" alt="第３回　國末　貞仁さん（サクソフォーン）" width="385" height="114" class="b20">
<p style="color:#666666;font-size:14px;">ピアノは優れたアンサンブル楽器です。ピアニストの可能性を広げるアンサンブル力とは何かを楽器奏者、歌手、ピアニストのインタビューを通して探って行きます。第３回目は学校クラスコンサートでもご協力頂いているサクソフォーン奏者の國末貞仁さんにお話を伺いました</p>
</div>






<p class="q">― サクソフォーン(＝サックス)におけるピアノ伴奏者の現状を教えてください。</p>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/intrvw03-kunisue002.jpg" alt="第3回" width="125" height="94" class="left">
<p>そうですね、やはり弦楽器とかに比べると人数が少ないと思います。以前、譜面を見てから伴奏をやるかどうか決めると言われて、一通り見た後に「やっぱりやめとく」と返されたことも(笑)。引き受けてくれる人があまり多くないので、出来る人は重宝がられて、そこに集まってくるという感じですね。限られたピアニストに多くの負担がかかってしまって、一人で9人、10人とか、コンクールの時も大変なことになってましたね。</p><br />

<p class="q">― サックスの国際コンクールなどでは指定のピアニストがいるのでしょうか？</p>
<p>公式伴奏者がいることが多いです。しかし、公式伴奏者にお願いすると基本的に直前しか合わせができないので、日本から行く場合は誰かを連れてチームを組んで行くことが多いですね。そういう意味でも、ピティナのこの紹介サイトは役立つと思います。いつも頼んでいる人がダメになった時に代わりが見つからない場合もあるので、そういう時にもサックスの伴奏経験がある人を紹介して頂けると助かりますね。</p><br />

<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/intrvw03-kunisue001.jpg" alt="みせて！" width="204" height="162" class="right">
<p class="q">― サックスは現代曲が多くて難しそうなイメージがありますが・・</p>
<p>学生のころから一緒に組んでいれば自然とレパートリーは増えると思いますが、例えばリサイタルの時に、サックスの伴奏をしたことが無い人にお願いすると、あたふたすることになると思います。あと時代的に言えば、ピアノのソロでおなじみのショパン、リストなどの時代のレパートリーがあまり無いですね。1920年以降、特にジャズが盛んになった後に書かれた曲が多いので、戦後生まれの曲の方が多いんです。</p><br />

<p class="q">― そもそもサクソフォーンという楽器はいつ頃から発展したのですか？</p>
<p>サクソフォーンが誕生したのは、19世紀半ばです。ポップス的要素やジャズ的な要素が含まれた曲が多いですね。リズム的にも刻んで和音も複雑なので、今までの時代に無い要素が多く含まれている。慣れない人にとっては「なに、これ」という風になります(笑)。でもこのジャンルが好きな人だと、最初は出来なくても「面白いね」と楽しんでやって下さるので、やりやすいですね。逆に難しいから嫌だという人もいます。</p><br />

<p class="q">― サクソフォンのという楽器の特徴は？</p>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/intrvw03-kunisue003.jpg" alt="熱演" width="205" height="139" class="right">
<p>まず音量ですが、サックスはヴァイオリンより音が大きいです。ヴァイオリンの方が音は通るのですが、サックスは物理的な音量が大きいので、ピアニストも大きな音を出してくれないと厳しい。結構ガンガン弾く曲も多いので。もう一つの特徴は、円錐形になっているからか、低い音が出にくいです。多分オーボエもそうだと思いますが・・。あとは、移調楽器なので、楽譜の音と実際聴こえる音が違う移調譜なので注意が必要ですね。<br />
楽器は7種類位あります。ピアニストとやるのが多いのはアルトとテナーですね。ソプラノの曲はやや少なく、バスやコントラバスはサックスアンサンブルのみで使います。最近は楽器の進歩に伴って大きな音が出るようになったり、吹きやすく改良されているので、だんだん色んなことができるようになってきています。</p><br />

<p class="q">― サックスとピアノを合わせる際の難しさは？</p>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/intrvw03-kunisue005.jpg" alt="第3回" width="124" height="95" class="left">
<p>やっぱり拍子が普通じゃないというか、いわゆる現代曲なので、お互いが理解してやるまでが大変。テンポ感や息の吸い方も難しいですね。経験が多いピアニストの方だと、「ここ吸う？」みたいに言って頂いたり、予想してくれたりしますけど、初めての場合はその辺のディスカッションが必要ですね。呼吸をしっかり感じてくれる人、ソロでピアノを弾いているときにもしっかり呼吸をしている人とやるのが一番やりやすいですね。息の吸い方でテンポを感じる、というところもありますから。<br />
僕の場合、サックスから始めたのでピアノのことが全くと言っていいほど分かりません。例えばフレーズ感、拍の感じ方等の基本的なことは、逆にピアニストからたくさん教わりましたね。ピアニストも自分の演奏の一部だと思いなさい、とか、色々言われました。バッハとかそういう時代を知らずにいきなり現代曲から入るので、ピアニストから学ぶことは本当に多いです。</p><br />

<p class="q">― サックスの曲におけるピアノの役割は？</p>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/intrvw03-kunisue004.jpg" alt="第3回" width="137" height="205" class="right">
<p>伴奏、という感じではないですね。ソナタ的、室内楽的、いわゆる同じレベルで、むしろピアニストの方が音をたくさん弾いているから大変だと思います。とにかく音の数が多いでしょう？多分ソロの曲を演奏するのと同じくらいの負担を掛けてやってくれているんじゃないかな、と思います。</p><br />

<p class="q">― サックスの有名曲を教えてください。</p>
<p>スタンダードはミヨーのスカラムーシュとか、クレストンのソナタ。途中に間奏があるんですが、難しい。後はドビュッシーのラプソディ、ミヨーやイベールのコンチェルティーノ・ダ・カメラ（室内協奏曲）、ポール・モーリスのプロヴァンスの風景などでしょうか。フランスの曲が多いので、フランス音楽が得意な人にはとっつきやすいと思います。<br />
実は、国内のサックスのコンクールはあまり無いんです。まだクラシックの楽器として認められていないんですね。世界的に見てもレベルが高くなってきているのに、何でだろうと思いますが・・。<br />
今後、サックスと一緒に共演してくれるピアニストの方がもっと増えると良いなと願っています。</p><br />

<p class="q">― ありがとうございました。</p>
<br />




<table border="0" align="center"><tr>
<td>
<a name="prf"></a>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/intrvw03-kunisueprf.gif" alt="" width="85" height="113" class="left" alt="國末　貞仁">
<div style="background-color:#006DDE;padding:3px;color:#ffffff;"><span style="font-size:16px;">國末　貞仁</span>（くにすえ さだひと）</div>
<span class="t2h3">香川県立高松高等学校、東京芸術大学を経て、同大学院修士課程修了。1996年第13回香川ジュニア音楽コンクールにおいて管弦打楽器部門総合第１位、併せて香川県知事賞受賞。同コンクール受賞者記念演奏会「'96高松テルサ音楽祭」においてグランプリ獲得。第4回若手奏者のためのコンペティション第1位。第22回日本管打楽器コンクールサクソフォーン部門第3位。 これまでにサクソフォーンを西宇徹、須川展也、石田智子、二宮和弘、冨岡和男の各氏に、室内楽を中村均一氏に師事。</div></td></tr></table>

<br />
<table border="0" style="border:solid 1px #666666;table-layout:fixed;"><tr><td style="font-size:14px;padding:5px;">
<b>◆國末さんの出演するコンサート</b><br />
北本学校ガラコンサート　2008年3月8日（土）　15:00開演　北本市文化センターホール<br />
⇒<strike>詳細はこちら</strike>　<span style="color:#FF0000">※終了しました</span></td></tr></table>
]]>
        
    </content>
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<entry>
    <title>番外編 　開設１周年特集　発案者に聞く！ 石川　悠子さん（ピアノ）</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/2007/12/13_7689.html" />
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    <published>2007-12-13T09:50:58Z</published>
    <updated>2009-01-21T02:41:23Z</updated>

    <summary> ○アンサンブル力を鍛える！ 　　　　　　　　　　　番外編~発案者に聞く！ ○依...</summary>
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        <name>admin</name>
        
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<div class="hp" style="margin-bottom:20px;padding-bottom:20px;border-bottom:dashed 1px #cccccc;">
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/071214bangai.jpg" alt="伴奏者紹介" width="300" height="227" class="right">

<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/bangai_title.gif" alt="番外編~発案者に聞く！" width="272" height="127" class="b20"><br />

<p>○<a href="#01">アンサンブル力を鍛える！<br />
　　　　　　　　　　　番外編~発案者に聞く！</a><br />
○<a href="#02">依頼者・ピアニストの声</a><br />
○<a href="#03">伴奏者紹介データ</a></p>
</div>
<div class="hp" style="margin-bottom:20px;padding-bottom:20px;border-bottom:dashed 1px #cccccc;">
<a name="01"></a>
<h3>アンサンブル力を鍛える!番外編~発案者に聞く！</h3>
<p style="color:#666666;font-size:14px;">　昨年11月にスタートしたピティナ・ピアノ伴奏者紹介。これは一人のアンサンブル・ピアニストのアイディアを元に始まりました。開設１周年を機に、発案者である石川悠子さんに、このサイトを思いついた経緯やアンサンブル・ピアニストとしての思いを伺いました。</p>

<p class="q">Q.「ピティナ・ピアノ伴奏者紹介」を思いついたきっかけは何でしたか？</p>
<p>昨年、米国のアスペン音楽祭に参加したのですが、アスペン音楽祭ではアンサンブルピアニストのためのプログラムがあります。音楽祭では1000人以上の演奏家が在籍していて、皆それぞれ「伴奏」が必要になってくるんですが、そこで活躍したのがプログラムに在籍しているアンサンブルピアニストの専門分野、弾ける曲目、連絡先等が書いてある「伴奏者リスト」でした。たとえ直前でもスタッフが声を掛ければ誰かは引き受けられるというシステムで、非常に良く機能していました。プログラムを創立したのはリタ・スローン先生という方なのですが、先生の画期的な仕組みをヒントにし、ピアニストがいなくて困っている人や、新たに共演者を探したい人に対して、一目瞭然で比較検討できるリストを作ろうとピティナへ提案したのがきっかけです。</p><br />

<p class="q">Q.実際アンサンブル活動をしていて、現状はどのような感じでしょうか？</p>
<p>まだまだ欧米に比べ、アンサンブルピアニストの知名度は低いと思います。そもそも「伴奏者」という呼び名で、立場的にも音楽的にも脇役として見られてしまう時もあって・・。連載記事にもありましたが、本来は同じ位手間ひまかけて音楽を充実させ、対等なレベルに上がってこそ素晴らしい音楽が完成するということを、この場を借りて声を大にして言いたいです(笑)。でもその分アンサンブル特有の技術も求められるので、専門性を問われるという意識も必要になってくると思います。<br />
音大はほとんどソロの勉強が中心なので、現状ではアンサンブルの勉強は経験を積むことしか方法はないと思いますが、このサイトを通じて少しでもアンサンブルが活性化されることを願っています。また情報不足のせいか、コンクール等で一人に伴奏依頼が殺到するという現象を和らげる意味でも、このサイトは役立つのではないかと思います。<br />
まだまだ勉強中の自分も含めて、「ピティナ・ピアノ伴奏者紹介」を介して新たな音楽仲間に出会い、経験を積み、ピアノ側から積極的にアンサンブル活動を推進していければと思っています。</p><br />

<p class="q">Q.連載「アンサンブル力を鍛える！」について</p>
<p>この連載は、ピアニストのアンサンブル力を上げることにより、きっと他の楽器/声楽のレベルも上がる！という思いで始めました。他の楽器を知ると、アンサンブルもコミュニケーションもよりスムーズにいきますよね。歌手や楽器奏者の方の本音とか、私達ピアニストが気になる「本当はどうなの？」というようなコアな部分を聞くことができるので、結構貴重なお話だと思います。まだ始まったばかりですが、いずれは全ての楽器を制覇したいですね！</p><br />

<p class="q">Q.今後は？</p>
<p>今後はアンサンブル関連の講座やセミナーを企画し、多くのアンサンブルピアニストや他の楽器奏者が一堂に会する機会が作れればいいなと考えています！</p><br />

<table border="0" align="center"><tr>
<td>
<a name="prf"></a>
<div style="background-color:#006DDE;padding:3px;color:#ffffff;"><span style="font-size:16px;">石川　悠子</span>（プロフィール）</div>
東京音楽大学卒業、米国ノースウェスタン大学音楽学部修士課程を首席で修了。幼少より海外でアンサンブル活動を行い、今までにロックポート室内楽音楽祭、ニューオーリンズ音楽祭、ボードウィン国際室内楽音楽祭、アスペン音楽祭等に参加。国内外のコンクール、コンサート、レコーディング等の共演多数。ピティナ・ピアノ伴奏者紹介副担当、声楽・器楽のアンサンブル・ピアニストとしても幅広く活動中。</td></tr></table>
<br />


</div>

<a name="02"></a>
<h3>依頼者の声・ピアニストの声</h3>
<p style="color:#666666;font-size:14px;">ピティナ・ピアノ伴奏者紹介を通して依頼をされた方・引き受けた方からお寄せ頂いた感想を掲載。合わせて「依頼者はどこを見ているのか？」「ピアニストが必要とする情報は？」という疑問にもお答え頂きました。</p>



<div class="h3">○依頼者の声</div>

<table border="0" style="font-size:14px;">
<tr><td class="vt">・</td><td>１週間をきってからの伴奏のお願いでしたが、すぐに返事がきてやっていただける方がいらっしゃったのでとても安心して本番を迎えられました。</td></tr>
<tr><td class="vt">・</td><td>こういう形で伴奏の方と知り合うのは初めてだったので最初はお互い少し探り探りでしたが、徐々に打ち解けることが出来、演奏やほかの事に関してもいろいろアドバイスをいただけたりして終始楽しく充実したリハーサル・レコーディングができました。</td></tr>
<tr><td class="vt">・</td><td>リハーサルでは私の細かい要望にも応えていただきました。本選では音量も含め満足のいく伴奏をしていただきありがとうございました。</td></tr>
</td></tr><tr><td>・</td><td>経験豊富な伴奏者の中からおよそニーズに沿った奏者を選べる良いシステムです。機会がありましたらまた利用したいと思います。</td></tr></table>

<div clas="h3">○依頼者はどこを見ているの？</div>

<table border="0" style="font-size:14px;">
<tr><td class="vt">・</td><td>地域</td></tr>
<tr><td class="vt">・</td><td>リハーサル、本番の謝礼</td></tr>
<tr><td class="vt">・</td><td>得意とする伴奏の分野と曲目</td></tr>
<tr><td class="vt">・</td><td>本人の音楽作りのコメント</td></tr>
<tr><td class="vt">・</td><td>コンクール伴奏の経験など</td></tr>
<tr><td class="vt">・</td><td>本人のホームページ</td></tr></table>

<div clas="h3">○ピアニストの声</div>

<table border="0" style="font-size:14px;">
<tr><td class="vt">・</td><td>全く知らない相手とのお仕事の場合、日程などの相談がなかなか大変なことも多いですが、伴奏者紹介を通してのお仕事は、依頼者との間をスタッフの方に取り次いで頂けるのでとても安心です。
</td></tr><tr><td class="vt">・</td><td>自分が今まで縁のなかった方面の方との共演が実現しました。この紹介がなかったら、チューバという楽器とかかわることはなかったと思います。
</td></tr><tr><td class="vt">・</td><td>ピティナのホームページを通して、「私」という演奏者がいることを不特定多数の方に知らせることができるというのが一番のメリットとなっています。
</td></tr><tr><td class="vt">・</td><td>これまでにない画期的なシステムだと思います。人脈だけでは繋がらない方との出会いがあり、仕事の範囲がひろがりました。</td></tr>
<tr><td class="vt">・</td><td>先生紹介の時のように、親身に柔軟に対応してくださったので、助かりました。</td></tr>
<tr><td class="vt">・</td><td>依頼者がホームページを見て、報酬等の条件をある程度了解した状態でコンタクトが取り合えることが良いと思います。</td></tr>
</table>

<div clas="h3">○ピアニストが必要とする情報は？</div>

<table border="0" style="font-size:14px;">
<tr><td class="vt">・</td><td>具体的な曲目と楽章、どのような内容のコンサートか</td></tr>
<tr><td class="vt">・</td><td>詳しい拘束時間、場所</td></tr>
<tr><td class="vt">・</td><td>依頼の方の詳しい情報、プロフィール</td></tr>
<tr><td class="vt">・</td><td>日程が決まり次第、とにかく早めに情報が欲しい　など</td></tr></table>
<br />

<a name="03"></a>
<h3>伴奏者紹介データ集</h3>
<div class="h3">ピアニスト登録者数</div>
<p>2007年11月現在　98名</p>


<div class="h3">依頼数</div>

<table border="0" style="table-layout:fixed;border-collapse:collapse;">
<tr>
    <td nowrap class="irai">年度/月</td>
    <td nowrap class="irai">4月</td>
    <td nowrap class="irai">5月</td>
    <td nowrap class="irai">6月</td>
    <td nowrap class="irai">7月</td>
    <td nowrap class="irai">8月</td>
    <td nowrap class="irai">9月</td>
    <td nowrap class="irai">10月</td>
    <td nowrap class="irai">11月</td>
    <td nowrap class="irai">12月</td>
    <td nowrap class="irai">1月</td>
    <td nowrap class="irai">2月</td>
    <td nowrap class="irai">3月</td>
    <td nowrap class="irai"><b>計</b></td>
  </tr>
 <tr> 
    <td width="67" nowrap class="irai">2007年</td>
    <td nowrap class="irai">1</td>
    <td nowrap class="irai">4</td>
    <td nowrap class="irai">9</td>
    <td nowrap class="irai">8</td>
    <td nowrap class="irai">3</td>
    <td nowrap class="irai">8</td>
    <td nowrap class="irai">6</td>
    <td nowrap class="irai">6</td>
    <td nowrap class="irai"></td>
    <td nowrap class="irai"></td>
    <td nowrap class="irai"></td>
    <td nowrap class="irai"></td>
    <td nowrap class="irai"></td>
  </tr>
 <tr>
    <td width="67" nowrap class="irai">2006年</td>
    <td nowrap class="irai">-</td>
    <td nowrap class="irai">-</td>
    <td nowrap class="irai">-</td>
    <td nowrap class="irai">-</td>
    <td nowrap class="irai">-</td>
    <td nowrap class="irai">-</td>
    <td nowrap class="irai">-</td>
    <td nowrap class="irai">0</td>
    <td nowrap class="irai">1</td>
    <td nowrap class="irai">1</td>
    <td nowrap class="irai">1</td>
    <td nowrap class="irai">6</td>
    <td nowrap class="irai"><b>9</b></td>
  </tr>
 </table>

<div style="text-align: right;margin-bottom:20px;">※2006年11月より運営開始。</div>


<div class="h3">依頼内訳<span style="font-size:13px;font-weight:normal;">(※2006年11月~2007年11月)</span></div>

<table border="0" align="center">
<tr>
<td style="vertical-align:bottom;">
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/bangai_utiwake.gif" alt="伴奏者依頼内訳" width="249" height="200"></td>
<td style="vertical-align:bottom;">
<table border="0" cellpadding="5" cellspacing="0" style="border:solid 1px #666666">
<tr>
<td style="border-bottom:dashed 1px #999999;font-size:14px;">コンクール・オーディション</td>
<td style="border-bottom:dashed 1px #999999;text-align:center;padding:2px;">33</td></tr>
<tr><td style="border-bottom:dashed 1px #999999;font-size:14px;">コンサート</td>
<td style="border-bottom:dashed 1px #999999;text-align:center;padding:2px;">13</td></tr>
<tr><td style="border-bottom:dashed 1px #999999;font-size:14px;">レコーディング</td>
<td style="border-bottom:dashed 1px #999999;text-align:center;padding:2px;">2</td></tr>
<tr><td style="border-bottom:dashed 1px #999999;font-size:14px;">その他（定期レッスン、BGM演奏依頼など）</td>
<td style="border-bottom:dashed 1px #999999;text-align:center;">6</td></tr>
<tr><td colspan="2" style="text-align:right">計：54件</td></tr></table></td></tr></table>



<div class="h3">依頼楽器内訳</div>

<table border="0">
<tr>
<td>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/bangai_utiwake_g.gif" alt="楽器別内訳" width="318" height="179" align="left">
</td>
<td>
<table border="0" cellpadding="5" cellspacing="0" style="border:solid 1px #666666;">
<tr><td style="border-bottom:dashed 1px #999999;font-size:14px;padding:2px;">声楽</td>
<td style="border-bottom:dashed 1px #999999;text-align:center;padding:2px;">18</td></tr>
<tr><td style="border-bottom:dashed 1px #999999;font-size:14px;padding:2px;">ヴァイオリン</td>
<td style="border-bottom:dashed 1px #999999;text-align:center;padding:2px;">14</td></tr>
<tr><td style="border-bottom:dashed 1px #999999;font-size:14px;padding:2px;">クラリネット</td>
<td style="border-bottom:dashed 1px #999999;text-align:center;padding:2px;">4</td></tr>
<tr><td style="border-bottom:dashed 1px #999999;font-size:14px;padding:2px;">合唱</td>
<td style="border-bottom:dashed 1px #999999;text-align:center;padding:2px;">3</td></tr>
<tr><td style="border-bottom:dashed 1px #999999;font-size:14px;padding:2px;">ピアノ（演奏・指導）</td>
<td style="border-bottom:dashed 1px #999999;text-align:center;padding:2px;">3</td></tr>
<tr><td style="border-bottom:dashed 1px #999999;font-size:14px;padding:2px;">フルート</td>
<td style="border-bottom:dashed 1px #999999;text-align:center;padding:2px;">2</td></tr>
<tr><td style="border-bottom:dashed 1px #999999;font-size:14px;padding:2px;">ユーフォニアム</td>
<td style="border-bottom:dashed 1px #999999;text-align:center;padding:2px;">2</td></tr>
<tr>
<td style="font-size:14px;line-height:105%">その他<br />
<span style="font-size:12px;">(チェロ/ヴィオリラ/サックス/チューバ/ピアノ(コンチェルト伴奏)/二胡/篠笛/ポップス)</span></td>
<td style="border-bottom:dashed 1px #999999;text-align:center;padding:2px;">8</td></tr></table>

</td></tr></table>
]]>
        
    </content>
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    <title>第０２回　竹中勇人さん（ヴァイオリン）</title>
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    <published>2007-10-26T09:52:01Z</published>
    <updated>2009-01-21T02:54:19Z</updated>

    <summary> ピアノは優れたアンサンブル楽器です。ピアニストの可能性を広げるアンサンブル力と...</summary>
    <author>
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<div class="hp" style="margin-bottom:20px;padding-bottom:20px;border-bottom:dashed 1px #cccccc;">
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/intrvw02-takenakatop.jpg" class="right">

<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/intrvw02-title.gif" alt="インタビュー第２回　竹中勇人さん" class="b20">
<p style="color:#666666;font-size:14px;">ピアノは優れたアンサンブル楽器です。ピアニストの可能性を広げるアンサンブル力とは何かを楽器奏者、歌手、ピアニストのインタビューを通して探って行きます。第2回目は学校クラスコンサートでもご協力頂いているヴァイオリニストの竹中勇人さんにお話を伺いました</p>

</div>

<p class="q">― まずは、ヴァイオリンという楽器について教えて下さい。</p>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/intrvw02-takenaka002.jpg" alt="第2回" width="210" height="160" class="right">
<p>良くヴァイオリンとヴィオラは楽器のサイズが違うだけだと教科書に載っていたりしますが、元々はヴィオール属とガンバ属という違う先祖からスタートしています。コントラバス等を見てもらうと分かりますが、若干シルエットが異なるんですね。今現在においては殆ど考える必要はないかもしれませんが。ヴィヴァルディ以前から基本的な楽器の形は完成されていました。バスバーという中の板がありますが、これができたことによってロマン派以降は大きな音がでるようになり、20世紀になってガット弦(<a href="#01">※</a>)からスチール弦に張り替えたこと、顎あて・肩あての部分を足していった、それ以外は基本的にはあまり変わっていません。<br />
特徴としては、弦楽器の中で一番高い音域の楽器であり、基本的には歌う、特にメロディーを歌う楽器、というのが一番の特徴です。管楽器や声楽のように息を吸う瞬間はないので、テクニックを総動員すれば限りなく長い節を弾くこともできます。逆に言えば、フレーズ・旋律・呼吸感を無くして弾くこともできる。もちろん撥音が良い楽器なので、小回り・テクニックはものすごく利く楽器ですね。あと、歌い方や・息の速さ・音楽の流れなどは弓を見れば一目瞭然なので、一つの目安となるかもしれません。<br />
<span style="font-size:13px;"><a name="01"></a>（※ガット弦・・・羊の腸を取り出して、内包物を除去し、薄い膜の状態にしたもの。）</span></p><br />

<p class="q">― ピアノ＋ヴァイオリンで音楽を創っていく上で、お互いの役割はどのように考えていますか。</p>
<p>日本語で伴奏とかアカンパニストとか言いますけど、確かにヴァイオリンがいてピアノが支えていると言う曲もあるし、そういう場面も多いと思います。でも自分のパートの役割というよりも、ヴァイオリンとピアノが合わさった最終目標を想像して弾いていないとダメだと思います。あえて役割を挙げるとしたら調弦してもらうことでしょうか（笑）<br />
「自分がヴァイオリンパートを弾いている」「ピアニストはピアノのパートを弾いている」ではなくて、出来上がっている創造物のたまたま一部を弾いている、ということだと思います。殆どの場合においてヴァイオリンがどう弾くべきかということは、半分以上はピアノ譜に書いてあります。ピアノパートを弾いているときにおいても、ヴァイオリニストがこう演奏するであろう、ということを想像しながら音楽を創っていって欲しいですし、自分の想像を上回る演奏をして下さると、それは本当に良い共演者だということですね。</p><br />

<p class="q">― ということはピアノの部分も参考にしながらヴァイオリンのフレーズは作っていくということですか？</p>
<p>そうですね。例えばヴァイオリン部分だけをみると、鳴らしやすいからとか、高いポジションで弾いたら格好良いから、というようになりがちですが、果たしてそういう感覚が曲の全体から見て合っているのか、ある種の「見せ場」と言うのが曲の中の全体と一致しているのか、ということを見たりもします。</p><br />

<p class="q">― 演奏の時はピアノの音を注意して聴かれるのでしょうか。
<p>細かいパッセージの一つ一つを聴くということはありませんが、メロディー・和音は聴きますし、リズムも聴きます。流れとかは聴いておくべきですし、お互いにそうあって欲しいと思います。</p><br />

<p class="q">― 「ピアノに支えられている」という言葉がありましたが、どういう感覚なのでしょうか？</p>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/intrvw02-takenaka003.jpg" alt="第2回" width="120" height="158" class="left">

<p>よく人間関係で、「手のひらの上で転がされている」ということがありますが、そういうのが一番良い関係だと思います。高音域でわがままに弾いているように見えて、結局は手のひらの上で転がされている（笑）。ヴァイオリニストが「俺について来い！」という部分も必要な時がありますし、音楽的なパッション(情熱)を相手に与え続けるのも大事ですが、僕は自分だけじゃなくピアニストと二人で一つのものを作っていると言う感覚を無くしたくないと、オーケストラに入って改めて思いました。こういうアンサンブル感覚は音楽家の魅力として無くしてはいけない部分だと思います。自分のわがままだけで、またすごいテクニックだからといって素晴らしい音楽ができるかというと、そうでないことも多いですよね。</p><br />

<p class="q">― 例えば、無伴奏の演奏と室内楽の演奏では心持は違うのでしょうか？</p>

<p>無伴奏は100%完全に自分の世界を作らないといけないので、ある意味わがままな空間を作って勝負します。アンサンブルは、自分の世界はもちろんですが、自分のパートと他のパートも含めた曲全体を創るわけです。共演者が同じような曲全体を想像しているか、というと違うと思うんです。自分の世界を持っているけれども他の人の世界も受け入れる。そしてそれを楽しめる状況を作っていくことが心構えでしょうか。ヴァイオリンの部分だけを演奏する、という点を捉えれば50:50ですが、自分としてはピアノの部分も想像して演奏しているので100なんです。それがピアノと合わさった時、殆どの場合想像していた100とは違うものが出てくる。それが面白さであり、それが120、150になることがあれば、それは素晴らしい共演者と共演できた、ということになると思います。</p><br />

<p class="q">― 良いアンサンブルピアニストの条件というのはありますか？</p>
<p>良くアンサンブル能力などと言いますけど、人間自身に置き換えればコミュニケーション能力だと思います。
本番の時なんかは、少しは自分の想像していた部分をわがままに出していく、というのも必要だと思います。その「わがまま」が結果的にうまく合わさっていくのが良い演奏だと思うのです。ある程度ピアニストも出して頂かないと成立しません。</p><br />

<p class="q">― ピアニストとして、こういうところを注意しておくと合わせやすい、ということはありますか？</p>
<p>ピアニストに限らないと思いますが、楽器としての発音の特徴があるのでまずはその違いを受け入れるべきだと思います。その上で、お互い「こういう音を出すのではないか」「このタイミングで音を出すのでは」というような想像力が働くから、お互い出れると思うんです。お互い想像力が無ければ無いほど合わせるのに時間がかかるでしょうし、本番だって「えっ？」と思うことも多いでしょう。タイミングにおいても、動作にあわせるのでは受身的です。本当は、相手のタイミングはその人の呼吸などから想像することが大事です。ただし相手の想像が自分の想像と違う時がある、という事は受け入れるべきだと思います。</p><br />

<p class="q">― ピアニストが理解しておくべきヴァイオリンのその他の特徴を教えてください。</p>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/intrvw02-takenaka001.jpg" alt="第2回" width="210" height="160" class="right">

<p>楽器の大きさは、ピアノが大きいに決まってますよね。確かに音量については、落としてもらう必要がある部分が多々あると思います。ただ殺していいかというとそうでもない。個人的には音の慣らし方として、「見通しの良い音」を出して欲しい思います。例えば建物があった時に、壁が窓なのか、塗り壁なのかによって印象は違ってくると思います。そういう空間を想像してもらうと良いと思います。つまり和音のバランスということでしょうか。これは殆どのピアノ曲に言える事だと思いますが、ピアニストの方はそういう演奏の技術を良く知っていると思うのです。つまりたくさんの音の中でメロディーが浮き出るような弾き方ですね。音量も和音もボディとしてしっかり持っていながら、他の共演者の音が聴こえる、「見通しの良い音」が出るといいと思います。</p><br />

<p class="q">― ピアニストが「これは譜読みをしていたら損は無い！」という曲はありますか？</p>
<p>ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタは全部見ておくと良いと思います。特に１、５、７、８、９、１０。ブラームスのソナタも良いと思います。ベートーヴェンの１番なんかは自分の音楽の様式感を見直すのにも非常に良いと思います。ピアノ科の人が改めてベートーヴェンのピアノ・ソナタ第1番を弾くという機会は少ないと思いますが、ヴァイオリン・ソナタの1番であれば、初めて見る曲だから新鮮だと思いますし（笑）。</p><br />

<p class="q">― 竹中さんにとって、「アンサンブル」とはなんですか？</p>
<p>僕の理想としてはアンサンブルをやりに行くということではなくて、普段から一人で練習している時からアンサンブルを意識する感覚でありたいと思いますね。ソロと違って良くも悪くも、自分で想像していなかった展開や、予想していなかった音楽が飛び出てくることがアンサンブルの一番の魅力ですね。</p><br />




<table border="0" align="center"><tr>
<td>
<a name="prf"></a>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/002_takenaka_prf.gif" width="85" height="113" class="left" style="padding-right:5px;" alt="竹中　勇人">
<div style="background-color:#006DDE;padding:3px;color:#ffffff;"><span style="font-size:16px;">竹中　勇人</span>（たけなか　はやと）</div>
新潟県出身。６歳よりヴァイオリンを始める。東京音楽大学付属高等学校を経て、東京音楽大学卒業。在学中特待生奨学金を得る。大学卒業と同時に新日本フィルハーモニー交響楽団に１ｓｔヴァイオリン奏者として入団。同年、東京音楽大学研究科に入学。同大学のヨーロッパツアーに参加し、ハノーヴァー、ベルリン、ケルン、ザルツブルグで西村朗氏の「ＮＩＲＶＡＮＡ」の初演を行う。また、新日本フィルのメンバーと日本各地で室内楽の演奏会を開く。ヴァイオリンを二村英之、中道三代子の各氏に師事。またＬ．カプランのレッスンを受ける。現在東京音楽大学助手。</td></tr></table>
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    <title>第０１回　大澤一彰さん（テノール）</title>
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    <published>2007-10-25T09:52:48Z</published>
    <updated>2009-01-21T03:03:16Z</updated>

    <summary> ピアノは優れたアンサンブル楽器です。ピアニストの可能性を広げるアンサンブル力と...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
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<div class="hp" style="margin-bottom:20px;padding-bottom:20px;border-bottom:dashed 1px #cccccc;">


<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/intrvw01-osawa01.jpg" alt="大澤一彰さん" width="295" height="232" class="right">

<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/intrvw01-title.gif" alt="インタビュー第１回　大澤一彰さん" class="b20">
<p style="color:#666666;font-size:14px;">ピアノは優れたアンサンブル楽器です。ピアニストの可能性を広げるアンサンブル力とは何かを楽器奏者、歌手、ピアニストのインタビューを通して探って行きます。第1回目はテノール歌手の大澤一彰さんにお話を伺いました。</p></div>

</div>


<p class="q">─ 声楽家の立場から見たときに、伴奏者というのはどういう役割を担っていると思われますか。</p>

<p>大澤：私個人の考えとしては、良い意味で対等な立場です。要するに一つの楽曲を100％完成させるためにお互い50％の力と50％の力が必要だと思います。決して単なる「伴奏者」では無いと思います。</p><br />

<p class="q">─ 歌曲は器楽などの音楽に比べるとピアノが目立つ場面が少ないという印象ですが、そういう場合もやはり50％：50％なのでしょうか？</p>

<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/intrvw01-osawa02.jpg" alt="大澤一彰さん" width="130" height="160" class="right">

<p>大澤：なるほど。歌曲にしても二つの種類があります。例えばシューベルトなどの、伴奏に歌が乗っている作曲家と、シューマンやそれ以降の、ピアノの曲に歌が乗っている作品で少し異なる部分があります。特に後者はピアノに物語を作ってもらってそれに乗って歌うわけですし、前者の場合でもフェルマータやテヌートなどの表現も大事になってくるので、やはり歌曲でも伴奏者の力は大きいと思います。</p><br />

<p class="q">─ 歌う立場から、ピアニストに理解してもらいたい声楽の特徴といったものはありますか？</p>

<p>大澤：まずはブレスですね。ブレスは取らないと死んでしまいますので(笑)。取ってもらいたい時に素通りしてしまうとつらいです。音楽性というか感覚の問題もあると思いますが、歌い手にとっては四分音符が４つ並んでいてもそれぞれの音の重みというか、音量が違うんですよ。歌の伴奏に慣れていない方は全部同じ風に弾かれるから、聴いていると「え、こんな曲だったかな」というように聴こえるんですよね。逆に上手な伴奏の方はここで欲しいっていう音をちゃんと弾いてくださるんです。<br />
あと良く思うのは、ピアニストの人は全部忠実に音を弾いて下さいますが、全部はいらない時があるんですよ。
またピアノパートにも、音だけじゃなく、色があると思うんです。ここは弦楽器だから似た音を表現する、ここは金管のような音を出す、というような感覚も必要だと思います。</p><br />

<p class="q">─ オペラと歌曲では伴奏が変わってくると思いますが、一番大きく異なるのはどういった部分でしょうか？</p>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/intrvw01-osawa04.jpg" alt="大澤一彰さん" width="110" height="130" class="left">
<p>大澤：根底に流れているものは同じだと思います。歌曲の場合は伴奏と歌が100％一緒になって完成されるものだと思います。でもオペラは、ちょっと言い方は悪いですけど、未完成の美というか、ちょっとずれてもそれが良く聞こえたりするんですね。でも歌曲の場合は100％合わないと駄目です。それからこれは持論ですが、歌曲と違ってオペラの場合、ピアノの伴奏は絶対に大きくあってほしい。例えばオーケストラのppは60人で弾くppなので、ピアノでppを出しても物足りない時があるんです。<br />
歌い手の声はピアニストの皆さんが思われるよりも大きいと思いますよ。だからピアノの前奏が小さすぎて、気分が萎えちゃう時があるんです。</p><br />

<p class="q">─ ピアノが前奏で盛り上げなければいけないですね。</p>

<p>大澤：そうですね。歌の場合は特にメンタルな部分も大きいので、ちょっと引っ張ってくれるピアニストの方が歌い手としては歌いやすいと思います。</p><br />

<p class="q">─ ドイツ語やイタリア語など、言葉が分かるということは必要でしょうか？</p>

<p>大澤：例えばil mio corという言葉が書いてあれば、「私の心は」と日本語で書いたりすることは必要かもしれませんね。あった方がピアニストも多分感情を込めて弾きやすいと思うんですよ。わからなければサラッといってしまいますよね。<br />
また歌い手はあまりピアノを弾けないので、歌詞も分かっていた方が、和音などの「楽曲分析」的な立場から「この歌詞だからこの和音」みたいに指摘していただけるので良いと思います。</p><br />

<p class="q">─ ピアニストとコミュニケーションを取る上で困ることや伝わり難いことはありますか？</p>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/intrvw01-osawa03.jpg" alt="大澤一彰" width="190" height="200" class="right">
<p>大澤：相性ですね。僕の場合、わりと伴奏の方に対して、こうしてくださいとか、ここはちょっといやなんですけど、とか余り言えないタイプなので、分かってくださるまで我慢しています（笑）。<br />
例えば「どこか歌いにくいところはありますか」とか聞いて下さるだけで、「いや?ちょっとここが」と言い出せるので助かります（笑）<br />
とにかく、歌い手を活かすも殺すも伴奏次第だと思いますよ。</p><br />

<p class="q">─ 例えば大澤さんだとテノールですが、「これは譜読みをしていたら損は無い！」という声楽曲があれば教えて下さい。</p>

<p>大澤：オペラで言うと、モーツァルトは必須ですね。「ドン・ジョヴァンニ」、「コシ・ファン・トゥッテ」、「フィガロの結婚」あたりでしょうか。コンクールとかオーディションではモーツァルトがまず多いです。またヴェルディ、プッチーニの中から3曲ずつぐらいは持っていらっしゃると良いのではないかと思います。何かに専門を絞っておくのもいいですね。プッチーニで言えば、男声であれば「ボエーム」、「トゥーランドット」、「トスカ」など。女声だったら「蝶々夫人」も入りますね。ヴェルディだったら絶対「椿姫」です。<br />
あとは、例えば学生の伴奏にはイタリアの古典の歌曲が弾けると良いと思います。トスティ、チマーラ、ドニゼッティ、ドナウディ、ベッリーニあたりの有名所は、門下の発表会やオーディションでも出番が多いと思いますよ。</p><br />



<table border="0"><tr>
<td>
<a name="prf"></a>
<img src="http://www.piano.or.jp/report/03edc/bns_itvw/images/sch_osawa_kazuaki.gif" width="85" height="113" class="left" alt="大澤一彰">
<div style="background-color:#006DDE;padding:3px;color:#ffffff;"><span style="font-size:16px;">大澤　一彰</span>（おおさわ　かずあき）</div>
東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。1980年から2001年に至るまで、疋田生次郎氏の薫陶を受ける。1999年、伊サンタ・マルゲリータ国際声楽セミナーに参加、時の講師ウンベルト・ボルソ氏の認めるところとなり、一昨年までローマにて同氏の指導を受ける。日生劇場オペラ教室で團伊玖磨作曲「夕鶴」の与ひょう役でオペラ・デビュー。 今夏、第一回日本・ルーマニア「ジョルジュ・エネスク」国際音楽コンクール声楽部門第一位　総合にて最優秀賞を受賞し、９月ブカレスト及びクルージ・ナポカの音楽祭に参加。シーズンのオープニングを日本人として始めて務め、好評を博した。現在　藤原歌劇団団員。日本演奏連盟会員。</td></tr></table>
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