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    <title>ピアノ・レビュー</title>
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    <title>ファツィオリ・暫定レビュー</title>
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    <published>2006-06-08T09:21:36Z</published>
    <updated>2009-07-07T02:28:05Z</updated>

    <summary>ファツィオリ 　FAZIOLI ファツィオリは1978年に創立されたイタリアのピ...</summary>
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        <![CDATA[<h3>ファツィオリ 　FAZIOLI</h3>
<p>ファツィオリは1978年に創立されたイタリアのピアノメーカーです。100年以上の歴史を重ねている名門メーカーが数多いヨーロッパにあっては新興といってよいでしょう。ファツィオリが特異なのは、歴史が浅いにも関わらず世界最高峰のブランドイメージを既に確立していることです。</p>

<p>生産しているモデルはグランドピアノのみ。年間70台程度ということですので、かなりの少量生産です。もともと数が少ないうえ、日本国内ではあまり流通していないため「幻のピアノ」と言われることさえありますが、着実にその知名度は高くなりつつあります。</p>

<p>とはいえまだ普段は見ることすら珍しいピアノなのですが、今回は滋賀県栗東市の「さきら」ホール所蔵のフルコンサートピアノを取材させていただけることになりました。こちらは国内で始めてファツィオリを購入したホールだそうです。ファツィオリには奥行き308cm、4本のペダルを持つという巨大なモデルが存在しますが、こちらは奥行き278で、スタインウェイのD型（同274cm）などとほぼ同じサイズのピアノです。</p>

<p>外見は一般的な艶のある黒ですが、足の付け根近くに金色のライン（真鍮製と思われます⇒再確認したところ塗装でした）が入っていて、機能的な意味があるのかどうかは分かりません（おそらく機能的な意味はありません）が、塗装の黒の深みも相まって鮮やかな美しさを感じました。鍵盤蓋のFAZIOLIのロゴはシンプルで現代的な書体です。</p>

<p>弾いた印象では、バランス良く弾き易さと充実した音質を兼ね備えたものでした。このピアノを演奏できることは至福といっても良いくらいで、忘れ難い感触が残りました。その音には「艶めかしさ」と表現したい性質を感じました。ファツィオリの特徴をどれか一つ特にあげるとすればその部分です。私にとっては非常に魅力的ではありますがこれは強烈な個性です。ですので「楽器が主張し過ぎ」という感想を持つ人もあるかもしれません。音楽への関わり方によっては、スタインウェイやヤマハのピアノを選ぶ場合があることもまた想像できます。ファツィオリは演奏する曲を選ぶタイプの楽器ではないですが、すべてがファツィオリの音で鳴るということに慣れる必要があるのは、他のピアノを選ぶ場合と同様です。</p>

<p>ファツィオリを演奏したことがある、という何人かの方から、話をうかがったことがありました。手放しで褒める人と「たいしたことないよ」という人がほぼ同数で、これはどういうことなのだろう、と思っていました。私が今回の取材で得た印象からは、もしこの状態のピアノに触るとしたら、好みはともかく、その品質の高さは確信できるのではないかという感想を持ちました。とはいえ楽器の材質などに起因する製造段階での「当たり外れ」はどうしてもありますし、メンテナンスの状態の違いによって同じモデルであってもまったく別物、ということは良くあります。</p>

<p>ファツィオリのピアノはいまだ比べられる楽器が少ないために、その平均的な状態を知れるような環境にありません。「幻のピアノ」扱いは過度なブランドイメージの先行に繋がる可能性がありますし、そこに先入観を持っていれば、メンテナンス状況の悪いピアノに当たってしまった時に「対したことない」とがっかりする度合いも深いでしょう。スタインウェイやベーゼンドルファーほど評価が定まっていれば、調子を崩した楽器があったとしても「この楽器は調子が悪い」となります。しかし今後評価が定まっていく過程にあるファツィオリに対しては、好悪のどちらの感想を持ったにしても、極端なものになってしまう傾向は否めないと思います。このことには私自身もよくよく注意する必要を感じました。</p>

<p>なお、「さきら」には他にもフルコンサートピアノがあり、楽器庫にあったベーゼンドルファーのインペリアルにも触ることができたのですが、2台のピアノとも、状態が極めて良かったことは特筆したいと思います。管理担当の方のお話では非常に気を使ってメンテナンスをしているとのことで、その努力に敬意を感じました。</p>

<p>※本レビューは取材した楽器が一台のみであるため、「暫定版」とします。</p>

<div style="text-align: right;">実方　康介（2006/3/8） </div>

<div style="text-align: right;">試弾機種：F278<br />
取材協力　<a href="http://www.sakira-ritto.net/index.html" target="_blank">栗東芸術文化会館さきら</a></div>

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    <title>上海メッセ・レポート</title>
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    <published>2006-01-27T09:20:49Z</published>
    <updated>2009-07-07T02:08:32Z</updated>

    <summary>上海音楽メッセ・レポート メッセ会場の上海新国際博覧中心 　2005年10月、上...</summary>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/02soc/p_rvw/">
        <![CDATA[<h3>上海音楽メッセ・レポート</h3>

<div class="thumb tright"><div class="thumbinner">
<img src="/report/02soc/p_rvw/images/pr_060127b.jpeg">
<div class="thumbcaption">
メッセ会場の上海新国際博覧中心
</div></div></div>

<p>　2005年10月、上海で開催された楽器博覧会を取材することができました。会場の広さは11月に横浜で開かれた日本の楽器フェアの数倍あり、胡弓や巨大な銅鑼など、中国の民族楽器を扱った一画は見た目にも楽しいものでした。ピアノのメーカーも数十社が出展しており、会場全体ではおそらく数百台に及ぶ壮大な規模でした。</p>

<p>　最初に弾いた中国製ピアノはドイツ風のブランド名で、金メッキの装飾が豪華な雰囲気を出しているのですが、音は耳障りとしか言えないようなものでした。塗装はところどころ波打っており、数ヶ月でひび割れると思います。そのピアノは最もひどいものでしたが、ブースを構えている数十社のメーカー製品中、率直に言って品質の怪しい楽器の方が多数でした。そのような中で日本製や欧米製品を試し弾きすると、段違いと言える品質の確かさを感じることができました。中古の国産楽器を扱っているブースもいくつかありましたが、外見は古びていてもやはり新品より格段に状態が良いと言えるものでした。</p>

<p>　パールリバーのような有名ブランドの楽器については、さすがに動作面での不安は無さそうです。ただ、音質は乾いた感じで独特なものでした。展示会場は同種のイベントが大抵そうであるように騒音だらけで、微細な音の違いを聞き取れるような環境ではなかったのが残念です。より落ち着いた環境でいずれまた弾いてみたいと思います。</p>

<p>　なお、Wendl & Lungというかなりしっかりした品質のピアノを展示しているメーカーの設計者の方（オーストリア人）には、詳しく話を聞くことができました。この会社はウィーンで創業したそうで、これはヨーロッパのメーカーによる海外生産というべきもののようでした。</p>


<div class="thumb tleft"><div class="thumbinner">
<img src="/report/02soc/p_rvw/images/pr_060127a.jpeg">
<div class="thumbcaption">
会場内には数百台のピアノ
</div></div></div>

<p>　上記に紹介したようなメーカーの楽器は国内でも流通していますが、インターネット上の情報を見る限りでは国産ピアノとそれほど価格差はありません。ブランドイメージの差などを考慮すると、格安とまでは言えません。</p>

<p>　中国は「世界の工場」と呼ばれるまでの工業国となり、製品の品質向上も著しいと言われていますが、いまだ玉石混交の様相が強いことは否めません。自動車などでは過剰な生産能力が問題となりつつ（日経新聞の記事によれば、2004年の自動車販売台数は570万台だそうですが、870万台生産する設備があり、220万台分生産するための施設が建設中とのこと）ありますが、それはピアノも同じことでしょう。それにも関わらず、比較的品質の高いものは中国製とはいってもそれなりに高価です。</p>

<p>　現在の中国では、ピアノを「作れば売れる」という状況だそうで、現在はまだ粗製濫造をしてもある程度売れるという事情があるようです。しかし、かつて日本にあった多数のメーカーが淘汰されたのと同様、中国人のピアノに対する審美眼の向上とともに、ピアノメーカーも今後競争にさらされて良いものが残っていくことと思います。</p>



<p style="text-align: right;">文責　実方　康介</p>

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    <title>ブリュートナー・レビュー</title>
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    <published>2005-11-11T09:20:14Z</published>
    <updated>2009-07-22T06:40:57Z</updated>

    <summary> ブリュートナー 　Blüthner ブリュートナー　主要モデル一覧 グランド ...</summary>
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        <![CDATA[<style type="text/css"><!--
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--></style>

<h3>ブリュートナー 　Blüthner</h3>

<table class="tb">
<caption>ブリュートナー　主要モデル一覧</caption>

<tr><td colspan="3">グランド</td></tr>
<tr>
<th>機種名</th>
<th>奥行き</th>
<th>国内価格</th>
</tr>
<tr><td>Model No11</td><td>154cm</td><td class="right">4,410,000</td></tr>
<tr><td>Model No10</td><td>166cm</td><td class="right">5,040,000</td></tr>
<tr><td>Model No6</td><td>190cm</td><td class="right">5,775,000</td></tr>
<tr><td>Model No4</td><td>210cm</td><td class="right">6,615,000</td></tr>
<tr><td>Model No2</td><td>238cm</td><td class="right">8,715,000</td></tr>
<tr><td>Model No1</td><td>280cm</td><td class="right">12,075,000</td></tr>

</table>


<p>　第二次世界大戦前はベヒシュタインと並ぶ有名メーカーだったという伝統あるブランドです。しかし私自身は最初そのような歴史も技術的な特徴も知らず、ほぼ先入観のない状態で音を鳴らし、素晴らしさを感じることができたので、幸運な出会いでした。以前、スタインウェイの良さを理解するのに時間がかかった、と書いたことがあるのですが、それは「スタインウェイは世界最高のピアノ」という評価があまりにも浸透していて、私個人のひねくれた性格上、まずはそれに懐疑的にならざるをえなかったからかもしれません。そのようなわけで、人間が先入観から逃れることは不可能ですが、一方で、幸運な出会い方というのもあります。</p>

<p>　ベーゼンドルファーの取材中、同じショールームに置かれていたフルコンサートピアノをほとんど気まぐれに試弾したのが、その出会いでした。280cmの奥行きがあるフルコンとしてもやや大柄なピアノは、滑らかな操作性と上質感ある音質を持っていると感じました。直前に試弾していたベーゼンドルファー・インペリアルはとても状態がよく、その場を離れるのが惜しいくらいに楽しい楽器だったのですが、ブリュートナーに関してはまったく無知だったにも関わらず、劣らない魅力を感じたので最初は驚きました。もちろんベーゼンドルファーとは大きく性質が異なりますが。その後最も小さい奥行き154cmと190cmのピアノを試弾し、フルコンに強くあらわれている魅力を、普及モデルも備えていると感じ、深く興味を持つことになりました。</p>

<div class="thumb tright"><div class="thumbinner">
<img src="/report/02soc/p_rvw/images/pr_bluhtner.jpeg">
<div class="thumbcaption">
ブリュートーナー280
</div></div></div>

<p>　ブリュートナーピアノは高音の豊かさに特徴があると言われます。ブリュートナーのグランドピアノ（154cmは除く）は高音部にハンマーで打弦されない弦を持っています。それは基本弦の倍音を強調し、響きを良くする目的で張られています。一般のピアノの中高音部が3本弦であるのに対し、ブリュートナーは4本の弦を持っています。これはアリコートと呼ばれ、現代の他メーカーでも採用例がありますが、もともとはブリュートナー独特の機構でした。その音は「輝かしい」とか「きらびやか」と表現するのも外れてはいないのですが、私は「力強く」と言うのがふさわしいような気がします。</p>

<p>　取材の過程で、現社長のクリスティアン・ブリュートナー氏の講演を聴き、インタビューを行なう機会を得ました。創業以来ライプツィヒを本拠としてきたブリュートナーは、東西ドイツ時代には東側にありました。現代にあっても創業者直系による経営を守っている珍しいメーカーでもあります。しかし第二次大戦では工場が焼けてしまい、会社そのものが存亡の危機に見舞われました。また、東側時代の1970年代から1990年にかけて、会社は一度国有化されました。20世紀後半は、この会社の長い歴史の中で苦難の時代でした。</p>

<p>　ドイツではベルリンの壁崩壊後も、とかく東西の経済的な格差が問題とされます。どちらかというと暗い話題の多い旧東ドイツですが、その中にあって現社長の積極的な経営姿勢からは、伝統と品質に対する高い自信が感じられました。それはピアノそのものが持つ魅力となって結実しているようです。</p>


<p>※ブリュートナーの音を聴きたい⇒<s>こちら</s><br />
※参考：　<a href="http://www.bluethner.de/" target="_blank">ブリュートナー・ホームページ</a></p>

<div style="text-align: right;">実方　康介（2005/9/2）</div>


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    <title>アポロ・レビュー</title>
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    <published>2005-09-02T09:19:38Z</published>
    <updated>2009-07-07T02:31:31Z</updated>

    <summary> アポロ 　Apollo アポロ　主要モデル一覧 グランド 機種名 奥行き 国内...</summary>
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        <![CDATA[<style type="text/css"><!--
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--></style>

<h3>アポロ 　Apollo</h3>

<table class="tb">
<caption>アポロ　主要モデル一覧</caption>

<tr><td colspan="3">グランド</td></tr>
<tr>
<th>機種名</th>
<th>奥行き</th>
<th>国内価格</th>
</tr>
<tr><td colspan="3">Ger.Apollo</td></tr>
<tr><td>A-171E</td><td>171cm</td><td class="right">2,625,000</td></tr>
<tr><td>A-188E</td><td>188cm</td><td class="right">2,940,000</td></tr>
<tr><td colspan="3">RGシリーズ</td></tr>
<tr><td>RG-30</td><td>188cm</td><td class="right">1,890,000</td></tr>
<tr><td>RG-35</td><td>206cm</td><td class="right">2,100,000</td></tr>
<tr><td>RG-38</td><td>231cm</td><td class="right">3,255,000</td></tr>
<tr><td colspan="3">アップライト</td></tr>
<tr>
<th>機種名</th>
<th>高さ</th>
<th>国内価格</th>
</tr>

<tr><td colspan="3">SSSシリーズ</td></tr>
<tr><td>RU-350E</td><td>126cm</td><td class="right">724,500</td></tr>
<tr><td>RU-385E</td><td>132cm</td><td class="right">829,500</td></tr>
<tr><td>RU-388M</td><td>133cm</td><td class="right">1,029,000</td></tr>
<tr><td colspan="3">RUシリーズ</td></tr>
<tr><td>RU-5</td><td>126cm</td><td class="right">661,500</td></tr>
<tr><td>RU-8</td><td>132cm</td><td class="right">798,000</td></tr>
<tr><td style="border:0px;font-size:0.9em" colspan="3">※価格は2005年9月時点のものです</td></tr>
</table>


<p>　現在の中国と同じように、かつて日本にも多くのピアノメーカーが存在した時期がありましたが、統合、廃業が進んで今では数社を残すのみとなりました。東洋ピアノ製造はグランドピアノを製造できる数少ない国内メーカーのうちの一つで、ヤマハ、カワイに次ぐ第3のメーカーです。私は今回の取材ではじめてその製品に触れました。</p>

<p>　アポロピアノはその東洋ピアノで作られるピアノのブランドです。そのラインナップの中で私が最も興味をもち、かつ弾いた時のインパクトも大きかったのはSSSシリーズのアップライトピアノです。グランドピアノの左ペダルはソフトペダルあるいはシフトペダルと呼ばれ、アクション全体がずれることによって、ハンマーが打弦する位置が変化し、これによって音色が変わります。ぐっと踏み込めばハンマーがたたく弦が2本になるので音が弱くなりますし、ハンマーフェルトの硬さもかわりますので、踏み方によって様々な音色を作ることができます。いっぽう通常のアップライトピアノは左ペダルを踏むと、ハンマーが弦に近づく仕組みになっています。このため、打弦までの距離が短くなって弱い音がでます。この機構ではどうしても表現の幅がグランドピアノより狭いですし、ハンマーの勢いが削がれますので、連打性能が落ちてしまうという問題点を抱えています。　 この問題点を解決するため、アップライトには難しいとされていたシフトペダルを搭載したのがSSSモデルです。試弾したSSSモデルの隣には通常のアップライトピアノもあったので比較できたのですが、早いパッセージを弾くときには、明らかな差がありました。複雑な機構を収めるためか、SSS搭載モデルはアップライトピアノとしては大型です。また、通常のアップライトピアノよりも高価です。しかしグランドピアノに限りなく近いタッチからは価格以上の価値を感じることができました。</p>

<p>　グランドピアノの生産台数は多くないそうですが、ゲール・アポロと名づけられた上位機種を弾くことができました。操作性の高さ、明るい響きなどからスタインウェイピアノに似ているという感想を持ちました。東洋ピアノでは新品をはじめ様々な年代のスタインウェイピアノの販売も行っています。その修復工房を見学させていただいたのですが、その業務を通じてピアノ作りに関しても多くのノウハウが蓄積されつつあるようです。スタインウェイをはじめ世界のピアノも深く研究しつつ、あくまでピアノメーカーとして独自の方向性を探ろうとする姿勢に、ものづくりにこだわる人たちへの敬意を感じました。ゲール・アポロはその努力の成果が注ぎ込まれた楽器であると言えそうです。</p>

<div style="text-align: right;">実方　康介（2005/9/2）</div>
<div style="text-align: right;">取材協力　｜ <a href="http://www.toyo-piano.co.jp/" target="_blank">東洋ピアノ製造株式会社</a>　｜</div>
]]>
        
    </content>
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    <title>シュタイングレーバー・レビュー</title>
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    <published>2005-02-04T09:18:59Z</published>
    <updated>2009-07-07T03:03:19Z</updated>

    <summary> シュタイングレーバー＆ゼーネ 　Steingraeber &amp; Sohne シュ...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
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        <category term="レビュー" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/02soc/p_rvw/">
        <![CDATA[<style type="text/css"><!--
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<h3>シュタイングレーバー＆ゼーネ 　Steingraeber & Sohne</h3>

<div class="hp">
<table class="tb">
<caption>シュタイングレーバー　主要モデル一覧</caption>

<tr><td colspan="3">グランド</td></tr>
<tr>
<th>機種名</th>
<th>奥行き</th>
<th>国内価格</th>
</tr>
<tr><td>168Studio</td><td>168cm</td><td class="right">5,900,000</td></tr>
<tr><td>205Studio</td><td>205cm</td><td class="right">7,900,000</td></tr>
<tr><td>C-272</td><td>272cm</td><td class="right">受注生産</td></tr>
<tr><td colspan="3">アップライト</td></tr>
<tr>
<th>機種名</th>
<th>高さ</th>
<th>国内価格</th>
</tr>
<tr><td>110Tradition</td><td>110cm</td><td style="text-align:center;">-</td></tr>
<tr><td>116Tradition</td><td>116cm</td><td class="right">2,350,000</td></tr>
<tr><td>122Tradition</td><td>122cm</td><td class="right">2,800,000</td></tr>
<tr><td>130Classic</td><td>130cm</td><td class="right">3,500,000</td></tr>
<tr><td>138Classic</td><td>138cm</td><td class="right">3,800,000</td></tr>
<tr><td style="border:0px;font-size:0.9em" colspan="3">※価格は2004年11月時点のものです</td></tr>
</table>

<p>シュタイングレーバーはワーグナーファンの聖地としても有名なドイツのバイロイトに工房を置く小さなピアノメーカーです。日本ではその名前はあまり知られていませんが、ヨーロッパではピアノの品評会において高い評価を得るなどの実績もあり、トップブランドの一つとして認知されているようです。</p>

<p>グランドピアノのラインナップは奥行き168cm、205cmとフルコン（272cm）のみです。1820年代の創業ですが、製造台数はアップライトも含めて2005年1月時点で通算5万台以下。特にグランドピアノは月に数台という少量生産だそうですので、モデル数としてはこのくらいが限度でもあるでしょう。しかし、このラインナップには非常に説得力があります。</p>
</div>


<div class="hp">
<div class="thumb tleft"><div class="thumbinner"><img src="/report/02soc/p_rvw/images/pr_stg02.jpeg"></div></div>
<p>まず驚くのはモデル168の音の豊かさです。168cmといえば国内で売れ筋と言われる180&#65374;190cmくらいの中型グランドピアノより一回り以上小さいコンパクトなものですが、低音の圧倒的な音量や豊かな響きは、小ささをネガティブなものとして意識させることはないでしょう。このモデルで外見上の特徴として挙げられるのは平面形が円形に近い、ということです。ピアノの右サイドの「くびれ」が浅く、奥行きが短い割には占有面積が広くなっています。結果として響板が同じ奥行きの他モデルより大きく、低音の弦が長くなっています。モデル205はまだ1台しか試弾の機会を得られていないのですが、音量、操作性ともに大型ピアノらしい重厚さが増していて、非常に魅力的な楽器でした。コンサートグランドの272は、残念ながら日本国内にはまだ無いそうです。</p>

<p>アップライトピアノには5種類のサイズがあり、それぞれにかなり多様なデザイン上のバリエーションが用意されています。異例のダブル・エスケープメントアクション（通常はグランドピアノ特有の機構。グランドピアノ並みの反応が得られる）を備えたモデル、前面が布張りとなっていて音響を確保するという大胆な設計のもの、かなり奇抜な色使いとデザインのものなど、さまざまな試みがされています。カタログによれば、アレルギー体質の方に合わせた健康に優しい素材のピアノなどもあるそうです。もし状態の良いアップライトに触れたとすれば、溢れ出るような豊かで深い響きや、滑らかな操作性に驚かれることと思います。</p>


<p>シュタイングレーバーのピアノは見た目にも質実剛健そのものといった作りでとても品質が高いのですが、注意すべきは個体差がかなり大きいと思われる点です。モデル168については何台か試弾したり音を聞いたりする機会を得ました。比べてみると音量などの基本的な性能は変わらないと思われるものの、音色にはかなり個性の違いを感じました。ただし、これらの点はメンテナンスの状態でも変わりますので、本気で購入を検討される際には、技術者の方に好みの音を伝えてみると良いでしょう。オーダーする手もありますが、おそらく高くつく上に納品が半年以上先になりそうですし、出回っているものにかなりの個体差があることを考えると、既存の楽器から選んだ方が安心な気がしないでもありません。</p>

<p>いずれにしてもこの種のマイナーな楽器を購入するには、さまざまなピアノを比較して知識や感覚を磨くとともに、地道に足を使ってのお店巡りや運も必要かもしれません。しかし、どのモデルでもよいので、一度状態のよいシュタイングレーバーに触れたとすれば、その魅力はすぐにお分かりになるものと思います。</p>


<div style="text-align: right;">実方　康介（2005/2/4）</div>
<div style="text-align: right;">取材協力　｜　<a href="http://homepage2.nifty.com/yoshikawa-piano/" target="_blank">ヨシカワピアノカンパニー</a>　｜</div>

</div>]]>
        
    </content>
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    <title>コラム「アップライトよりグランド？」</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/p_rvw/2004/12/10_8917.html" />
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    <published>2004-12-10T09:18:15Z</published>
    <updated>2009-07-07T02:30:59Z</updated>

    <summary>結論から言えば、基本的にはグランドピアノの方が機能的に優れていることは間違いあり...</summary>
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        <![CDATA[<p>結論から言えば、基本的にはグランドピアノの方が機能的に優れていることは間違いありません。ただし、「どのグランドピアノでも間違いなくアップライトよりも良い」とはいい難いです。そう単純ではないだろうな、というのはおそらくどなたも予想されるところではないでしょうか。</p>

<p>設計上、基本的にはグランドピアノの方が楽器としての性能が高いことは確実です。その根拠については楽器メーカーのホームページ等で詳しく紹介されていますので、ご参考にされるとよいでしょう（<a href="#li">ページ末尾にリンクを置きます</a>）。例えば両者の比較でよく引き合いに出されるのは同じ鍵盤の1秒間あたりの打鍵数、というものです。一般にグランドピアノは一秒間に14回から16回の打鍵が可能。これに対しアップライトピアノは10回以下だそうです。</p>

<p>この弱点を解決するため、国内外の各メーカーで機構的な工夫をしたモデルが作られていますが、確かに反応速度は改善されているものの鍵盤の戻りの感触が変わったりして、明らかにグランドに近づいた、と言い切れるものにはまだ出会えていません。そのようなわけで、この一点を考えてもグランドのメリットは今更強調しなくとも明らかですので、このコラムはアップライトピアノの価値を再確認することを目的にしたいと思います。</p>

<p>アップライトピアノを選ぶメリットはスペースが節約できること、安価であること、そしてアップライトピアノならではの名品が選べる、ということです。</p>

<p>スペースの問題は日本のような住宅環境では切実で、国内メーカーのアップライトモデルの充実ぶりもこれを反映するものだと思います。最近はデザインが洗練されたものが用意され、いまだ真っ黒のものがほとんどであるグランドより、この方面での選択の幅が出てきています。</p>

<p>価格差については、特にヨーロッパのピアノについて非常に顕著なところです。例えばスタインウェイのアップライトモデルは400万円弱。一般的な国産のグランドピアノの価格を超える高価な品ですが、同社のグランドピアノに比べると半額近い価格です。私が試弾したK型は状態がよかったかもしれませんが、低音の迫力などはグランドのO型（奥行き180cm）に匹敵するものと思えました。これは弦の長さが構造上O型と同程度であるからだそうです。</p>

<p>またアップライトピアノの製造を得意とするメーカーの存在は特に強調したいところです。スタインウェイ、ベーゼンドルファーの2大メーカーがアップライト製造にかける手間や作りこみはグランドにかける力とまったく同等と思えます。どちらも素晴らしい楽器です。他に私が感銘を受けたアップライトピアノとしてはアポロ、ザウター、プレイエル、ベヒシュタイン、シュタイングレーバー、グロトリアンなどを挙げることができます（それぞれピアノ・レビューで既出、あるいはこれから扱って行きたいと考えているピアノです）。特に後の3つのメーカーのアップライトに関してはピアノは気品ある音や、多様な音色を作りだそうとする際の操作性、モデルによっては音量についても、平凡な出来のグランドを大きく超えることがあります。比較的安価な前3者に関しても独自の機構や音の個性には強く惹かれました。</p>

<p>スタインウェイやベーゼンドルファーのピアノは前述のようにかなり高価ですが、その他のメーカーのピアノには国産のグランドピアノを下回ったり、同程度の価格帯のものもあります。例えば同音連打が多用される近・現代曲を相当のスピードで弾くことを目的とする方にアップライトピアノは勧められません。しかし速く正確に弾くことがピアノを練習する主目的ではないとすれば、個性ある音、世界の一流の音を限られた住環境で、比較的安価に求めたい方には検討範囲にお入れになることをお勧めします。</p>

<p>端的に言えば音の貧しいグランドか豊かなアップライトか、で迷う局面がありえます。</p>
<a name="li"></a>
<p>※<a href="http://www.piano-city.net/" target="_blank">ヤマハ・ピアノシティ</a>のページ<br />
「<a href="http://www.yamaha.co.jp/product/piano-keyboard/grandpiano/#upgp" target="_blank">アップライトピアノとグランドピアノの違い</a>」 という項目があります。</p>

<p style="text-align: right;">文責　実方　康介</p>

]]>
        
    </content>
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    <title>コラム「ピアノを表現する言葉」</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/p_rvw/2004/11/26_8916.html" />
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    <published>2004-11-26T09:17:44Z</published>
    <updated>2009-07-07T02:25:46Z</updated>

    <summary> ソムリエに必要な才能といえば、もちろん微妙な味の差を感じ取ることのできる舌であ...</summary>
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        <![CDATA[<style type="text/css"><!--
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--></style>

<p>ソムリエに必要な才能といえば、もちろん微妙な味の差を感じ取ることのできる舌であったり、香りをかぎ分ける鼻もあると思いますが、それに加えてその微妙さを表現する能力が絶対不可欠です。つまり豊富な語彙や適切な表現を選ぶ力です。体を使う演技力もあるでしょうが、主に言葉を操る力になるでしょうか。</p>

<p>味や香りの表現と同じく、音や音楽を言葉で表現するのも非常に困難で、それを行おうとする人たちにとっては根本的な課題です。その問題にも関わらず、今後も学術論文、評論やエッセーなど、音や音楽についての言葉が語られていくことと思います。</p>

<p>ピアノの取材の過程で多くの優秀な技術者の方に出会うことができました。それらの方々は独特の、しかしながら非常に説得力のある表現でピアノを語ることがあります。このページではピアノの音や操作感を表現するにあたっての基本的な言葉を蓄積してみたいと思います。（1/14更新）</p>

<div style="text-align: left;margin-bottom:15px;">【更新履歴】 <br />
2004年11月30日　表現追加　T・T様、I・T様（アマチュア音楽家）　K・R様（ピアニスト）よりご提供<br />
2005年1月14日　表現追加 　K・K様（音楽業界関係者） よりご提供</div>

<table class="tb">
<tr><th style="width:210px;">音についての表現</th><th>訳義・備考</th></tr>

<tr><td>クリアな（透き通った/透明感のある）</td><td>ベヒシュタインなどにふさわしい表現か 
</td></tr><tr><td>丸い（roundな）</td><td>打鍵後にそのまま減衰するのではなく、そこから広がるような 
</td></tr><tr><td>四角い/角張った</td><td>アタック後直線的に減衰するような印象か 
</td></tr><tr><td>甘い</td><td>「丸い」と似たような使い方。より文学的な言葉かも 
</td></tr><tr><td>金属的な</td><td>「鉄が鳴る」と言われることの多いスタインウェイの音が持つ特徴を表すのにレビューで使用 
</td></tr><tr><td>太い</td><td>音質について。「丸い」などと類似だがより単純な音量の大きさを表現しやすいか 
</td></tr><tr><td>重い（⇔軽い）</td><td>演奏者にとっては操作性から音の印象が変わることもあり、音についての感想なのか、操作感への感想なのかを区別するのは難しいことがある。「軽い」は単調な音を表す場合もある 
</td></tr><tr><td>よく通る</td><td>単純な音量ではなく遠くまで響くような音質、ということか 
</td></tr><tr><td>パワーのある</td><td>主に音量が得易いことを示す。「低音のパワーがすごい」など 
</td></tr><tr><td>玉を転がすような</td><td>よく調整された高音部は大抵このように表現できる 
</td></tr><tr><td>華やかな（きらびやかな）</td><td>（T・Tさんより）「金属的な」というとネガティブなイメージがあるかも。スタインウェイをはじめとする現代ピアノは基本的に「華やかな」音を目指しているようにも感じる 
</td></tr><tr><td>ぼやけた</td><td>（T・Tさんより） 
</td></tr><tr><td>こもった（⇔はっきりした）</td><td>（K・Rさんより） 
</td></tr><tr><td>明るい（⇔暗い）</td><td>（K・Rさんより）どのくらいのピッチで調律したかにも影響されるか 
</td></tr><tr><td>割れた</td><td>（K・Rさんより）雑音が交じるという印象か 
</td></tr><tr><td>オルガンのような</td><td>（I・Tさんより）バランスの良い和音の響き

</td></tr><tr><td>○○（楽器）のような</td><td>（I・Tさんより）様々な楽器の音に例えることがある。ピアノは伴奏などオーケストラの代用としても使われる楽器。他の楽器の音色をイメージできれば演奏表現や鑑賞・理解の引き出しが増えるだろう

</td></tr><tr><td>ベルベットのような</td><td>（K・Kさんより） 　故アンリエット・ピュイグ＝ロジェ女史の言葉。 「ベーゼンドルファーでカンタービレを奏する時のイメージ」として語っていました。（他の銘器では出せない）ベーゼンドルファーなればこそ、というのが印象的でした。その心は「撫でたくなるような、柔らかく滑らかで艶のある、深々とした音」 ということで、触覚的、官能的な表現でした。 

</td></tr><tr><td>もち肌のような</td><td>（K・Kさんより）　現役の日本人男性ピアニストのレッスン中の言葉。 ピアノはヤマハをご使用でしたが、 「柔らかく指に吸い付くような音」ということでした。その先生は、 「楊枝で突つくように弾いてはいけない、女の胸を愛撫するように指を（鍵盤に）這わせるのだ」とおっしゃっていました。取材していて、その先生の音はとても柔らかく、説得力がありました。 （ちなみに、レッスン生も成人男性でした...） 

</td></tr><tr><td>ステンドグラスのような⇔曇天の</td><td>（K・Kさんより）　イョルク・デームス氏の公開レッスンでの言葉。 ステンドグラスとは、燦然ときらめく、彩度・明度・輝度の高い、虹色フルカラーの音。曇天とは、くぐもった、重たい、モノトーンのグラデーション的音色の意味。 

</td></tr><tr><td>「宇宙から降ってくる音を作るのです」</td><td>（K・Kさんより） 　スタインウェイの調律師タローネ氏が、ヤマハ技術者に語った言葉。時空を超越したような神秘的にして哲学的な言葉に、みな頭をひねったと聞いています。タローネは、神様が啓示を与えたような、闇を開くオーラに満ちた力強い音を作ったと言われていますが、上記の意味は、「人工的な片鱗が感じられる音ではいけない、自然そのものの音、生まれるべくして宇宙から生み出された星のような存在の音をイメージしなさい」ということだそうです。

</td></tr><tr><td>木の温もりのある　潤いのある</td><td>（K・Kさんより） 　ベーゼンドルファー社のレードラー元社長の言葉 日本的な表現のようだが、ベーゼンドルファーが歌曲の伴奏や室内楽に適していることを語った時に出てきた表現。 
 
</td></tr><tr><td>安定感のある⇔浮遊感のある</td><td>（K・Kさんより）　どっしりした音⇔揺れる軽い音、というイメージ。 

</td></tr><tr><td>朗々とした 伸びやかな</td><td>（K・Kさんより）　よく伸びて響く音。現在の中国のブランド「パール・リバー」あたりをイメージさせます。 

</td></tr><tr><td>立ち上がりのいい</td><td>（K・Kさんより）　高速反応する音、輝かしい音 

</td></tr><tr><td>流れる音 たわむ音</td><td>（K・Kさんより）　エネルギーの流出や蓄積を感じさせる音 </td></tr>

<tr><th>操作感についての表現</th><th>訳義・備考</th></tr>
<tr><td>タッチ（が良い/悪い/滑らか/重い/軽いetc）</td><td>「タッチ」はピアノの業界で頻用される言葉だが、大変曖昧な言葉でもある 
</td></tr><tr><td>反応が（早い/遅い）</td><td>アタックが遅すぎるとか連打性能が悪いとか 
</td></tr><tr><td>反応が（良い/悪い）</td><td>フォルテやピアノ、音色変化のしやすさ </td></tr>
</table> 

<p style="text-align: right;">実方　康介</p> 

<div style="text-align: left;">頂いた表現方法については上記リストに加えさせて頂くことがあります。その際特に問題が無ければお名前（イニシャル、あるいはハンドルネームなど）を併記致します。</div>]]>
        
    </content>
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    <title>ベヒシュタインレビュー</title>
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    <published>2004-11-02T09:17:10Z</published>
    <updated>2009-07-07T02:30:33Z</updated>

    <summary> ベヒシュタイン 　Bechstein ベヒシュタイン　主要モデル一覧 グランド...</summary>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/02soc/p_rvw/">
        <![CDATA[<style type="text/css"><!--
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--></style>

<h3>ベヒシュタイン 　Bechstein</h3>

<table class="tb">
<caption>ベヒシュタイン　主要モデル一覧</caption>

<tr><td colspan="3">グランド</td></tr>
<tr>
<th>機種名</th>
<th>奥行き</th>
<th>国内価格</th>
</tr>
<tr><td>A.160</td><td>160cm</td><td class="right">4,100,000</td></tr>
<tr><td>A.190</td><td>190cm</td><td class="right">4,400,000</td></tr>
<tr><td>L-167</td><td>167cm</td><td class="right">6,500,000</td></tr>
<tr><td>M/P-192</td><td>192cm</td><td class="right">7,800,000</td></tr>
<tr><td>B-210</td><td>210cm</td><td class="right">9,100,000</td></tr>
<tr><td>C-232</td><td>232cm</td><td class="right">11,000,000</td></tr>
<tr><td>D-280</td><td>280cm</td><td class="right">16,000,000</td></tr>
<tr><td colspan="3">アップライト</td></tr>
<tr>
<th>機種名</th>
<th>高さ</th>
<th>国内価格</th>
</tr>
<tr><td>ミレニアム116</td><td>116cm</td><td class="right">1,800,000</td></tr>
<tr><td>クラシック118</td><td>118cm</td><td class="right">2,000,000</td></tr>
<tr><td>コントゥア118</td><td>118cm</td><td class="right">2,150,000</td></tr>
<tr><td>クラシック124</td><td>124cm</td><td class="right">2,700,000</td></tr>
<tr><td>エレガンス124</td><td>124cm</td><td class="right">2,900,000</td></tr>
<tr><td>コンサート11</td><td>124cm</td><td class="right">3,500,000</td></tr>
<tr><td>コンサート8</td><td>131cm</td><td class="right">3.900,000</td></tr>

<tr><td style="border:0px;font-size:0.9em" colspan="3">※価格は2004年11月時点のものです</td></tr>
</table>

<p>世界の3大ピアノメーカーといえば、多くの場合スタインウェイ、ベーゼンドルファー、そしてこのベヒシュタインを指します。</p>

<p>19世紀末から20世紀初頭にはトップメーカーとして認知され、初期の日本国産ピアノはベヒシュタインのコピーであったり、設計上大きな影響を受けたものが多いそうです。</p>

<p>アタックが遅れるように感じるベーゼンドルファーとは逆に、音の立ち上がりが早く、音が透き通った印象です。深みのある重厚な音は特徴的ですが、整備状態の良い現代のベヒシュタインはとても弾き易く、普段国産ピアノやスタインウェイといった演奏機会のより多い現代ピアノで練習している方でも、それほど違和感無く弾くことができるのではないかと思います。</p>

<p>一方ベヒシュタインの楽器は戦前のモデルも何台か弾く機会を得ましたが、それらは更に明確な特徴をもったピアノです。ピアノの音に対して 「透明感のある音」という言い方があるならば、それはこの頃のベヒシュタインの音、と言い切れるくらいです。例えばダンパーペダルを踏んだまま半音階をかき鳴らすと、他社のピアノでは絵の具を混ぜすぎて黒くなる如く、混沌とした音になります（良し悪しはともかく）が、ベヒシュタインの場合はそれぞれの音が粒を残したまま、透き通って響くような印象を与えるように思います。私はその時の響きから、精密なステンドグラスを通った複雑で美しい光彩をイメージしました。ドビュッシーが残したとされる言葉で「ピアノ音楽はベヒシュタインのために書かれるべきだ」というものがあるそうですが、確かにドビュッシー作品とはとても相性が良いと思われます。</p>

<p>ベヒシュタインの古いモデルは現代のものとはかなりの差があります。現代のピアノしか弾いたことのない方が、古いベヒシュタインを初めて弾く時、その感覚の違いに戸惑うのではないかと思います。とはいえドビュッシーが活躍していた当時、ベヒシュタインの音といえばもちろん珍しい個性などではなく、 ピアノという楽器を代表する響きであったはずです。ピアノの設計は既に100年以上前に完成されたと言われますが、作曲や演奏に音楽的価値とは別に時代ごとの様式があるように、楽器作りにも時代固有の様式があるように思います。ベヒシュタインを始め歴史ある多くのメーカーもそれを敏感に感じつつ、あるいは無意識に影響されつつ、歴史を重ねていくのだと思います。また、勿論世界のコンサートホールの9割以上に納入されている、というスタインウェイピアノの影響を無視することはできません。</p>

<p>現代のベヒシュタインは透明感があり、強靭な音という特徴を残しつつも、時代ごとのニーズに合わせて変遷しつつ、堅実な作りがされていると思います。しかし状態の良い古いベヒシュタインにも触れる機会を得られれば、現行機種に関してもより深く、そのコンセプトを理解することが出来るように思います。</p>

<p>ベヒシュタインはどのモデルも一級品の風格がある音と、高い操作性を持っていますので、高価ではありますがお勧めできます。個人的に魅力を感じたのはバランスの良いグランドのB型、そしてアップライトのコンサート8です。アップライトのトップモデルであるコンサート8は古い時代のベヒシュタインの特徴を良く残しているように思います。また小型のグランドピアノを超えるような強靭で深い音を持っています。</p>



<div style="text-align: right;">実方　康介（2004/11/12）</div>
<div style="text-align: right;">取材協力　<a href="http://www.amzapf.com/" target="_blank">ピアノ工房アムズ</a>　｜　<a href="http://www.euro-piano.co.jp/" target="_blank">（株）ユーロピアノ</a>　｜

</div>
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    </content>
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    <title>ピアノの逸品：1906年製のスタインウェイピアノ</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/p_rvw/2004/10/28_8914.html" />
    <id>tag:www.piano.or.jp,2004:/report/02soc/p_rvw//50.8914</id>

    <published>2004-10-28T09:16:35Z</published>
    <updated>2009-07-06T08:57:22Z</updated>

    <summary>この記事はピティナのアミューズ（現グランミューズ）会員向け情報誌「アミューズ（同...</summary>
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        <category term="レポート" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/02soc/p_rvw/">
        <![CDATA[<div style="margin-bottom:10px;padding-bottom:10px;border-bottom:dashed 1px #cccccc;color:#666666;">この記事はピティナのアミューズ（現グランミューズ）会員向け情報誌「アミューズ（同グランミューズ）」第2号（2003年7月発行）に掲載されたものです。当ピアノ・レビューコーナー開設のきっかけの一つとなった取材でした。 </div>


<p>最近取材した古いスタインウェイの修理を手広く行っているある楽器店の技術者の方によると、100年ほど前のローズウッドの化粧板を持つスタインウェイピアノは「ハズレ」が少なく名器揃いだ、とのこと。また、ローズウッドの中でもこのピアノの外装材である「ブラジリアンローズウッド」は、現在絶滅危惧種とされワシントン条約によって輸出が制限されているそうです。ピアノが貴重な自然の資源を大量に使った楽器であることを思い出させてくれます。</p>

<p>その音は柔らかく、現代のスタインウェイピアノとはかなり印象の違うものでしたが、その見た目とともに美しさの際立つものであったと記憶しています。
</p>

<hr size="1" noshade>
<br />
<h3>1906年製のスタインウェイピアノ　『自分のピアノ』を求める。</h3>

<p>　1906年製のスタインウェイピアノの紹介と、購入に至る経緯を紹介している個人のホームページがある（<a href="http://tokyo.cool.ne.jp/takipiano/index.html" target="_blank">http://tokyo.cool.ne.jp/takipiano/index.html</a>）。美しい写真の数々に惹かれ、そのページの主催者、ピアノの所有者である斎藤隆浩氏を訪問した。<br />
おすまいは東京の六本木で表通りから道一本隔てた場所。都心でありながら、閑静な一角にあるマンションの一室である。ご自宅のリビングに入ると、部屋のほぼ中央、壁際に置かれたローズウッドのピアノが目に入った。</p>

<div class="thumb tleft"><div class="thumbinner">
<img src="/report/02soc/p_rvw/images/pr_atc1_1.jpeg">
<div class="thumbcaption">斎藤氏のヴァイオリン製作台。<br />工具にもこだわる。
</div></div></div>


<p>　少し演奏をさせていただくと、音の弱さや鍵盤を押したときの緩さなどはまったく無く、「古い楽器」と聞いて抱いていたマイナスイメージは完全に払拭された。聞けばニューヨークで最も腕がよく、格式の高いアンティークピアノ修復業者に依頼され、響板、アクション、鍵盤、弦、ペダル、金具等をすべて新しいものに替えてあるとのこと。骨格部分を除いてほとんどが新品のピアノとして再生されているわけだ。しかも、フレームや外装にも念入りに再塗装が施され、見た目にも古さを感じさせない。とはいえ、象嵌細工の飾り文字や、譜面台、脚部など各部の意匠は100年前という時代を感じさせるものであり、現代のピアノでは得難い美しさを持っている。このように古いピアノを現代のコンサート用の楽器としても機能的に通用するピアノに仕立てるのはとてもアメリカ的な合理的考え方であるが、ヨーロッパではオリジナルの響板やアクションをなるべく残し、その楽器としての機能よりも歴史的価値を尊重する考え方の業者もいて、これは文化的な価値観の違いによる、とのことだ。</p>

<p>　このピアノには外装塗装の色調から、ボルトの色、金具の材質にいたるまで、斎藤氏のこだわりが徹底して反映されている。音響に関わる部分についてはプロに任せつつ、色の統一感などを求めるため、非常に細かな注文を出されたという。氏は国際弁護士というお仕事の一方で、バイオリン製作（4台目を製作中）、デンマーク家具収集、陶磁器収集、大工道具収集といった多彩な趣味もお持ちだ。「自分のための一台のピアノ」を作り上げるために、ここまでの労力とこだわりをかけた方にははじめてお会いしたが、多方面に深い興味と造詣のあることをお聞きして納得した次第である。そうして完成したピアノにはとても満足されていて、休日はもちろん毎日の出勤前にも30分ほど練習し、他の趣味よりもいまは「ピアノの演奏が楽しい」そうだ。長年独学で練習されてきたが、最近はレッスンも始められた。「将来家庭を持っても趣味は大切にしていきたい」とのこと。</p>

<p>　 さて、このピアノはニューヨークで購入されたものであり、修理や運送にかけた費用を考えると、とても高価なのではないかとお見受けしたが、実は新品のスタインウェイピアノを定価購入するよりも安価だったそうだ。古いピアノには、今では手に入らないようなすばらしい材質で作られたものがあり、それも選択理由のひとつだ。ピアノは複雑な機構をもち、稼動部分は経年変化によって消耗する。しかしフレームや木製部分は、良い材質であればバイオリンや家具などと同じく、むしろ使い込むほど音にも見た目にも深い味わいが得られるものだ。</p>

<div class="thumb tright"><div class="thumbinner">
<img src="/report/02soc/p_rvw/images/pr_atc1_2.jpeg">
<div class="thumbcaption">
ピアノを演奏する所有者の斎藤氏
</div></div></div>

<p>　良い楽器を見極めるには、ピアノについての知識や音楽に対する感性、そして良い業者との出会いも欠かせないものであり、かなりの手間もあるだろう。しかしその苦労も楽しさと思えるなら、「自分のピアノ」を求めることは、音楽好きとしてむしろ当然ではないかと感じた。ピアノ探しから修理、運送、現在に至るまでの経緯は前述のホームページに詳しく掲載されている。もともとこのサイトは新品のピアノを購入するのが唯一最高の方法ではなく「こういった選択肢もある」ということを伝えたいという思いで開設されたという。「自分のピアノ」にこだわりたい方はまずは氏のサイトを訪問されてはいかがだろうか。</p>


<p><span style="color:#666666">◆</span> <a href="http://tokyo.cool.ne.jp/takipiano/index.html" target="_blank"><span style="font-size:large;font-family:times;">Taki's Piano Website</a></span></p>

]]>
        
    </content>
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    <title>ザウターレビュー</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/p_rvw/2004/10/22_8913.html" />
    <id>tag:www.piano.or.jp,2004:/report/02soc/p_rvw//50.8913</id>

    <published>2004-10-22T09:15:43Z</published>
    <updated>2009-07-07T02:30:14Z</updated>

    <summary> ザウター 　Sauter ベーゼンドルファー主要モデル一覧 グランド 機種名 ...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
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        <category term="レビュー" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/02soc/p_rvw/">
        <![CDATA[<style type="text/css"><!--
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.tb th{border:solid 1px #666666;padding:3px;background:#eeeeee;text-align:center;}
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--></style>

<h3>ザウター 　Sauter</h3>

<table class="tb">
<caption>ベーゼンドルファー主要モデル一覧</caption>

<tr><td colspan="3">グランド</td></tr>
<tr>
<th>機種名</th>
<th>奥行き</th>
<th>国内価格</th>
</tr>
<tr><td>160トラディション</td><td>160cm</td><td class="right">4,390,000</td></tr>
<tr><td>185デルタ</td><td>185cm</td><td class="right">4,790,000</td></tr>
<tr><td>220オメガ</td><td>220cm</td><td class="right">6,770,000</td></tr>
<tr><td>275コンサート</td><td>275cm</td><td class="right">11,500,000</td></tr>
<tr><td colspan="3">アップライト</td></tr>
<tr>
<th>機種名</th>
<th>高さ</th>
<th>国内価格</th>
</tr>
<tr><td>114バロック</td><td>114cm</td><td class="right">1,530,000</td></tr>
<tr><td>122ドミノ</td><td>122cm</td><td class="right">1,980,000</td></tr>
<tr><td style="border:0px;font-size:0.9em" colspan="3">※価格は2004年10月時点のものです</td></tr>
</table>


<p>最近では取扱う楽器店が増えているものの、今までにレビューを書いた4社に比べると、国内ではそれほど有名とはいえないメーカーだと思います。ザウターは1819年創業で、ドイツで現存するうちでは2番目に古いメーカーです。その本拠地は南ドイツののどかな小都市であったためか、2度の世界大戦の影響も比較的小さかったようで、この期間中にも工場を拡大しています。</p>

<p>現在では275cmのフルコンサートモデルまでラインナップされていますが、19世紀中は主にスクエアピアノ（アップライトピアノ発明以前に生産されていたコンパクトな設計のピアノ）を製造していたようです。20世紀初頭にはアップライトへ移行し、グランドピアノの製造については比較的歴史が浅く、1950年代からだそうです。</p>

<p>このように小さな楽器を中心に作ってきたという歴史的経緯を反映しているためか、ザウターのアップライトピアノや小型のグランドピアノには独特の個性ある魅力を感じます。設計上の特徴にはベーゼンドルファーと共通点が多いとのことですが、その発音のタイミングや響き方は似ているものの、ベーゼンドルファーが華やかで、かつ重厚な音色を持っているのに対し、明るく素朴な印象を受けました。</p>

<p>ザウターのピアノは音の強弱や音色に変化を加えたいときには非常に敏感に反応します。モデル160は複数回、弾く機会を得ることができましたが、特に中音部から高音部にかけての音色の豊かさ、表現する上での引き出しの多さは特筆に価すると思います。反面、極低音部では表現の幅がやや狭まるのを感じました。奥行き僅か160cmのピアノとしては決して音量面で不足があるわけではないのですが、どうしても中高音部の圧倒的な心地よさと比較してしまいます。もっともこの160に関してはその「アンバランスさ」も含めて魅力があると言えるかもしれません。185や220ではその大きさによって低音部の不満は解消されるのですが、中高音部を演奏しても160で同じ音域を弾くときほどの気持ちよさは感じませんでした。185や220はバランスがよく、楽器としての性能は160を上回るのですが、「ザウターらしさ」がもっとも良く現れているのは160アルファであるような気がしました。</p>

<p>ザウターのピアノはその音質から、比較的狭い部屋でも奇麗に鳴り響くのではないかと思います。そのユニークさにはぜひ一度触れていただきたいです。普段お使いのピアノが国産やスタインウェイのピアノであれば、相当な違いを感じることと思います。その音色や演奏した時の感覚はフォルテピアノに類似するとも言われます。実際、古典派やバロックの楽曲を弾くのは気持ちが良いでしょう（古典期の曲であれば極低音域は使われません）。 個人的にはシューマンやブラームスなどのドイツ・ロマン派作曲家の作品も合っているように思います。</p>

<p>ザウターのピアノは製造後数年で最高の響きが得られるような設計されているとのことで、楽器を育てる楽しみもありそうです。</p>





<div style="text-align: right;">実方　康介（2004/10/22）</div>
<div style="text-align: right;">試弾機種：275コンサート以外の各モデル<br />
取材協力　<a href="http://www.amzapf.com/" target="_blank">ピアノ工房アムズ</a>　｜　<a href="http://www.euro-piano.co.jp/" target="Blank">（株）ユーロピアノ</a></div>
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    <title>コラム「ピアノ・レビューの信頼性」</title>
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    <published>2004-10-13T09:15:14Z</published>
    <updated>2009-07-06T08:39:23Z</updated>

    <summary> このコーナーについて&#65374;「ピアノ・レビュー」の目指すもの 　ピアノ...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="コラム" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/02soc/p_rvw/">
        <![CDATA[
<h3>このコーナーについて&#65374;「ピアノ・レビュー」の目指すもの</h3>

<p>　ピアノは長い歴史の中で発達し、現在のように工業製品として洗練されてきましたが、自動車などと同じく、メーカー、モデル、年代、部屋の環境やメンテナンスの状況によって性能や特徴は大きく異なります。そこで同じ人間が様々なピアノに触れ、その印象を伝えるレビュー記事を書くことにしました。並行して、製作やメンテナンスに関わる人たちへのインタビューや工場見学といった取材を通して、楽器そのものが持つ魅力を探りたいと思います。</p>
<p>
　ピアニストでも製作、調整の技術者でもない筆者が楽器の持つ性能、味わいなどを汲み尽くせるのか、そしてその感想を文章でお伝えできるのか。心配ではありますが、その時点で感じたままを書くことにします。感想を書くにあたっては、音楽性、操作性などといった基準のみならず、価格や大きさといった要素もふまえ、現実に購入する方のサポートとしても役立てるものにしたいと思います。</p>
<p>
　なお、レビューの文章はあくまで筆者個人の主観を元にした感想です。客観的な視点を持つことを目指してはおりますが、音の感じ方や好みには当然個人差があります。また、同じモデルであっても、楽器一台ごとの相違はたいへん大きい場合があります。このコーナーで紹介されている楽器に興味をお持ちになりましたら、ぜひ実際に触れてみることを強くお勧めしますし、そのためのきっかけ作りが、このコーナーの目指すものです。</p>

<p style="text-align: right;">実方　康介</p>
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    </content>
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    <title>ベーゼンドルファーレビュー</title>
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    <published>2004-10-08T09:14:41Z</published>
    <updated>2009-07-22T06:41:45Z</updated>

    <summary> ベーゼンドルファー 　Bösendorfer ベーゼンドルファー主要モデル一覧...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="レビュー" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/02soc/p_rvw/">
        <![CDATA[<style type="text/css"><!--
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--></style>


<h3>ベーゼンドルファー 　Bösendorfer</h3>

<table class="tb">
<caption>ベーゼンドルファー主要モデル一覧</caption>

<tr><td colspan="3">グランド</td></tr>
<tr>
<th>機種名</th>
<th>奥行き</th>
<th>国内価格</th>
</tr>
<tr><td>170</td><td>170cm</td><td class="right">7,560,000</td></tr>
<tr><td>185</td><td>185cm</td><td class="right">8,190,000</td></tr>
<tr><td>200</td><td>200cm</td><td class="right">8,715,000</td></tr>
<tr><td>214</td><td>214cm</td><td class="right">9,765,000</td></tr>
<tr><td>225</td><td>225cm</td><td class="right">10,815,000</td></tr>
<tr><td>280</td><td>280cm</td><td class="right">15,540,000</td></tr>
<tr><td>290</td><td>290cm</td><td class="right">16,590,000</td></tr>
<tr><td colspan="3">アップライト</td></tr>
<tr>
<th>機種名</th>
<th>高さ</th>
<th>国内価格</th>
</tr>
<tr><td>130CL</td><td>132cm</td><td class="right">3,885,000</td></tr>
<tr><td style="border:0px;font-size:0.9em" colspan="3">※価格は2004年10月時点のものです</td></tr>
</table>

<p>スタインウェイに劣らない高いブランドイメージと知名度を持つピアノです。古い歴史を持ちながらも創業からの生産台数はスタインウェイの約1/10、ヤマハの1/100に過ぎませんが、日本では人気があるため、目にしたり弾く機会は比較的多いかもしれません。</p>

<p>深く、華やかで上質感ある音色は大きな特徴ですが、ベーゼンドルファーの最も魅力的な部分は操作する楽しさであると思います。よく「音の立ち上がりが遅い」と言われますが私もそのように感じました。ベーゼンドルファーの演奏では打鍵する瞬間の精度もさることながら、打鍵後の処理が重要と思いました。「鍵盤を押さえてから指を離すまでの所作に配慮する」「一音ずつ大事にする」という言い方が演奏のヒントになるかもしれません。</p>

<p>スタインウェイやヤマハなど、音の立ち上がりが鋭く、粒の揃った印象のある楽器は、正確な発音ができれば「そこそこ」の音が出ます。ベーゼンドルファーはそうした楽器とは対極にあります。一つ一つの音を掴み取るような感覚と、それに応じた動作が必要です。 とはいえ、それは難しいことではないと思います。普段打鍵後の動作をあまり意識しない人でも、ほんの数十分も弾けばコツが分かってくると思います。 最初は弾きにくいという印象を受けた速いパッセージの曲も、多少の練習で私でもそれなりにスムーズに弾くことができました。</p>

<p>ヤマハやスタインウェイのピアノは打鍵後に気を使わずとも「そこそこ」の音が出ると既述しましたが、ベーゼンドルファーの演奏に不可欠な弾き方が、他のピアノではまったく不要、というわけではありません。それほど意識せずとも楽器の特性上明らかにひどいことにはならない、というだけです。ですので、他のピアノを弾く時でも同じ部分に意識を向ければ、より美しい音を出せるようになることと思います。一つの音を出すということの大事さと、美しい音を出す方法を楽器そのものが教えてくれます。</p>

<p>ただし「生まれて初めてベーゼンドルファーを弾く」といった場面では、 かなり戸惑ってしまうかもしれません。決して演奏が難しい楽器とは思いませんが、個性が強いことは確かです。もし出場予定の演奏会場のピアノがベーゼンドルファーで弾くのが始めてであるのなら、事前に楽器店のショールームなどに行き、この楽器の特性を知っておいた方が良いでしょう。</p>

<p>各モデルともすべて上質感があるのですが、特にバランスのよさを感じるのは92鍵を持つ225でした。最も設計が古いとのことですが、変える必要性が無いのでしょう。また、ベーゼンドルファーは適切なメンテナンスと、適度な使用、経年変化によってより良い楽器になるようです。最小のグランドピアノである170は、新品ではやや物足りなさを感じることが多かったのですが、30年ほど経過した状態の良いモデル170を試弾したところ、実にベーゼンドルファーらしく、操作性も高い楽器で、まったく不満を感じませんでした。もしベーゼンドルファーを手に入れるとすれば、新品を自分の手で育てていくのも、状態の良い中古を探すのも、どちらも楽しい作業となるでしょう。いろいろな面で「生き物」のような楽器です。</p>

<p>「ベーゼンドルファーらしさ」はより大型のモデルほどわかり易いと思います。97鍵を持つ巨大な290インペリアルの操作性と音色の深さには心底ショックを受けました。一方、アップライトピアノにも驚かされました。スタインウェイは「鉄（フレーム）が鳴る」などと言われるのですが、ベーゼンドルファーは「箱が鳴る」と言われることがあります。アップライトではまさしくそれを体験できました。アップライトピアノは発音部が板で覆われているためグランドピアノに比べて音が小さくなります。しかしベーゼンドルファーのアップライトは箱全体、蓋や足といった部分ですら、音を出しているかのようで、そのハンデを感じさせません。全身で音楽を奏でているような、大変素晴らしい楽器でした。</p>




<div style="text-align: right;">実方　康介（2004/10/8）</div>
<div style="text-align: right;">試弾機種：現行全モデル　及び275（旧モデル）<br />
取材協力　<a href="http://boesendorfer.jp/" target="_blank">日本ベーゼンドルファー(2004年当時)</a>　本社/東京ショールーム
</div>
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    </content>
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    <title>スタインウェイ＆サンズピアノレビュー</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/p_rvw/2004/10/01_8910.html" />
    <id>tag:www.piano.or.jp,2004:/report/02soc/p_rvw//50.8910</id>

    <published>2004-10-01T09:14:00Z</published>
    <updated>2009-07-07T02:29:29Z</updated>

    <summary> スタインウェイ＆サンズ Steinway ＆ Sons スタインウェイ　主要モ...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="レビュー" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/02soc/p_rvw/">
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<h3>スタインウェイ＆サンズ Steinway ＆ Sons</h3>

<table class="tb">
<caption>スタインウェイ　主要モデル一覧</caption>

<tr><td colspan="3">グランド</td></tr>
<tr>
<th>機種名</th>
<th>奥行き</th>
<th>国内価格</th>
</tr>
<tr><td>S</td><td>155cm</td><td class="right">6,930,000</td></tr>
<tr><td>M</td><td>170cm</td><td class="right">7,560,000</td></tr>
<tr><td>O</td><td>180cm</td><td class="right">7,980,000</td></tr>
<tr><td>A</td><td>188cm</td><td class="right">8,610,000</td></tr>
<tr><td>B</td><td>211cm</td><td class="right">10,080,000</td></tr>
<tr><td>C</td><td>227cm</td><td class="right">11,865,000</td></tr>
<tr><td>D</td><td>274cm</td><td class="right">17,220,000</td></tr>
<tr><td colspan="3">アップライト</td></tr>
<tr>
<th>機種名</th>
<th>高さ</th>
<th>国内価格</th>
</tr>
<tr><td>V</td><td>125cm</td><td class="right">3,465,000</td></tr>
<tr><td>K</td><td>132cm</td><td class="right">3,990,000</td></tr>

<tr><td style="border:0px;font-size:0.9em" colspan="3">※価格は2004年10月時点のものです</td></tr>
</table>


<p>「ピアノ弾きであれば知らない人はいない」というほどスタインウェイ・アンド・サンズのブランドは世界最高峰のピアノとして広く受け入れられています。世界の90%以上の音楽ホールに納入されているそうです。</p>

<p>グランドピアノのラインナップは奥行き155cmのS型から始まります。取材させていただいたお店の方によれば、よく売れるのはO型からB型だそうです。小型のS型、M型もスタインウェイならではの操作性や音色のよさ、このサイズのピアノとしては豊かな音量を持っていますが、店舗のような比較的広い空間でと弾く限りでは、O型以上と比べるとやや物足りない印象を受けがちです。特に低音の伸びを比較すると、確かにO型以上のピアノに分があります。さらに欲を言えばB型以上の機種こそ、本当に高いバランスを得るように思います。しかし楽器は置かれる空間も含めて完成するものです。特に住宅事情に恵まれない場合は、楽器そのものの性能のみならず、楽器を置く部屋の環境も考えたほうがよさそうです。</p>

<p>さて、スタインウェイはその知名度に相応しく本当に優れているでしょうか。私の感想としては、確実に世界最高の楽器の一つと思えます。ただそれを実感するにはかなり時間がかかりました。私が今までに触れたピアノはどれも独自の方向性を持っており、それぞれに良さがあります。スタインウェイよりも迫力ある低音が出る楽器、タッチが軽く弾き易いと思える楽器、中音域の美しさでは比類がないと思えるような楽器もありました。それぞれの楽器を魅力的と思います。これらのピアノは独特で、弾いた瞬間は非常にショックを受けるため、スタインウェイを超える魅力があると思うことがあります。しかし、そのショックを知ったあとであらためて状態のよいスタインウェイを弾くと、「結局のところピアノの完成形とはこれなのではないか」と思わせるほどの高品質を感じるのです。そしてその感覚は今のところ、いろいろな楽器を知るごとに強くなっています。</p>

<p>スタインウェイのピアノには中庸不偏な印象があり（それは多くのピアノメーカーがスタインウェイのピアノを目標としているためかもしれません）、かつ完成しているように思うのですが、敢えて特徴的な部分を挙げるとすれば、特に強打したときに金属的な響きを伴うことでしょうか。この音を聞くと、鍛えられた鋼を叩いているような感覚を受けます。これはとても心地よいものです。この骨太な感じ、揺るがない堅固さもスタインウェイの良さであると思います。きらびやかな音であると表現され、とても弾き易い楽器ではありますが、演奏においてその性能をフルに使いこなすのは難しいと思います。打鍵の方法を間違えると耳障りな金属的な音になったり、芯のある音が出せなかったり、ということがおきます。高い性能を完全に使いこなすには相応の演奏技術が必要です。 スタインウェイのピアノは、演奏者が生涯をかけてその可能性を追求する価値のある楽器と言えるでしょう。</p>

<p>なお、スタインウェイピアノにはアップライトピアノも存在します。グランドピアノと変わらない製法で作られている、というだけに品質は極めて高いものです。モデルKの試弾を行ったのですが、深みのある低音はグランドピアノのO型クラスにも匹敵するように思いました（構造上、弦の長さはS型やM型よりも長いとのこと）。それはアップライトピアノの可能性を見直すきっかけとなった、ショッキングな体験でした。</p>


<div style="text-align: right;">実方　康介（2004/10/1）</div>
<div style="text-align: right;">試弾機種 　グランド全モデルとアップライトK型　A型アカデミック（教育機関納入用）<br />
※なお、今回の記事を書くにあたっては主にハンブルグ工場で製造されたピアノを取材しました。
</div>
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    </content>
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<entry>
    <title>ヤマハ・グランドピアノレビュー</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/p_rvw/2004/09/24_8909.html" />
    <id>tag:www.piano.or.jp,2004:/report/02soc/p_rvw//50.8909</id>

    <published>2004-09-24T09:13:26Z</published>
    <updated>2009-07-07T02:29:10Z</updated>

    <summary> ヤマハ・グランドピアノ ヤマハグランドピアノ主要モデル一覧 機種名 奥行き 価...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="レビュー" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/02soc/p_rvw/">
        <![CDATA[<style type="text/css"><!--
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<h3>ヤマハ・グランドピアノ</h3>
<table class="tb">
<caption>ヤマハグランドピアノ主要モデル一覧</caption>
<tr>
<th>機種名</th>
<th>奥行き</th>
<th>価格</th>
</tr>
<tr><td>Z1</td><td>151cm</td><td class="right">924,000</td></tr>
<tr><td>A1L</td><td>149cm</td><td class="right">1,050,000</td></tr>
<tr><td>C1L</td><td>161cm</td><td class="right">1,207,500</td></tr>
<tr><td>C2L</td><td>175cm</td><td class="right">1,365,000</td></tr>
<tr><td>C3L</td><td>186cm</td><td class="right">1,680.000</td></tr>
<tr><td>C5L</td><td>200cm</td><td class="right">1,890,000</td></tr>
<tr><td>C6L</td><td>212cm</td><td class="right">2,310,000</td></tr>
<tr><td>C7L</td><td>227cm</td><td class="right">2,730,000</td></tr>
<tr><td>C3LA</td><td>186cm</td><td class="right">1,942,500</td></tr>
<tr><td>C5LA</td><td>200cm</td><td class="right">2,205,000</td></tr>
<tr><td>C6LA</td><td>212cm</td><td class="right">2,625,000</td></tr>
<tr><td>C7LA</td><td>227cm</td><td class="right">3,150,000</td></tr>
<tr><td>S4</td><td>191cm</td><td class="right">3,780,000</td></tr>
<tr><td>S6</td><td>212cm</td><td class="right">4,305,000</td></tr>
<tr><td>CFIIIS</td><td>275cm</td><td class="right">11,550,000</td></tr>
<tr><td style="border:0px;font-size:0.9em" colspan="3">※価格は2004年9月時点のものです。<br />
モデル表中の機種名に誤りがあり修正しました。謹んでお詫び申し上げます。(10/2)</td></tr>
</table>

<p>グランドピアノはどのメーカーの製品でも、大抵の場合奥行きの長さでモデル分類されます。ヤマハ・グランドピアノの主流はCシリーズですが、これも同様の方法に準じてラインナップが組まれています。基本的に奥行きが長いほど性能も価格も高くなります。しかしグランドピアノにとって適度なサイズというのはあるようです。ヤマハのモデルでは186cmの奥行きを持つC3以上が、バランスが良いとされることが多く、売れ筋もこのモデルだそうです。6畳の部屋にもなんとか入るC3は、音大生や本格的に練習をする人のピアノとして購入されるケースが多い機種です。確かに店舗で弾いている限り、それは納得のできることです。しかしながら、8畳以下広さの部屋にC3を置いた場合、部屋の形や壁などの素材、他の家具などの環境によっては、過大な音量となる可能性があります。</p>

<p>ヤマハ最小のグランドピアノは奥行きが150cm前後のZ1やA1です。店舗で弾いた限りでは、最大のアップライトであるYU-50よりも発音量はやや乏しい感じがします。とはいえグランドピアノですので、演奏中の音の聴こえ方は優れています。アクションはもちろん、より大きなグランドピアノと同じく反応が良いものです。因みに筆者は過去、C3とほぼ同じ大きさのモデルG3（1994年まで生産）を6畳間に入れて使ってきました。性能的に不満はありませんでしたが、音量がやや大き過ぎ、長く練習するとそのために疲労してしまうということがありました。予算の折り合いがつき、店舗で性能差を感じるとぎりぎり部屋に入るサイズのピアノを選んでしまいそうですが、家に入れたときに無理なく使いきれるサイズのピアノを選ぶのが、賢い選び方かもしれません。</p>

<p>さて、主流のCシリーズには最近になってArtisticEdition（以下AEと略）が追加されました。相違点は響板の素材などにあるそうですが、見た目はほとんどかわりません。価格は従来のCシリーズよりも2&#65374;3割ほど高価になっています。好みもありますが、店舗で比較した感じでは、その価格差には十分納得ができ、むしろお得な印象を受けました。AEの方が洗練された音色で、出せる音色の種類もより多いように思います。同サイズであれば音量に差はないと思いますが、落ち着いた音なので、狭い部屋に置いた場合、従来型よりも耳が疲れないで、長時間の練習ができるでしょう。</p>

<p>一方、Cシリーズ、AEシリーズの系列とは別に、Sシリーズという高級な楽器がラインナップされています。S4、S6の2種がありますが、価格はCシリーズのほぼ同じ大きさのモデルと比べて2倍以上になります。これを試弾したところ、Cシリーズと比べても、さすがに楽器の隅々にわたる精密さ、品質の高さを感じることができました。選ぶうえで障害となるのはやはりその価格です。このクラスのピアノを選ぶのであれば特に、他メーカーの同価格帯、あるいはより上級のピアノと比較することを強くお勧めします。アップライトの項でも書いたように、Sシリーズも含め、ヤマハには「全音域において均質で澄んだ音」という個性があり、これはヤマハ独自の美意識が生んだ個性です。ヤマハの楽器作りに共感しているのであれば、Sシリーズは決して高い買物ではないでしょう。音色に変化をつける際などの操作性、音の伸びなどは世界のトップクラス（価格面でも）のピアノと比べて劣るものではありません。</p>

<p>また、ヤマハピアノは耐久性に定評があります。5&#65374;10時間もの激しい練習を毎日するという音大生などから、ヤマハのピアノは他メーカーのものに比べて「くるわない」という話をよく聞きます。湿度が格段に低いヨーロッパに比べて高音多湿な日本の気候は、楽器にとって過酷な条件であることは間違いないでしょう。そのような悪条件でもヤマハピアノは大きなくるいを生じることが少ないようです。購入後の問題については、店舗だけでは分からない部分です。どのような選択をするにあたっても、同じ機種を似たような条件で使っている人の意見を聞くことができれば、大いに参考になります。</p>

<p>さて、ヤマハラインナップの頂点にあるのは「フルコン」と呼ばれる大型ピアノのCFIIISです。日本国内の中型以上のホールでは、スタインウェイのモデルDに次いで目にする機会が多いピアノです。全長275cm、500kgの巨大なピアノで、個人で購入するケースは少ないでしょう。これも当然ながらヤマハらしい音のする楽器ですが、この機種に触れて他のモデル、特にS型との繋がりを感じることができました。ヤマハのピアノがどういった「良さ」を目指しているのか。CFに触れる機会があれば、おそらく感じ取れることと思います。</p>


<div style="text-align: right;">実方　康介（2004/9/24　改稿9/25　再改稿9/27　再改稿10/2）</div>
<div style="text-align: right;">※取材協力　　<a href="http://www.yamahamusic.jp/ginza-s/" target="_blank">ヤマハミュージック東京　銀座店</a> </div>
]]>
        
    </content>
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<entry>
    <title>カワイ・グランドピアノRX/SKシリーズレビュー</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.piano.or.jp/report/02soc/p_rvw/2004/09/24_8908.html" />
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    <published>2004-09-24T09:12:47Z</published>
    <updated>2009-07-07T02:28:56Z</updated>

    <summary> カワイ・グランドピアノRX/SKシリーズ カワイグランドピアノ主要モデル一覧 ...</summary>
    <author>
        <name>admin</name>
        
    </author>
    
        <category term="レビュー" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.piano.or.jp/report/02soc/p_rvw/">
        <![CDATA[<style type="text/css"><!--
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<h3>カワイ・グランドピアノRX/SKシリーズ</h3>

<table class="tb">
<caption>カワイグランドピアノ主要モデル一覧</caption>
<tr>
<th>機種名</th>
<th>奥行き</th>
<th>価格</th>
</tr>
<tr><td>GM-10</td><td>150cm</td><td class="right">1,050,000</td></tr>
<tr><td>RX-1G</td><td>164cm</td><td class="right">1,260,000</td></tr>
<tr><td>RX-2G</td><td>178cm</td><td class="right">1,417,500</td></tr>
<tr><td>RX-3G</td><td>186cm</td><td class="right">1,732,500</td></tr>
<tr><td>RX-5G</td><td>197cm</td><td class="right">1,942,500</td></tr>
<tr><td>RX-6G</td><td>212cm</td><td class="right">2,362,500</td></tr>
<tr><td>RX-7G</td><td>227cm</td><td class="right">2,782,500</td></tr>
<tr><td>SK-2</td><td>178cm</td><td class="right">2,013,900</td></tr>
<tr><td>SK-3</td><td>186cm</td><td class="right">2,328,900</td></tr>
<tr><td>SK-5</td><td>197cm</td><td class="right">2,643,900</td></tr>
<tr><td>SK-6</td><td>212cm</td><td class="right">4,586,400</td></tr>
<tr><td>SK-7</td><td>227cm</td><td class="right">5,426,400</td></tr>
<tr><td>GS-100</td><td>276cm</td><td class="right">7,035,000</td></tr>
<tr><td>EX</td><td>276cm</td><td class="right">10,395,000</td></tr>
<tr><td style="border:0px;font-size:0.9em" colspan="3">※価格は2004年9月時点のものです。</td></tr>
</table>

<p>　カワイは通算250万を超える生産台数を誇る国産ピアノメーカーの雄です。日本に住む人がピアノを選ぶ際には、ヤマハに次いで選択肢にあげられる機会の多いメーカーではないでしょうか。今回はグランドピアノを中心に取材しました。</p>

<p>　まず、RXですが、これはヤマハのモデルで言えば、モデルC１&#65374;７に相当する標準的なラインナップです。サイズや価格帯の区分はCシリーズとほぼ合致します。そのためCと比較して評価するのが容易です。実際に購入する場合もそれに近い方法で検討するケースが多いでしょう。</p>

<p>　RXシリーズは調整の仕方にもよりますが、C型に比べるとどのモデルもやや重量感のある音が特徴となっています。またヤマハのピアノが全音域で均質感をともなう発音をするのに対し、カワイのピアノは高音部と低音部の音質にやや響き方の違いを感じます。これは中高音域でメロディを弾く際の弾き易さにつながっている思います。RXシリーズには電子音を利用した消音機能つきのピアノも用意されています。その電子音モードにおいても同じ音作りがされているところが面白いです。カワイの音作りの方向性がよく見えるような気がします。</p>

<img src="/report/02soc/p_rvw/images/pr_kawai_sk.jpeg" class="img_l">

<p> 　カワイ・グランドピアノには「シゲル・カワイ」という高級シリーズが存在します。今回はフルコンサートモデルであるEX以外のすべてのモデルに触れることができました。これは操作性、音色の変化を持つたいへんレベルの高い楽器です。最小モデルのSK-2は、私が触れたものは通常と異なるセッティングがされていたそうなのですが、180cm以下のサイズのピアノとしては驚くほど豊かな低音を響かせていました。弱音から強音までを自在に出すことのできる操作性や、様々なタッチの違いに反応する繊細さなどはその価格から想像するものとは大きく異なります。特にSK-6以上の大きさの楽器に関しては、ほぼ倍の値段がつけられた世界の一流メーカーの楽器に劣らないと思えました。</p>

<p>　少し気になるのは、まず価格設定。SK-2や3、5までは非常に安価で、お得感があります。しかしSK-5と6の間にはかなりの価格差があります。サイズがそれほど変わらないだけに、この価格設定は理解されにくいかもしれません。弾けばその価格差には納得できましたが（決してSK-2&#65374;5が性能が低いのではなく、6以上が高品質という感想です）。また欧米では珍しくありませんが、フルネームの個人名を冠する商品は日本ではあまり馴染みがありません。それだけに「シゲル・カワイ」のモデル名には自信と気合が込められているだろう、というのは分かります。ですが当初はやや違和感を感じてしまいました。</p>

<p>　店頭で分かったことは以上のとおりです。どのピアノでもそうですが、耐久性を知ることはは店頭の取材では難しいです。カワイのピアノには、激しく動く部品をカーボンファイバーなどの新素材にするなど、経年劣化を押さえるような工夫もされているとのことです。それはこのような高いグレードのピアノにはまだ珍しいことですが、新素材の使用がどのように音の違いに反映されているかは正直わかりませんでした。まだ歴史の浅いモデルですので、評価はこれから、ということもできるかもしれません。ですが名器となるだけの資質は十分に備えているという感想を持ちました。</p>

<p>　ピアノ選びはそのメーカーが示している楽器の方向性にどれだけ共感と信頼を寄せられるかどうかによって決定します。カワイのピアノにも明確な方向性があり、それはSKシリーズの高い品質において特に顕著なものです。ぜひ一度触れてみることをお勧めしたい楽器です。</p>


<div style="text-align: right;">実方　康介（2004/9/24、改稿9/25）</div>
<div style="text-align: right;">※取材協力　　<a href="http://shop.kawai.co.jp/omotesando/" target="_blank">カワイ・ミュージックショップ青山</a> </div>
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