【追悼】永瀬まゆみ先生ご逝去を悼んで(業績と追悼メッセージ公開)

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2015/01/23
永瀬まゆみ先生追悼
永瀬まゆみ先生

2014年12月29日、永瀬まゆみ先生(当協会評議員、さいたま音の葉ステーション代表)が永眠されました(享年57歳)。

永瀬先生は、ピティナ・ピアノコンペティションでは、2000年から2014年までの間でソロA2級からG級、デュオ初級Aから中級までの全級に119組の全国大会出場者を輩出され、そのうち金賞15組を筆頭に83組を全級にわたり入賞に導かれました。同指導者賞を2000年より連続受賞、特別指導者賞も複数回連続受賞されていらっしゃいます。

各地のステップアドバイザーや多くのコンクールで審査員を務める傍ら、指導法のセミナーを全国で展開。近年では、2013年指導セミナー2014年の入賞者記念コンサートの指導法プレゼンテーターを務められ、「音の葉研究会」を立ち上げるなど後進の教育にも熱心でいらっしゃいました。

「ドレミファソで始める かんたん!すごい!さきどり!ピアノテクニックの本 」テキスト、同DVD付き指導者用ガイド、同レパートリー集①②、同「演奏力を高めるレパートリー集」(全てヤマハミュージックメティアより出版)など多くの著書を執筆されました。



ご自身の命を燃やすようにピアノ指導に尽力された永瀬まゆみ先生がお亡くなりになられたことは、音楽業界にとって本当に惜しいことです。先生が私共に遺して下さった多くのものを次の世代にお伝えできるよう尽力したいと考えております。

「音の葉研究会」にて定期勉強会の講師をお務め頂いている西尾洋先生、そして、永瀬まゆみ先生の生徒さんでいらっしゃる矢野雄太さんにメッセージを頂戴しました。

◆西尾洋先生(ピティナ指導会員)

最後の病床においても、看護師たちの院内コンサートを聴きながら、そのブレスやアウフタクトやリズムにダメ出しをしていたほどに、厳しく真剣に音楽に生き、また深く音楽を愛したまゆみ先生。まだ学生だった私にソルフェージュレッスンを依頼されたのも、無職の私に講座の仕事をくださったのも、拙著の原稿に目を通されたのも、完成した著作を一番に届けたのも、またその出版祝いをお持ち下さったのも、いつも私の「初めて」はまゆみ先生でした。私の家から歩いて10分のところにお住まいのまゆみ先生は、ピアノ指導者の学びの場を作りたいという夢を熱く語り、ついにそれを実現されました。先生、少し生き急いでいませんでしたか。先生、まだ早いです。

◆矢野雄太さん(2009ピティナ・ピアノコンペティションG級金賞)

昨年の年末、恩師である永瀬まゆみ先生の訃報に接したとき、どこにもぶつけることのできない悔しさと悲しみで胸が一杯になりました。一番初めにピアノを教えて頂き、僕が悩み、右往左往しているときに導いてくれるのは先生でした。いつも厳しい先生が時折笑顔で褒めてくださる姿は、音楽を続ける起爆剤でした。これからもっとあの笑顔で喜んでもらいたいと強く思った矢先の出来事で、唯一の心の拠り所がぽっかり空いてしまいました。勉強熱心で生徒に愛情深く接する先生にはもっと多くの人に音楽の素晴らしさを伝えてほしかったです。
最後に先生、僕はあなたのおかげで今、音楽が好きで好きでたまりません。そしてこれからもあなたの笑顔は僕の心の中に在り続けます。


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