3ヶ月ぶりに避難中の生徒さんと再会

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2011/07/07
3ヶ月ぶりに避難中の生徒さんと再会
小高国道から海
小高国道から海

仮教室
仮教室

まなかちゃんのママの伴奏で
まなかちゃんのママの伴奏で

東音ホールにて
東音ホールにて

福島県南相馬市から各地に避難中の吉津恭子先生(正会員)と生徒さんが、震災後初めて東音ホールにて再会しました。

―以下吉津先生からのお便り―

ピティナの会員の皆様

 3月11日の東日本大震災で、原発から15キロの小高区に住んでいた私は、翌日には避難することを余儀なくされました。
 生徒たちは全国散り散りになり、ピアノどころではなくなってしまいました。友達にも会えず、わがままも言えず。保護者も、私も、同じように、苦しんでおりました。

 今回、ピティナのご好意で、巣鴨の東音ホールをお貸しいただきました。
 急でしたので、保護者がお母さんコーラスに入っている生徒に限り、東京に集まりました。震災当日以来でしたので、子どもたちは夜中まで、はしゃいでおりました。
 これを機会に、生徒たちは近くのピアノ教室で指導していただくことになり、何とか気持ちの切り替えが出来ています。他の生徒にも、同じような機会を作り、年内には、弾ける曲を持ち寄り、発表会をしたいと考えています。

 全国の皆さん、被災地のために、数々のご支援有難う御座います。

 私の家は、近隣の家もろとも、津波で床下浸水になりました。スタインウエイD型・他2台を家に残してきました。いつ家が倒れるか心配で、毎晩38度の熱を出しておりました。
 このたび、皆様のご支援の甲斐あって、ピアノを搬出することが出来ました。今は倉庫に入っていますので、ピアノの無い生活のままですが、お陰様で「いつかそのうち」と前向きに考えられるようになりました。私のこの前例に従って、ピアノの先生方が、ピアノを搬出することができるようになりました。これも全て、ピティナを通じて、たくさんの方々に応援いただいた結果と感謝しています。

 全国の皆様、子どもたちの笑顔を見てください。
 そしてこれを見て、まだ連絡が取れない私のお弟子さん、連絡を下さい。

 吉津恭子

この記事に関するお問合せはこちらinfo@piano.or.jp
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