趣味と専門の境目

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「趣味でピアノを弾く」という表現があります。対する表現は「仕事としてピアノを弾く」となりそうですが、「趣味」で取り組んでいるわけではない音大生でも、演奏で収入を得ることは稀ですから、趣味かどうかの境界線を収入の有無とするのは、どうやら適当ではありません。

自分が好きな曲を好きなように弾くのは「趣味」の範囲だと思います。理論や音楽史の裏付けをとり、最新の研究成果まで踏まえて弾くようになれば「専門」の領域に入っていると言えそうです。

演奏家として「専門を究める」とは、多くの作曲家や曲を知った上で、1曲ずつの違いを認識し、その曲にふさわしい演奏ができることではないかと感じてきます。

ピアノ曲事典には、1,700人の作曲家と70,000の楽曲が登録されています。同時代の作曲家やその作品へと目線を拡げてみるとか、楽器の発達に応じた作風の変化に注目するといった切り口で、ぜひ好奇心を持って使いこなしていただきたいと思います。

執筆:福田成康


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