多くの曲を知って「個性」が出る

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2011/09/30

たとえば有名なショパンの曲を、耳馴染んだ演奏と違う弾き方をすると「個性的」と言われることがあります。現代では「個性」が大事とされますが、作曲された時代背景も何も分からず、闇雲に弾いた演奏を「個性的」と言ってしまうことには違和感があります。学ばないことを正当化するための婉曲表現にならないよう、注意が必要です。

世界中の作曲家が数百年にわたって無数の楽曲を残してくれたことは、クラシック音楽の良さの一つです。多くの曲には「こんな風に弾いて欲しい」という思いが込められています。たまたま知っている曲を自己流に弾くより、自分らしさが引き立つ曲を探すことこそがクラシック音楽の世界で「個性」を持つことにつながるはずです。

ピティナでは、ピアノ曲事典を通じて曲知識の普及を行っています。一人ひとりが持っている個性を引き立たせ、お互いの個性を認め合う人間関係や社会を作ることに貢献したいです。

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