コンクールで1年のリズムを作る

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2008/02/28

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1日のうちに昼と夜があることや1年に春夏秋冬があることは、人間が決めたことではなく地球の自転周期や公転周期によって決まる自然現象です。夜に眠り昼に起きているのは、人間ばかりでなく動物も同様ですし、植物は春になると葉を開き、秋に葉を落とすといった1年周期で生きています。しかし、植物が日曜日だけ葉を閉じて光合成を停止することはありません。1週間を7日にしたことや1年を12ヶ月に分割したことは人間が決めたことです。

なぜ人間が1週間や1ヶ月という単位を作ったのかといえば、1日や1年といった、自然周期の間にも、人工的に一定の周期を刻むことで、個人や社会にリズムを作り、メリハリをつけることができるからです。学校には、4月に入学し3月に卒業するという明確な年周期がありますが、ピアノ教室では随時入門、随時退会というのが一般的ではないでしょうか。

ピティナ・ピアノコンペティションを上手に活用すれば、ピアノ教室に明確な年リズムを作ることができます。秋?春は主に基礎を固め、夏は主に曲を仕上げることを学ぶといった具合です。プロ野球選手が、シーズンオフに基礎体力や基礎技術を高め、開幕に力を蓄えるのと同じかもしれません。

毎年3月1日は、ピティナ・ピアノコンペティションの課題曲発表日です。これをピアノ教室のリズム作りにご活用頂ければ幸いです。

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