寄付者からの声
杉浦日出夫先生
名古屋さかえステーション代表/福田靖子賞基金被災地へピアノをとどける会に寄付

亡くなった福田靖子先生(ピティナ創立者)には、お返しなど、とてもし切れないほどにお世話になりました。その先生の遺志による基金ですから、応援するのは私にとって自然なことだと思います。

日本が一流の国になるには、一流の人間を作る必要があります。私は、たくさんの分野の中で、音楽・ピアノを学ぶ若い人たちが一流になる後押しをしたいと思いました。ぜひ外国に出て、ピアノだけでなく、社会・文化全般をしっかり勉強してもらいたいです。

それから庄司美知子先生とは、教材の研究会やコンクールの審査などで交流がありました。その先生が、海外を行き来する多忙の中で、震災復興のために、骨身を削って活動されているのを知り、応援せずにはいられませんでした。

何も大きなことを考えたわけではなく、「お返しをしたい」「自分は無力かもしれないけど、自分ができることをしなければ」という気持ちで動いただけです。

東日本大震災直後、音楽関係で寄付する先がなくて、歯痒い想いをしたこともありました。ピティナが社会全体の動きに機敏に反応して、CrossGivingのような仕組みを作ったことに感謝しています。

辻田裕子先生
大阪つばさステーション代表/被災地へピアノをとどける会に寄付

東日本大震災直後、何かしないと、という気持ちに突き動かされ、大阪つばさステーション代表者として、ステップ会場に募金箱を置いて募金を呼びかけました。

講評の終わりの時間ごとに、泣きそうになりながらマイクで寄付を呼びかけました。お金は、本当はピティナに預かってもらい、音楽関係で使ってほしかったけど、それは叶わず赤十字社に寄付しました。その後、会報で被災地へピアノをとどける会の存在を知り、この団体に寄付しよう、と思いました。

寄付は、受益した人のことが想像できると、嬉しいしやりがいがあります。自分の寄付金がわずかでも、それによってピアノが1台届き、誰かが弾いて、誰かが喜ぶ。ピアノ指導者なら、そのつながりが
想像できますから。

震災から2年が経過し、復興に向けて音楽の果たす役割も変化しているでしょう。これからは、ピアノという楽器が、人を集め、人を元気にするためにどこまで「活躍」できるのか、に焦点が移るでしょう。そういう「ピアノの活躍」を陰ながら応援していきたいです。

丸子あかね先生
かわごえ時の鐘ステーション代表/ちちぶ国際音楽祭に寄付

埼玉というところは、東京に近いですが、横にも奥にも長いので、一部の地域以外には、なかなか芸術や文化の情報が行き届かないのが現状かと思います。

そこでこの音楽祭を知って、特に主催者を知っているわけではなかったのですが、埼玉県民として、秩父市を応援したい気持ちで寄付しました。主催者から御礼の手紙もいただき、とても嬉しかったです。

ピティナにとって埼玉県は、ステップ発祥の地ですし、沢山のステーション活動が充実してはいますが、ステップ以外の側面でも、県全体を盛り立てるちょっとしたお役になればと思い立ちました。

ふたを開けてみれば、実は、この音楽祭に招聘されていたウィーンの先生に、自分の生徒がかつて就いていた、というご縁があったんです。

結局、巡り巡って、「地域」にはお世話になるものだと思います。これからも、埼玉県全体のこと、次の世代のことを常に念頭におけるピアノ指導者でありたいです。