1992年秋にニューヨークで作曲、ブリスベンで翌年の秋に改訂されている。セイビンはニューヨークのよき友であり師匠のデイヴィッド・デル・トレディーチこの作品を献呈している。秋の様相というのは、作曲者の暮らすオーストラリアとニューヨークとでは空気感がまるで異なる。北半球はアメリカ東海岸のひんやりとした秋の雰囲気に思いを馳せ、この静謐な音楽を完成させた。ミニマリスムの作曲家らしく、曲冒頭は 8分音符からなる二音(Ais-H) の反復素材が支配的だが、中間部はアルペジオをともなうメロディアスな音響が膨らみと複雑な音響を提示する。柔らかく、洒脱な音楽。現在、手稿譜がAustralian Music Centreに所蔵されており、コピー譜が利用可能。