グラナドス : 組曲「ゴイェスカス」−恋をするマホたち / Goyescas - Los majos enamorados

作品情報
  楽章・曲名 演奏時間 試聴 譜例 image
1 第1部 1.愛の言葉 I No.1 "Los requiebros" 10m0s - -
2 第1部 2.窓辺の語らい I No.2 "Coloquio en la reja" 12m0s - -
3 第1部 3.ともしびのファンタンゴ I No.3 "El fandango del candil" 6m0s - -
4 第1部 4.嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす I No.4 "Quejas o la maja y el ruisenor" 6m0s - -
5 第2部 5.愛と死(バラード) II No.5 "El amor y la muerte(Balada)" 11m30s - -
6 第2部 6.エピローグ 「幽霊のセレナード」 II No.6 "Epilogo 'La serenada del espectro'" 8m30s - -
7 第2部 7.わら人形(ゴヤ風な情景) II No.7 "El pelele - Escena goyesca" 5m0s - -

解説
 グラナドスの円熟期の最高傑作として名高い。 「恋するマハとマホ――ゴヤの絵画の場面集――」の副題を持つこの曲集は、全4曲の第1部と全2曲の第2部の計6曲から構成されている。初演はグラナドス自身によりバルセロナで行われた。尚、同名のオペラ作品があり、このピアノ・ソロのための作品を編曲したものに、一曲を加えたもの。ちなみに、オペラの舞台は1800年頃のマドリッドで、美女のロザリオとフェルナンドの恋物語と、闘牛士のパキーロに対する嫉妬を描いている。
 「第1部」

 第1曲目の<愛の言葉>は、アッレグレット・コンガルボ・イ・ドナイレ(純粋に、凛々しい趣を込めて)の変ホ長調で8分の3拍子。パキーロのロザリオへの求愛の音楽。主題は、18世紀のスペインの歌芝居ディラーナ・デル・トリピリからの引用。
 第2曲目の<窓ごしの語らい>は、アンダンティーノ・アッレグレット・コン・センティメント・アモローソの4分の3拍子。フェルナンドとロザリオが愛する思いをささやき合う音楽となっている。そのメロディーは甘美でありながら、後の悲劇を暗示するかのようでもある。
 第3曲目の<灯し火のファンタンゴ>は、アン・プー・ラントマン・アヴェック・ボークー・ド・リトム(ややゆっくりと、リズムを明確に)の4分の3拍子。フリギア旋法で書かれている。曲全体を通して、ファンタンゴのリズムが貫かれている。
 第4曲目の<嘆き、またはマハと夜鳴きウグイス>は、アンダンテ・メランコリコの4分の3拍子。グラナドスの作品中でも特別に叙情的である。終結部分にはナイチンゲールの鳴き声を模したカデンツァが添えられている。
 「第2部」
 第5曲目の<愛と死>は、アニマート・エ・ドラマディコの4分の3拍子=8分の6拍子。この曲は、第1部の全4曲の主題を次々に回想する。曲の後半には、「非常に表情豊かに、そして、苦痛の中に幸福を告げるかのように」という指示が付されている。決闘に敗れたフェルナンドの死を告げるかのような鐘の音で曲は閉じる。
 第6曲目の<エピローグ 幽霊のセレナード>は、アッレグレット・ミステリオーソの8分の3拍子。中間部には、グレゴリオ聖歌の<Die Irae>が引用されている。やや活発な音楽になるものの、前曲の終わりで響いた鐘の音が再び曲を閉じる。
 第7曲「わら人形」は後年の同名オペラに加えられた一曲のピアノ編曲であるが、近年の演奏習慣としては、曲集内の一曲として扱われることがある。

(齊藤 紀子2007/10)
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※ 参考資料
Enrique Granados “Piano solo” Salabert 1990


出版情報作曲年: 1909-11 出版年: 1912 初版出版地/出版社: Dotésio

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image この作品が聴けるコンサート
2009/10/3:内藤 晃 ピアノリサイタル -Nocturne 夜曲- (神奈川)後援
2009/11/15:内藤 晃ピアノリサイタル 〜CD発売記念〜 (東京)後援
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矢印 5.愛と死神谷 朱里

動画
矢印 第2部第5曲「愛と死」仲田 みずほ

image 楽譜