2.学習・師事歴
当初、ヴァイオリニストである父親からヴァイオリンを習っていた。しかし、クレメンティらに師事して学んだピアノで才能を示した。その他に、アーベルに音楽理論も学習している。これらの学習を通じて、クラーマーは20歳を迎えるまでに、クレメンティやJ. S. バッハ、C. P. E. バッハ、スカルラッティ、ハイドン、モーツァルトといった作曲家の作品にふれていた。とりわけ、《平均律クラヴィア曲集》の作曲者、J. S. バッハに傾倒したとされている。後に、パリを訪れた際に、バッハの作品の筆写譜を多数、入手している。
6.その他の活動
ピアノの師、クレメンティに倣い、1824年に、ロンドンで一家の名を冠した楽譜の出版社※を設立した。それ以前の事柄として、1813年にフィルハーモニック協会の設立メンバーに名を連ねたこと、1822年にロイヤル音楽アカデミーの創立に伴い評議員に任命されたことが挙げられる。また、『Anweisung das Pianoforte zu spielen(ピアノ演奏の指針)』として、ピアノの運指法とペダルの用法を著した。