フォーレ Faure, Gabriel 1845~1924
作曲家解説
- 執筆者: 実方 康介
- フランス南西部のパミエで、教育家の父親の元に生まれた。幼少時オルガンや宗教音楽に触れるうちに音楽の才能を見出され、1854年からパリの古典宗教音楽学校でニデルメイエールに学んだ。
1861年からは同校で教職を得たサン=サーンスにピアノと作曲を学ぶようになり、同時代の広範な音楽を知るようになった。 1865年に卒業後はフランス各地の教会オルガニストを歴任。70年8月から約半年間は志願兵として普仏戦争参加。74年よりパリ、マドレーヌ教会でオルガンを演奏するようになり、77年に同教会楽長となった。70年代末は複数回ドイツに旅行し、ヴァイマルではリストに出会っている。80年代には父の死をきっかけとして名高いレクイエムを作曲。96年からパリ音楽院で作曲と対位法の教授となり、ラヴェル、ケクラン、エネスクといった才能ある音楽家を育てた。 …続きを読む
晩年は次第に聴力を失ったが、1920年の音楽院引退後も作曲を続け、ピアノ五重奏などの名作を生み出した。死後はその大きな功績を称えられ、フランス国家による国葬で弔われた。
フォーレは交響曲やオペラなど大規模な作品をあまり書かず、ピアノ曲や室内楽、歌曲を中心に作曲し、作品内容も内省的、叙情的な傾向を示しているためか、作曲家としては同時代において比較的地味な存在だった。フォーレは当時としては長寿に恵まれ、ドビュッシーより早く生まれ、その死後まで生きた。晩年にはシェーンベルクが12音技法を考案する(1921年)という時代の中で、その作風は表面的には生涯それほど変化しなかった。
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