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ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第13番 変ホ長調
Beethoven, Ludwig van:Sonate für Klavier Nr.13 Es-Dur "Sonata quasi una fantasia" Op.27-1 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 1.Adagio sostenuto 6分30秒
2 第2楽章 2.Allegretto 2分00秒
3 第3楽章(第3楽章序奏) 3.Adagio con espressione 2分00秒
4 第4楽章(第3楽章) 4.Presto agitato 5分00秒
出版情報 作曲年: 1800-01年  出版年: 1802年  初版出版地/出版社: Cappi 

楽曲解説

 ヨゼフィーネ・フォン・リヒテンシュタイン侯爵夫人に捧げられた。ベートーヴェン自身により「幻想曲風ソナタ」 と題されている。また、各楽章間がアタッカで接続されていることもこのソナタの大きな特徴の1つとなっている。第12番に続き、ソナタ形式による楽章を持たない。

 第1楽章は変ホ長調で3部形式による。中間部ではハ長調に転じ、テンポがゆったりとしたアンダンテから快活なアレグロへ、拍子も2分の2拍子から8分の6拍子へと移行し、変化に富んだ動きを見せる。

 第2楽章のアレグロ・モルト・エ・ヴィヴァーチェは4分の3拍子のハ短調で、前楽章と同じく3部形式による。この楽章はスケルツォの雰囲気を備えており、中間部では主調の第6音上の変イ長調に転じる。近親調以外への転調というこの点は、このソナタ全体がアタッカで奏されることと共に、ロマン派の傾向を先取りするベートーヴェンの姿を映し出しているといえる。

 第3楽章は、序奏の役割を持つようなアダージョ・コン・エスプレッシオーネ(4分の3拍子で変イ長調)の3部形式に、アレグロ・ヴィヴァーチェのロンド・ソナタ形式(4分の2拍子で変ホ長調)が続く。前者のアダージョは25小節であるが、中間部で属調に転じ、独立した楽章とも捉え得る。そして、続くロンド・ソナタ形式によるアレグロ・ヴィヴァーチェのコーダで、アダージョの主要主題が回想される。
■参考文献
Beethoven “Klaviersonaten Band 1” ed. B. A. Wallner, G. Henle 1980
2007年5月執筆者: 齊藤 紀子
 同時期に作曲された楽曲
 ピアノ・ソナタ 第14番…/ベートーヴェン [1801]
 アンダンテと変奏曲 ヘ短調/ハイドン [1793]
 ピアノ・ソナタ 第6番 ヘ長調/ベートーヴェン [1796-97]
 変奏曲 変ロ長調 ブリ…/フンメル [1791-93?]
 A Complete...Delineati…/ドゥシーク [1797]

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音源 音源情報

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 全楽章 (梅村 知世)
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 ピアノ・ソナタ 第13番 変ホ長調 Editio Musica Budapest
 ピアノ・ソナタ 第13番 変ホ長調 Op.27-1 (原典版) 
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