20世紀の西洋音楽に最も大きな影響を及ぼしたとされる作曲家の一人。ウィーン生まれのユダヤ人。少年時代よりヴァイオリンやチェロに親しみ、音楽の素養を深く身に着けるが、作曲は1894年に知り合ったツェムリンスキーに短期間師事したほかはほぼ独学。1901年より
R・シュトラウスの推薦によりベルリンで音楽教師の職をえる。03年にウィーンに戻り、04年には
ヴェーベルン、
ベルクの二人の弟子を得た。創作の傾向からその活動は大きく4期に分けることが可能。すなわち後期ロマン派の作風を示す第1期、08年以後調性を捨てて無調による傑作群を生み出すのが第2期、23年より12音技法による作品群を発表し、この技法によって作品が生み出される第3期、ナチスの台頭によりアメリカ亡命後、12音技法による作曲を続けながらも再び調性作品をも手がけたのが第4期である。出版されているピアノ曲は多くは無いが、無調期を決定づけた作品11、十二音技法初期の発表となった作品23などは極めて重要な作品である。