グランミューズ部門

グランミューズ部門入賞者記念コンサート出演者インタビュー
有田賢さん
B2カテゴリー第1位
有田 賢さん
10歳頃よりピアノを始め、以後ほぼ独学。京都大学在学中に所属した音楽研究会においてピアノ音楽の深奥に触れる。その後北海道大学において北大ピアノクラブで活動する傍ら、宮澤功行氏に師事し、演奏法や解釈の基礎を学ぶ。2011年からピティナ・ピアノコンペティショングランミューズ部門B2カテゴリーに挑戦、2016年第1位。京都大学薬学部、北海道大学医学部卒業。札幌市在住。医師。
当日の曲目
  • J.S.バッハ=ケンプ:フルートソナタ 変ホ長調 BWV1031より シチリアーノ
  • J.S.バッハ=ケンプ:神よ、我ら汝に感謝す BWV29より シンフォニア

6年越しの達成感 仲間との繋がりが一番のモチベーションに

B2カテゴリーで6年連続の決勝大会進出を経て、今年は見事第1位に入賞。今回のコンペを振り返っていかがだったでしょうか?

これまで上位入賞がなかったので、今年こそという思いはありました。しかし昨年は演奏が途中でストップしてしまうアクシデントがあったこともあり、今回は無事に全曲弾き通すことを第一の目標としました。そのため「練習の時以上に上手に弾こうとしない(気負わない)」「無駄な力を入れない」ということに意識を集中していたように思いますが、それが結果的にうまくいったのかもしれません。表彰のときは、やはり6年越しの達成感というものはありましたね。

B2カテゴリーに出場するようになったきっかけはなんだったのでしょうか?

実は20代の頃に一度だけA1に出たことがあるのですが、その時は本選止まりでした。その後仕事が忙しくなり、ピアノに割ける時間は限られていましたが、ある程度余裕ができた段階でもう一度チャレンジしてみようかな、と。好きな曲を選択できるので、1年間1つの曲にじっくりと取り組み、その成果を発表できる機会として活用してきました。参加し始めると、同じ目的を持った仲間がどんどん増えて、ピアノを通じた繋がりが随分と広がりました。もしかするとそれが一番のモチベーションになっているのかもしれません。

コンペに向けて、普段からどんな風に練習に取り組んできたのですか?

特に変わったことはしていません。早く帰れた時に食事の時間まで30分から40分練習する感じです。土日はできれば1-2時間を目安にしています。 最近はスマートフォンで簡単に録音できますので、自分の演奏を客観的に評価するのに役立てています。コンペに向けては、暗譜の強化を目的に片手ずつ練習することも取り入れていました。あとは脱力ですね。指先や手首、肘、それから肩甲骨と鎖骨の動きにも注意を払うようにしています。

入賞者記念コンサートの出演にあたり、どのように選曲したのでしょうか?

以前から興味を持っていた曲で、メロディーも親しみやすいので、この機会に弾いてみようと思いました。バッハのリリシズムとダイナミズムを両方味わっていただけるよう、練習を重ねているところです。

コンサートへの抱負をお願いいたします!

コンペではないので、ミスを恐れず素晴らしい舞台を思い切り楽しみたいと思います。

これからの目標があれば教えてください。

グランミューズ部門への出場はこれからも続けたいと思っています。次の目標はA2です。 他にも演奏の機会がありましたら積極的にどんどん参加したいと思います。

決勝での演奏

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