【公開録音コンサート】 第7回 武久源造 レポート

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2010/11/27
第7回 開催レポート

第7回となる今回はピアノを「使わない」コンサートでした。演奏は武久源造さん。楽器は「クラヴィコード」です。

クラヴィコードは、オルガンやチェンバロ、初期のピアノと同時期に普及していましたが、ピアノが流行するにつれて廃れていきました。

鍵盤を押すと、その反対側についたタンジェント(ピアノで言うところのハンマー)が弦をたたく(押しつける)という単純なしかけで、構造上あまり大きな音はでませんが、チェンバロと違って、強弱を付けることができます。

曲目は、バッハなどのバロック作品からベートーヴェンのソナタまで。演奏者からほんの数十センチのところに椅子を配置しました。音は確かに小さいですが、集中すると、細やかなニュアンスを聴きとることができます。緊張を強いるような音色ではないので、会場は穏やかな静寂のなかに音が紡ぎだされていく、不思議な空間になりました。

クラヴィコードの魅力は実際に楽器を前にしてみない限りは伝わりにくいかもしれません。YouTubeでの公開でどこまで再現できるかわかりませんが、ぜひ楽しみにお待ち下さい

今回の来場者は29名。入場料総額は42,220円でした。ご協力ありがとうございました。

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