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コンペ結果特集号発売!~継続は力なり

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2017/10/12
コンペ結果特集号発売!~継続は力なり

10月に入り、コンペ結果特集号が発売となりました。今年の結果を振り返り、来年への挑戦に思いを馳せている方も多いと思います。「毎年コンペに参加すること」がどのような力となり、成長につながるのか、データとともにインタビューをご紹介いたします。

コンペ5年継続参加数と、通過率

2017年から遡って5年間、連続してコンペに参加した人数と、それぞれの通過率を比較してみました。2年連続で参加している人数は、およそ半数を超え、5年連続で参加している人は、およそ5分の1以下になります。一方で通過率は、連続して参加する年数が長くなるほど、上がっています。「継続して参加する努力ができる」ということ自体が、力になっていると言えそうです。

過去5年分の継続参加人数
  • 参加者IDユニーク値で集計(2地区参加、またソロ・デュオ併願参加も1人とカウント)
継続参加者の通過率
  • 参加者IDごとに、通過経験あり、通過経験なしで集計。(2地区参加で1地区のみ参加や、ソロ・デュオ併願参加でいずれかのみ通過といった場合も「通過」として集計います)
◆ 5年連続参加者インタビュー
山本翔大さん小学5年生・茨城県・第41回ピティナ・ピアノコンペティションC級全国決勝大会入選。A1級から5年間連続してコンペに参加し、5年目となる今年、初めて決勝に進出。和田美紀先生、和田仁先生に師事
5年間の気持ちの変化

先生に勧められて初めてコンペに参加した1年生の時は、発表会のような気持ちで参加していました。本選での演奏はとても楽しく、もっと上手になりたいと思いました。
2年生の秋、エレクトーンを辞めてピアノに絞り、3年生の時から全国大会を目指すようになりました。でも、3,4年生の時の本選では緊張のあまり自分らしく演奏することができず、本選奨励賞で終わってしまいました。毎年本選で悔しい思いをしているので、本選が終わってすぐに「来年リベンジするぞ!」と思い、次の年のコンペでの自分の姿をイメージして練習をしてきました。そして5年生の今年は、「今年こそは!」と選曲の時から強い気持ちで臨みましたが、予選1回目で落ちてしまいました。ショックで立ち直れませんでしたが、先生はどんな時も僕を信じて、良いところを教えてくださり、「諦めちゃダメ!」と励ましてくださったので、最後まで頑張ることができ、念願の全国決勝大会に進出することが出来ました。

目標が達成できた喜び

ずっと全国大会に進出することを目標にしていたので、結果を見た時に泣いてしまいました。同じ教室の友達も、本選で一緒だった方々も、みんな一緒に喜んでくださって嬉しかったです。納得のいく仕上げができていなかった予選曲をもう一度舞台で弾くことを夢見て、こっそり練習していたので、その機会をいただけたことも嬉しかったです。カットされた本選曲も全国大会では最後まで演奏することができるので、「全国大会の舞台では自分を精一杯出して楽しめるように、練習頑張ろう!」と思いました。 全国大会では1ヶ所大きなミスをしてしまいましたが、自分の音楽を伝えられたことが嬉しかったです。

翔大さんのお母様:山本千津子さん(家族会員)
5年間の成長

はじめの頃はコンペのことは良く分からず、先生に言われるまま取り組んでいました。2年生の秋からお世話になっている和田先生は、細かい指導もしてくださいますが、「翔大くんはどう弾きたい?」と繰り返し質問してくださったことで、家での練習中もよく考える習慣が身に付き、息子の意思やこだわりが演奏にも表れるようになりました。その頃からピアノへの意識、姿勢も変わったように感じています。

持っているものを認め、応援したい

私はピアノのことは分からないので、一緒に緊張して、結果を見て落ち込んだこともありましたが、次第にそのような気持ちはなくなっていき、今は過剰な期待をすることはなくなりました。本番で思うように演奏できず、息子が目標とした結果にならないことの方が多いですが、努力したこと、乗り越えたことは、どんな結果であっても違いはありませんし、挑戦しなければ失敗する事もありません。そして、その失敗はいつか成長の過程に変わると思って接しています。コンペでは未熟な部分のダメ出しも必要ですが、継続して取り組むことで、自分で気づいていることが多くなりました。だから、家族は余計なダメ出しではなく、できていることや取り組みを認めることが息子の自信ややる気につながると思い、伝えるようにしています。
愛情をもって指導し、支えてくださる先生と、素敵な経験をさせていただけるコンペに感謝して、これからも応援したいと思っています。

同じ級に2年連続チャレンジする効果

ソロ部門のA2級(未就学)からF級(高校3年生以下)まで、参加資格は、およそ2学年ごとに上限の学年が設定されています。該当級の上限でない学年での参加者の中で(例:小学2年生以下が参加資格のA1級に、小学1年生で参加する場合など)、翌年継続して参加する人がA2、A1級では70%を超えています。発達段階の違いから、その年だけ単年で捉えると、上の学年と比べて不利に感じられることもあるかもしれませんが、同級に継続参加している人は、全ての級で翌年の通過率が上がっており、翌年の成長に向けて大切なステージ経験となっているようです。

同じ級への翌年参加率
  • 各級の上限でない学年で参加した人が、翌年同じ級で参加した割合。翌年他の級に参加した数は含まない。
同級への継続参加者の通過率の比較
  • 2016年に各級の上限でない学年で参加した人の通過率の年度比較。参加者IDごとに、通過経験あり、通過経験なしで集計。(2地区参加で1地区のみ参加の場合も「通過」として集計います)
◆ 指導者インタビュー
池田 慈先生指導会員・愛媛県・コンペ指導2年目で2017年指導者賞初受賞
意識した指導上の取り組み

4期の弾き分けの徹底を意識し、バロックをロマンのように弾いてしまわないよう、またその逆にならないようそれぞれの時代の音楽のあり方や楽器について、また体の使い方など弾き分けられるように心がけました。ただ、バロックの弾き方とひとことに言っても、テンポや表現の仕方等、柔軟に考え、従来の価値観にとらわれず、現代の楽器で大きなホールで演奏することもふまえ、美しい響きや効果的なペダリングなどあるべき美しさを研究しました。
また、人前で演奏すると、演奏を客観的に聴く事ができ、自分の欠点に気がつきやすくなります。私の教室主催の発表会、合同練習会、それに加えピティナ入賞者記念コンサートやステップ、他のコンクールなど演奏の機会を積極的に増やしていました。子ども達は塾や学校、部活で本当に忙しいので、限られた時間での譜読み、暗譜のスピードアップ、コンパクトで的確な部分練習の方法など、「効率の良い練習」の指導を心がけています。

基礎力の大切さ

今年、2名の生徒が決勝に進出することができましたが、私はコンクールに出場する生徒にも、「コンクールに勝つための演奏」をしてほしいとは思っていません。審査員の気に入るような演奏を意識するのではなく、自然体の、今の時点での生徒の良いところを最大限に伸ばした演奏をしてほしいと思っていますので、そこが今回評価されたことがとても嬉しかったです。今年は、とにかく基礎力をつけようと、音階やアルペッジョ、指の独立や脱力を促すためドホナーニを導入したり、初見の練習もして、少しずつ土台ができてきたのではないかと思います。とにかく音楽が大好きで人前で演奏する事も大好きな2人なので、のびのびと音楽性を伸ばしつつ、基礎力を地道につけていった1年だったと思います。
これからの1年はもっと和声理論や音楽史を学ぶ機会、生演奏を聴きに行く機会を増やして、さらに基礎力を身につけ、毎日色々な経験をして自身の演奏に活かしてほしいと思います。

部門・級別の参加者の学年分布
ソロ部門
デュオ部門
グランミューズ部門
コンチェルト部門
◆ 最長連続参加者インタビュー
山足茉莉江さんグランミューズ会員・神奈川県・A2級からF級まで全級と連弾、現在はグランミューズ部門に、トータル27年間連続でコンペに参加
課題曲をきちんと仕上げる大切さ

A2級から毎年コンペに参加し続けて、今年で27年目になりました。過去のコンペでは、飛び級(対象学年より上の級)で参加したことはなく、A2級から各級を順番に2年ずつ受けてきました。師事していた先生の教えもあり、背のびして次の級を目指すよりも、たとえレベルに余裕があった曲だったとしても、きちんと仕上げることの大切さ、難しさを学びました。
また、子どもの頃はステージで緊張しなかったのですが、成長と共に、本番の緊張とどう付き合うのかが課題になってきました。緊張してうまくいったとき、うまくいかなかったとき、その経験の積み重ねが自分の財産となり、最近では緊張のコントロールの仕方が分かるようになってきたと思います。

経験の積み重ねが今に繋がる

現在、仕事や育児でなかなか思うように練習時間が取れませんが、それでも毎年コンペに挑戦できるのは、先生をはじめ、友人の応援や、家族のサポートのお陰です。そして、子どもの頃から積み重ねてきたコンペでの「経験」が、今でも私の背中をステージへと後押ししてくれるように思っています。これからも出来る限りコンペに挑戦して一年のサイクルを保ちつつ、家族や友人と一緒にピアノを楽しんでいけたらと思います。

コンペの思い出を言葉に残そう 第41回ピティナ・ピアノコンペティション 作文コンテスト

コンペに向けて一生懸命取り組んだ夏を振り返って、あなたの気持ちを作文に残してみませんか?今年のコンペを終えて、嬉しかったこと、悔しかったこと、勉強になったこと、曲への想い、また先生や親御さんへのお手紙など、今年のコンペにまつわることであれば、内容・形式は自由です。たくさんの熱い想いをお待ちしています。(応募締切10月31日必着)


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