いよいよ入学シーズン~ピアノと勉強の両立をかなえるために~

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2015/04/03
ピアノを習うとどうなるの?

多くの場所で桜が花盛りの4月に入り、入学や進級のシーズンとなりました。
新しい学校、新しいクラス・・・これから始まる学校生活に胸を躍らせている時期ではないでしょうか。 ピアノを習う方にとっては、ピアノと勉強や部活等の両立は、ほとんどの方が経験している不変のテーマかもしれません。
今回は、コンペへの参加や、ピアノのレッスンを続けながら、中学受験を乗り越え、ピアノと勉強の両立をされた新中学1年生、2年生の4名の方々に、体験談を伺いました。皆さんに共通しているのは、効率の良い練習を心がけていること、小学校低学年の頃から毎年コンペに参加するのが習慣となっていること。受験期に入る前の段階で、しっかり基礎力を身に付けられているからこそ、忙しくなった時の効率の良い練習が、活きてくるのかもしれません。
忙しい中でピアノのレッスンを続ける際のポイントについて、指導者の目線からもお話を伺っています。 新しい環境でピアノと勉強を両立させる、自分なりのペースを見つける際のヒントにしてみてはいかがでしょうか?


新中学1年生
受験でも役立ったピアノで培った本番力
緒方貴一さん
  • 開成中学校1年(4月に入学予定)
  • 2014年ピティナ・ピアノコンペティションC級本選入選
  • 2010年~2014年までほぼ毎年コンペに参加、本選入選多数
  • 添田みつえ先生、添田哲平先生に師事

中学受験準備のため、塾が忙しくなりましたが、「ピアノが好き!」という思いから、ピアノのレッスンも受験直前時期まで続け、小学6年生の夏も、コンペに参加しました。塾が週に4日あり、それ以外の3日をピアノの練習に充てていたペースです。限られた練習時間の中では、自分の苦手な部分に集中し、効率の良い練習を心がけました。ステージで弾く緊張感を経験していたおかげで、入試の時にも緊張した場合の心構えが出来やすく、ピアノを通じた本番の経験が受験にも役立ったと思います。今年も続けてコンペに参加する予定で、中学生になってからも、好きなピアノを長く続けていきたいと思っています。

友達とのコンペ参加が受験の励みに
北條あおいさん
  • 湘南白百合学園中学校1年(4月に入学予定)
  • 2014年ピティナ・ピアノコンペティション連弾初級B本選優秀賞
  • 2007年~2014年まで毎年コンペに参加、全国決勝大会進出、本選受賞多数
  • 笹山美由紀先生に師事

ピアノを始めて9年目の夏、私は中学受験のための勉強をしながらコンペ連弾初級Bに参加しました。幼い頃から母に「少しでもいいから毎日練習することに意味がある」と教えられ、ほぼ毎日ピアノの練習をしていました。お陰で自然と体が覚え、いつの間にか生活の一部としてピアノを弾くことが身についたと思います。また、受験勉強は塾に楽しく通いながらやっていたので苦と感じたことはありませんでした。さすがに受験前2ヶ月はピアノのレッスンはお休みしましたが勉強の息抜きとしてピアノを弾いていました。連弾は毎年姉妹で組んでいましたが、今回は初めて友達と組み、それがとても新鮮で、コンペ本番も楽しく演奏でき、良い結果につながったと思います。その経験は、受験への励みにもなり、中学校も第一志望校に合格できて、ピアノと勉強を両立出来たことが自信になっています。これからもコツコツやること、楽しむことを大切にして、ピアノや勉強だけでなく色々な事に挑戦して行きたいです。


新中学2年生
中学生になってからもコンペに臨むために
野上桃子さん
  • 慶應義塾中等部2年
  • 2014年ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝大会D級銀賞
  • 2008年~2014年まで毎年コンペに参加、本選受賞多数
  • 横山真子先生に師事

受験時期の小学6年生の頃から中学入学後までを振り返ってみると、「ピアノを続けていて良かった。」と思います。6年生の夏頃になると、塾からは「ピアノはお休みして勉強に集中した方が良いのでは?」というアドバイスも受けましたが、横山先生からは「ピアノは継続しながらでも、桃子ちゃんなら受験は乗りきれると思う。」と励ましていただき、受験勉強の大変さを考慮して、レッスンの進め方を工夫してくださいました。私自身も中1になってからも、続けてコンペに参加したかったので、ピアノのブランクを空けずペースを保っておきたいと思い、できるだけ毎日ピアノに触るようにしていました。舞台経験にもなるべく穴を空けたくないという思いから、12月末の発表会にも、先生が私に合った、練習があまり負担にならない曲を選んでくださったおかげで参加でき、精神的な充実感に繋がったと思います。結果的に、ピアノも続けていたから勉強もうまくいくという、相乗効果を感じました。ピアノの面でも、中学に入ってコンペに参加した時、少しずつでもピアノを休まず続けていた効果があったように思います。今後もピアノを続けていくことで、自分を強くしていきたいと思っています。

メリハリをつけて、集中する
把田千夏さん
  • 浦和明の星女子中学校2年
  • 2014年ピティナ・ピアノコンペティションD級本選優秀賞
  • 2009年~2012年まで毎年コンペに参加、全国決勝大会進出、本選受賞多数
  • 加藤智子先生に師事

小さい頃からコンペには毎年参加していたので、受験を控えた年も、毎年の自然な流れとしてコンペの課題曲を練習し始めていましたが、6年生の夏は勉強も忙しくなり、「今年は受験勉強に集中しよう!」と、コンペへの参加は取りやめました。少し寂しい気持ちもありましたが、また中学に入学してから頑張れるように、ピアノのレッスンは10月末まで続けました。先生は私のペースに合わせたレッスンをしてくださったので、ピアノは受験勉強の良いリフレッシュとなり、勉強にもより集中できたように思います。受験前の3ヶ月間はレッスンをお休みして勉強に集中しましたが、そのようなメリハリをつけたことは、大好きなピアノ再開に、より積極的に思いきり取り組む意欲につながりました。中学校生活は勉強や部活等で思うように練習時間がとれない日もありますが、短い時間でも効率の良い練習を心がけたり、週末にまとまった練習時間を確保したりと、色々と工夫をしながらピアノに取り組んでいます。受験を終えた今は、大好きなピアノに思う存分打ち込むことができるので、上手に学校生活との両立を図りながら、楽しくピアノを続けていきたいと思います。


指導者の目線から
両立のポイントは、ピアノ継続の意識と工夫
藤代のりこ先生(ピティナ正会員・神奈川県横浜市)
  • ピティナ指導者賞15回受賞。よこはまtontoneステーション代表。自宅レッスンでは私立小学生から国立私立中学生等、幅広く指導

中学受験の準備をはじめとした塾通いや、学校の勉強、部活、定期試験・・・等、ピアノ以外での忙しさは一人一人違いますので、各自の事情をしっかりとヒアリングし、それぞれに合ったレッスンの進め方をするようにしています。たとえば、自宅での練習時間の確保が難しい場合には、初見演奏や、2小節単位に区切った効率良い譜読みの練習など、レッスン時間の中で完結できるよう、レッスンメニューの工夫をしたり、定期試験のように、ある一定期間ピアノの練習が出来ない場合には、その期間を避けるように前倒しでレッスン日を調整したりしています。そのように工夫しながらレッスンを続けていくと譜読みが早くなったり、また試験が終わってピアノのレッスンを再開すると、レッスンは休んでいたはずなのに、演奏が明晰になっていたり、ピアノと勉強をうまく両立することで、ピアノの方にも良い刺激となり、進みが良くなることがあると感じています。
勉強で忙しい時期にもピアノを両立できるのは、やはり「ピアノを続けたい」という意識の高さが根底にあるのだと思います。ピアノを弾くと脳の働きが良くなるということは、最近では広く知られるようになってきましたので、そういった頭の回転の向上を目的のひとつとしてピアノを続けられる方も増えてきたように思います。
勉強もピアノも、自分なりの目的や意識を持ち、両立するための方法を工夫することで、どちらも良い方向に進んでいけると良いですね。


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