【連弾初級A 指導の手引】楽譜を読み解く力の育て方~連弾導入編

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2013/04/12
連弾初級A 指導の手引 楽譜を読み解く力の育て方~連弾導入編 『連弾』で『アンサンブル』の基本を育てましょう楽譜の模様読み指導法~江崎光世

連弾は2人で楽しみながらピアノのテクニックや、音楽の約束事(リズム・メロディー・ハーモニー)・音楽表現力を伸ばす事の出来る一石二鳥のレッスン法です。
実はソロ演奏も10本指のアンサンブルなのです。10人のオーケストラと思うと自ずと右手と左手の役割にも意識の持ち方が変わります。
将来下記のように楽譜の各声部がどんな楽器で演奏するとよいかイメージ出来るようになるための導入として、初期の段階からスコア譜(プリモとセコンドの楽譜を上下4段にした楽譜)を使用することで、楽譜を立体的に眺め各々の手の役割を意識して弾く習慣が育ちます。アンサンブルには「ソロテクニック」と「アンサンブルテクニック」が求められます。
「アンサンブルテクニック」とは、ペアの組み方・パートの決め方・リーダーの決め方・呼吸の合わせ方・各パートの音量バランス・同時打鍵・ペダル等があります。初級の段階では2人で演奏できる心強さ、仲間意識が出来る楽しさ、お互いに刺激し合う意欲等から、体験を積む事によって、この力はだんだん身について育っていくものです。

4手の役割
4手の役割 4手の役割
Carousel Tune (回転木馬)

子ども達には、挿絵や、メリーゴーランドという方がイメージがピン!と来ることでしょう。歌詞をつけて歌ってみましょう。そして二人だからこそできる会話力(お母様方もまきこんで)を大いに活用し、これから二人で作っていく曲への期待度を高められれば、練習への動機づけは先ず成功でしょう。

Ⅰ.スコア譜を作る(音量バランスを考える)
スコア譜を作り各手の役割と音量バランスのための色分けをしましょう。(スコア譜参照)この曲はABAで出来ている曲です。Aは3声・Bは4声で書かれています。
プリモの両手で弾く主役メロディを赤色 音量バランス『8』
セコンド左手バス(音楽の支え)を緑色 音量バランス『6』
セコンド右手内声(ハーモニー)を黄色 音量バランス『4』
小さい子どもには色と数字の関係は覚えやすいのでこの方法は近道です。
スコア譜の作り方
Ⅱ.音量のバランス(美しくひびくバランス)
先ずはメロディのパートを二人とも一緒に体験し際立つ音で弾けるように練習しましょう。その音を『』とします。 セコンド分のメロディを弾くつもりで「プリモの右手は2人分」と考えるとよいでしょう。
その音の半分の音量で内声の音を作ってみましょう。(タッチは鍵盤に密着したままで)『』。かなり想像しているより弱い音量です。(4手を全部同じ音量で弾いた時、またそれぞれが好き勝手な音量で弾いた時といつも比較してみるとわかります。)
バスの音をほんの少し出して『』のバランスで。 すぐにはなかなかできないものですが、根気よく続ける間に子供の耳は敏感ですから手の感覚を耳と結び付けて覚えてくれるでしょう。(常に耳を働かせて)
Ⅲ.パートを決め、リーダーを決める
この一連の練習の間に際立つ音の出せる子どもにプリモを、左利きであったり、左手の力が強い子どもにセコンドを受け持たせるとヒントが見つかるでしょう。
更にリーダーシップをどちらにさせたら良いかも観察して見つけましょう。(始めは年長者・体験者がよい)
いよいよ「パート」も「リーダー」も決まったらアンサンブルの練習です。

出だしの合図(アインザッツ)
リーダー(指揮者の役目)は3拍子ですから、1,2,3/1,2ハイと唱えハイの所で一緒に息を吸い次の拍頭で息を吐く時に、音を揃えて出すとピッタリ合います。(カウントと呼吸だけでの練習を何度もくり返しましょう)

♭をとってみると曲の雰囲気が変わります。
木馬の上下の動きを感じとってみましょう。
スラーをとって弾いてみると、
違いがよくわかります。
弦楽四重奏の響きを意識してみましょう。
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