カナダ(バンクーバー)で演奏会に出演/木村友梨香さん(高3・2009年度福田靖子賞奨励賞)

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2010/07/01
バンクーバー(カナダ)
木村友梨香さん
カナダの豊かな自然に抱かれて、広がった音楽の世界 木村友梨香さん(高3・2009年度福田靖子賞奨励賞)

6月23日~7月1日までの9日間、カナダの大都市バンクーバーに赴いた木村友梨香さん。今年冬季五輪が開かれ、すっかり日本人にも馴染み深い街となりました。木村さんは今回、現地在住のアレクサンダー恵子先生(正会員)のご招待により、2つのコンサートに出演しました。小学校時代に2回の海外演奏経験があるものの、「その時より弾きたいという気持ちが強くなっている」今、どんな思いでコンサートに臨んだのでしょうか。

ステージと聴衆の距離が近いホール、立ち見も続出!

6月下旬、初夏を迎えたバンクーバー。木村友梨香さんはアートギャラリーとシルク・パースという2箇所での演奏会に出演するため、一人カナダへ旅立ちました。「華やかな曲を」という現地からのリクエストに応えて、準備したのはショパンのノクターン2曲と木枯らしエチュード、リスト「ラ・カンパネラ」、そして「ダンテを読みて」。演奏会前日はアレクサンダー恵子先生と共にビーチを歩いたり、ディナーを頂いたりと、リラックスした時間を過ごします。


堂々とした演奏でカナダの聴衆を魅了。その後、種村順子さん宅のホームコンサートに来場されたピアニストのイアン・パーカーさんも「成熟した精神性」と賛辞を。

そしていよいよ本番。
「最初のアートギャラリーでは90人しか入場できない所に約120人というたくさんのお客様にむかえられ、弾かせて頂きました。お客様は皆あたたかく聴いて下さり、また終わってから『素晴らしかった!』『また是非弾いてね』などたくさん声をかけて頂き、私の方が感激してしまいました。 また、シルクパースでは、海が近くてすぐ見える素敵な環境の中で、伸び伸びと弾くことが出来ました。どの演奏会もお客様と自分との距離が近く、聴衆の方々の反応を近くで感じ、演奏でお客様とコミュニケーションがとれるという経験をさせて頂き、いつもと少し違った緊張感でしたが、自分の成長の一歩となりました」と木村さん。


バンクーバーでお世話してくださったアレクサンダー恵子先生と。

演奏会開催にあたり現地で尽力して下さったアレクサンダー恵子先生は、「演奏はとても素晴らしく、堂々と弾かれてお見事でした!大成功でした!同じ日本人として、とても誇らしく思いました!」と感嘆。日系ヘリテージセンター会長ご夫妻や新設予定のバンクーバー交響楽団音楽院エグゼクティヴ・ディレクターなども大変感激していたと、その様子を伝えて下さいました。終演後はアレクサンダー先生を含む11人のご関係者と会食。アレクサンダー先生の日本人生徒さんの一人は木村さんと同じ17歳で、以前ピティナに参加経験があるとのことで話も弾み、お互いに刺激を受けあったようです。

またシルク・パースでのコンサート後には、地元バンクーバー新報のインタビューも。木村さんが演奏会の感想や日常について答えると、リポーターは「Yurikaさんが『他の人のために演奏したい』と答えたことに感動した」と、その謙虚な姿勢を称えたそうです。

カナダの大自然に抱かれて

また二カ所でのリサイタルに加え、バンクーバー近郊にお住まいの種村順子さん宅のホームコンサートにも出演。アレクサンダー先生同様、若い音楽家にチャンスを与えたいという熱意を持って演奏会を企画されており、ホームコンサート当日も沢山のお料理を振舞い、木村さんやお客様を歓待して下さったそうです。お客様の一人、ピアニストのイアン・パーカー氏(ジョン・キムラ・パーカーの親戚)は「Yurikaは成熟した精神を持っている」と絶賛。こうした音楽を通じた出会いやコミュニケーションの積み重ねが、音楽人生を色濃くしていきます。
さらにブリティッシュ・コロンビア大学音楽部教授、コリー・ハム先生(Dr. Corey Hamm)のレッスンも受講。「表情のつけ方や和声感など2時間たっぷりレッスンして頂き、曲の世界がまた少し広がったように感じました」と木村さんは振り返ります。

充実した音楽体験もさることながら、カナダの豊かな自然からも多くのものを得たという木村さん。初日からスタンレーパークやカピラノ吊り橋、ヴィクトリア島など様々な名所に案内されたそうですが、木の緑などに癒されたせいか不思議と疲れることがなかったそう。「バンクーバーの美しく豊かな自然に圧倒されました。今回目で見て感じたことは、この先自分の中の音楽世界にも繋げ、広げていけたらと思います。またレパートリーを広げつつ、人生経験をもっと積んで音楽に生かしたいです」。

海外での演奏は小学生時代に訪れたヨーロッパ以来。「小学校2年生の時にドイツ(ゲスト出演)、5年生の時にパリとサンクト・ペテルブルグへの研修旅行に参加させて頂きました。今はその時とは気持ちの変化があり、もっと弾きたいという思いが強くなっています。今後は人生経験を積みながら、ドイツ音楽やフランス音楽なども幅広く音楽を学んでいきたいです」。

カナダの大自然や人々との出会いによって、音楽と人生に対する探究心を深めた木村さん。地元紙記者も称えたというその謙虚な姿勢は、音楽の道を進んでいく中で、今後も多くの実りをもたらすに違いありません。


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