6.審査方法・採点票の見方

6審査方法・採点票の見方
01.審査方法

地区予選から全国決勝大会まで、日本全国約300箇所に出向いていただく審査員は、のべ1,800名に上ります。審査では、各審査員が直筆の採点票(講評)を一人一人の参加者に向けて書きます。


01.演奏審査の方法

演奏審査は、以下の方法によって行われます。

公開の場で行う。
地区予選・第一次予選、地区本選・第二次予選では参加者の点数、および文章による評価を「採点票」に記載する。

音楽の評価方法はさまざまですが、多くの基準が審査員間で共有されています。「審査員が何を聴いて(見て)いるのか」については下記を参考になさってください。何を重視するかは審査員ごとに個人差があります。

【審査員が評価する項目の例】
(1)音の正確さ・明確さ (2)音・響きの美しさ (3)拍子とリズム・拍節感 (4)テンポの選び方 (5)メロディと伴奏のバランス (6)暗譜の精度 (7)ディナーミク (8)四期それぞれのスタイルを適切に表現する力 (9)音楽の構成力  (10)ペダリング (11)自発的に音楽を楽しんでいるかどうか (12)ステージマナー など


02.審査運営の方法

審査の運営は、以下の方法によって行われます。

演奏順番は、事前に、コンピュータの無作為な抽出による厳正な抽選を行って決定する。
審査は、演奏番号のみによって行われ、参加者氏名、指導者氏名等はいっさい伏せられる。また、地区本選、全国 決勝大会においては、通過予選・本選名も伏せられる。
審査員は当日発表される(全国決勝大会の海外招聘審査員を除く)。地区予選の場合、審査の公平を期すため、審査員団は当該地域と他地域両方から派遣された審査員をまじえて構成される。また、海外招聘審査員が加わることもある。
地区予選では、審査員が自身の生徒の採点をすることはできない。やむをえず審査員の生徒がその地区に参加した場合、その生徒が参加する級のすべての参加者の採点を行わず、採点票には講評の記入のみとする。(Jr.G級、G級、特級、2台ピアノ初級-上級の各予選を除く)

03.採点票の交付

参加者が自分の実力を自己評価する目安とするため、地区予選・第一次予選、地区本選・第二次予選では、当日、採点票を交付します。採点票には各審査員からの講評が書かれますので、ピアノ学習に大いに役立ちます。(全国決勝大会では、採点票の交付はありません)。全国決勝大会の採点結果は、10月上旬に発行される「ピティナ・ピアノコンペティション結果特集号」誌上で発表されます。
採点票は、演奏終了後、受付でお渡しします。配布される時間は、当日お尋ねください。なお、受け取る際には参加票が必要です。


04.発表

地区予選・第一次予選

予選優秀賞(地区本選・第二次予選への進出者、ただし、Jr.G級・2台ピアノは全国決勝大会進出者)および予選奨励賞は、原則として当日、会場で発表・表彰されます。地区予選参加者には参加賞を、また、次選進出者には参加申込書を合わせて交付いたします。
地区によって、特別賞が授与されることがあります。

地区本選・第二次予選

全国決勝大会進出者、本選優秀賞、本選奨励賞、各賞受賞者は、原則として、当日会場にて発表・表彰されます。
本選参加者には本選参加の証となる「入選証書」を、本選奨励賞の方には賞状、本選優秀賞には賞状と記念品をお渡しします。全国決勝大会進出者には、記念品および参加申込書をお渡しします。
地区によって、特別賞が授与されることがあります。

全国決勝大会

参加者全員に入選証書を、また成績優秀者には、表彰式にて、金賞・銀賞・銅賞・ベスト賞等の各賞および各社賞、特別賞等を授与します。


02.採点票の見かた
地区予選・地区本選では参加者全員に採点票を交付しています。

地区予選・地区本選では参加者全員に採点票を交付しています。
この採点票には点数が記されているとともに、審査員の先生が皆さんの演奏の良かった点や、アドバイスをお書きになります。大変短い時間で、演奏時間を計るなどしながら、多くの方々に向けてメッセージを書かれますので、まとまった文章になっていないこともありますが、参加者の皆様に少しでもプラスになれば、というお気持ちが込められています。採点票を受け取られたら下記の事に留意してご覧ください。

全員が全く同じ評価ではありません

ピティナ・ピアノコンペティションは地区予選で4~5名、本選等では6~7名の審査員によって審査されます。これだけの人数の方に審査をお願いする理由は、音楽を評価するということが多分に主観的なものであって、「絶対」という評価が成り立ちにくいという考えのもと、さまざまな意見を複合して判定できるようにしているからです。実際に同じ演奏を聴いていただいても、審査員によってかなり違った見かたをされる場合がしばしばあります。
また、仮に点数が同程度であっても、演奏のどの部分を評価しているのかは違っている場合もあります。ある審査員は音色の美しさを評価するかもしれませんし、別の審査員はリズムの歯切れ良さを評価するかもしれません。

同じ評価が複数あった場合

もし多くの審査員が同じ事を書いていた場合、それはかなり顕著に誰もが認識できる特徴であると考えられます。
良い事であればほとんどの方に認められる長所ですし、注意すべき点として書かれているのであれば、それは多くの方が気付く部分ですので、以後の成長に繋がる貴重な情報と言えるのではないでしょうか。

参加者の年齢層によっても表現が違います

ピティナ・ピアノコンペティションには、小学校に入る前の方から大学を卒業された方まで、実に幅広い年齢の方が参加されます。
小さいお子さんにはピアノの技量云々よりもまずピアノを楽しんでいただくこと、ピアノを好きになっていただくことが大事ですから、あまり細かい注意はせず、ステージに上ったことを評価する書き方をなさる審査員が多いです。
他方、年齢が高い級になるにつれて、専門的な内容を多く含むようになります。あるときにはテクニックに関する細かい注文が書かれたり、またあるときは抽象的なイメージについて書かれていたりします。

時には厳しい注文も

審査員が「これは将来性が感じられる」と思われた場合、「もっと上手になってほしい」という気持ちから、厳しいお言葉を書かれることがあります。「頂いた点数が高い割にコメントが厳しい」と感じられることがあるかもしれません。逆に内容は褒めているわりに点数が「今一つ」という場合は、少しでも良いところを見つけてお伝えしたい、という先生のお気持の表れかもしれません。

ある先生の点数だけが低い場合

審査員の先生方には採点基準を共有していただくようお願いしていますが、既述のように音楽の評価は主観的なものですので、ある程度「高め」あるいは「低め」に採点される傾向をお持ちの先生もいらっしゃいます。ある先生がほかの先生と比べて大幅に低い点数を付けられていた場合、その先生は、「低め」に点数を付ける先生かもしれません。その場合、ほかの参加者にも等しく「低め」の採点をされていますので、審査の公平性には影響いたしません。点数のみに一喜一憂せず、講評の内容をご参考にされることをお勧めいたします。

採点票の役割

コンクールには「競う場」という側面があります。しかしこの採点票からは、結果だけでなく、今後の指針となる情報を得ることができます。これを生かしてさらに成長を重ねていただくことが、審査員全員の願いです。採点票をご覧になる方々に、この思いをご理解いただけますよう、切にお願いいたします。


03.審査員一覧

⇒審査員一覧(2015年度実績)はこちら

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