4.審査員・審査方法
01.審査方法
地区予選から全国決勝大会まで、日本全国約300箇所に出向いていただく審査員の先生方は、のべ1,800名にものぼります。審査では、各審査員が直筆の採点票(講評)を一人ひとりの参加者に向けて書いて下さいます。
- 01.演奏審査の方法
-
演奏審査は、以下の方法によって行われます。 ・ 審査はいずれの部門も公開の場で行う。ただし、参観希望者多数の場合には、入場制限を行うことがある。 ・ 採点票は、地区予選・第一次予選、地区本選・第二次予選の参加者全員に交付される。 ・ 審査は、以下の12項目を考慮し、厳正かつ公平に行われる。 (1)音の正確さ、明確さ (2)音色の美しさ (3)拍子とリズムの正確さ (4)テンポの選び方
(5)メロディと伴奏のバランス (6)暗譜力 (7)ディナーミクの変化 (8)情感の表現力
(9)曲の構成力 (10)ペダリング(幼児を除く) (11)本番における集中力 (12)ステージマナー
- 02.審査運営の方法
-
審査の運営は、以下の方法によって行われます。 ・ 演奏順番は、事前に、コンピュータの無作為な抽出による厳正な抽選を行って決定する。 ・ 審査は、演奏番号のみによって行われ、参加者氏名、指導者氏名等はいっさい伏せられる。また、地区本選、全国決勝大会においては、通過予選・本選名も伏せられる。 ・ 審査員は当日発表される(全国決勝大会の海外招聘審査員を除く)。地区予選の場合、審査の公平を期するため、審査員団は当該地区と他地区両方の審査員で構成される。海外招聘審査員が加わることもある。 ・ 地区予選では、審査員が自身の生徒の採点をすることはできない。やむをえず審査員の生徒がその地区に参加した場合、その生徒の級のすべての参加者の採点を行わず、採点票(講評)のみとする。(Jr.G級、G級、特級、2台ピアノ初級~上級の各予選、および全級の地区本選・全国決勝大会はその限りではない)
- 03.採点票の交付
-
参加者が自分の実力を自己評価する目安とするため、地区予選・第一次予選、地区本選・第二次予選では、当日、採点票を交付します。採点票は、各審査員の講評が書かれ、ピアノ学習に大いに役立つものです。全国決勝大会では、採点票の交付はありません。全国決勝大会の採点結果は、10月上旬に発行される「ピティナ・ピアノコンペティション結果特集号」誌上で発表されます。
採点票は、演奏終了後、受付にて交付されます。交付される時間は、当日受付にてお尋ねください。また、採点票を受け取る際には参加票が必要です。
- 04.発表
-
地区予選・第一次予選
予選優秀賞(地区本選・第二次予選への進出者、ただし、Jr.G級・2台ピアノは全国決勝大会進出者)および予選奨励賞は、原則として、当日会場にて発表・表彰されます。地区予選参加者の方には参加賞を、また、次選進出者の方には参加申込書を合わせて交付いたします。地区本選・第二次予選
地区によって、特別賞が授与されることがあります。全国決勝大会進出者、本選優秀賞、本選奨励賞、各賞受賞者は、原則として、当日会場にて発表・表彰されます。全国決勝大会
本選参加者の方には本選参加の証となる「入選証書」を、本選奨励賞の方には賞状、本選優秀賞の方には賞状と記念品をお渡しします。全国決勝大会進出者の方には、記念品および全国決勝大会参加申込書をお渡しします。
地区によって、特別賞が授与されることがあります。
参加者全員に、入選証書および記念品を、また成績優秀者には、表彰式にて、金賞・銀賞・銅賞・ベスト賞等の各賞、および各社賞、特別賞等を授与します。なお、A2級は、参加者全員に優秀賞が授与されます。
02.採点票の見方
地区予選・地区本選では参加者全員に採点票を交付しております。
この採点票には、皆さんの演奏を聴いて審査員の先生に点数とともに皆さんの演奏について良かった事、アドバイスしたい事などをその演奏を聴きながら書いて頂いております。短い時間でしかも点数を付けながら、あるいは曲の時間など計りながら書いて頂いておりますので、まとまったお手紙やレポートの様には書けませんが、このコンペティションが参加者の皆様に少しでもプラスになれば、というお気持ちで書いて頂いておりますので、採点票を受け取られたら下記の事に留意してご覧頂ければ、と存じます。
全員が全く同じ評価ではありません
当コンペティションは4~5名から6~7名の審査員によって審査されます。なぜわざわざこれだけの人数の方に審査をお願いするのでしょう。それは音楽が多分に主観的なものであり、絶対という評価が成り立ちにくいため、様々な意見を複合して判定できるようにしているからです。
同じ演奏を聴いても、複数の審査員により、かなり違った見方をする場合は充分にあり得ます。
また仮に評価(点数)が同じ程度であっても、演奏のどこを評価しているのか、それも違って来る場合があります。ある審査員はタッチの美しさを評価したのかもしれませんし、別の審査員はリズムの歯切れ良さを評価したのかもしれません。もちろんその両方を加味した点数、コメントを書かれる方もあります。
同じ評価が複数あった場合
ですからもし、ほとんどの審査員が同じ事を書いていた場合、それはかなり顕著に誰でもが認識できる特徴であると思って下さい。
良い事であれば、ほとんどの方に認められる長所でしょうし、注意すべき点であれば、それはかなりの方が気付く部分ですので改善する必要があるのではないでしょうか。
意見が割れている場合
逆に意見が割れている場合、複数で審査して頂く意味はここにあります。自分の演奏について、同じ場所、同じ時間に聴いていても受け止め方は必ずしもひとつではない、人それぞれに感じ方、考え方があるという事を認識して頂きたいと思います。
参加者の年令層によっても表現が違います
ピティナ・ピアノコンペティションでは小学校に入る前の方から大学を卒業された方々まで、実に幅広い年令の方が参加されます。
小さいお子さんにはピアノの技量云々よりもまずピアノを楽しんで頂くこと、ピアノを好きになって頂くことが大事ですから、あまり細かい注意はせずに、まずこのステージに出て来た事を評価する書き方をなさる審査員が多いです。
一方少し年令が高くなって来ますとだんだん専門的な内容を多く含むようになります。ある時にはテクニックに関する細かい注文であったり、逆に抽象的なイメージについて書かれていたりします。
時には厳しい注文も
特に審査員が「これは将来性が感じられる!」と思われた場合、往々にして「もっと上手になってほしい」という気持ちからけっこう厳しい注文を出したりすることもあります。頂いた点数が高いわりに、コメントがからい内容だなー、と思ったらその可能性があります。逆に内容は褒めているわりに点数がいまひとつ、という場合は少しでも良い所を見つけて評価しよう、という審査員の先生のお気持を汲み取って頂きたいと思います。
もちろん先生には「注意すべき点もお書き下さい」とはお願いしておりますが、短い時間の中でまず褒める所から書いた場合、注意点がとても簡略になってしまう可能性は否めません。
採点票の役割
コンクールはある意味で「競う場」です。しかしこの採点票によって結果だけではなく、今後の指針となる情報を得ることができます。ぜひこれをプラスに生かして、さらに成長して頂くことが審査員の先生方全員の願いです。採点票をご覧になる方々に、この思いをご理解頂きますよう、切にお願いいたします。
03.審査員一覧(2008年度実績)
⇒審査員一覧(2008年度実績)はこちら




