新しくなったA2級
ステージに立つチャンスが広がります。
また、本選では自由曲が演奏可能です。
課題の中から任意の2スタイルを選曲
| 予選で選ばなかった スタイルの曲 |
+ | 任意の自由曲 ・2曲で1分30秒以内 ・予選で演奏した曲を除く |
入賞者記念コンサート
| 全国決勝大会 | ⇒ | 入賞者コンサート |
A2級(就学前幼児)の子どもたちは、ピアノを始めてまだ間もなく、音楽に対してとても純粋な時期です。このかけがえのない時期に、コンペティション=単なる「競争」ととらえるのではなく、コンペティションによって音楽との素晴らしい出会いを果たし、子どもの中にある柔らかい音楽の種が育っていって欲しい、そういう願いから、2010年度より下記2点を変更いたします。
全国決勝大会が、表彰式を兼ねた入賞者コンサートに。
コンサート形式なので、自由にのびのびと演奏していただけます。
地区本選における課題曲は、
「予選地区で選ばなかったスタイルの曲+任意の自由曲(課題曲からも選択可)」
とします。
コンクールは、「人との競争ではない」「結果が全てではない」と分かっていても、表面上はどうしても「競争」、「結果」に見えてしまうことがあります。しかし本当は、コンクール体験を通して、指導者、生徒、家族みんなが学ぶべき「生き方のヒント」があるのではないでしょうか。
皆様は、幼児期(A2級)のコンクール体験をどのようにお考えになりますか?
A2級のコンペティション活用法とは。幼少期のコンペティション体験が与えるその後の影響とは。
コンペティションA2級を活用されていらっしゃるお二人の先生方と、実際にA2級からコンペティションを受けてきた参加者にお話を伺いました。
- ◆ 宮崎世利子先生
- 幼児期のコンペ経験は、親子の共通体験/学校教育を終えた後の長い人生を見据えて
- ◆ 宮島秀代先生
- コンクールを受けるから上手になる/コンクールを通して子どもの姿を見つめる
- ◆ 山下茉莉江さん
- A2級当時の思い出から/ピアノを楽しむ=心の支え
(国立音大卒業。当協会正会員。ピティナ香川支部会員。これまでに13回指導者賞を受賞。)
◆ 幼児期のコンペ経験は、親子の共通体験
幼児期の生活というのは、何事もなければ叱られることもなく、有り余る時間の中で楽しく日々が過ぎていきます。そこにコンクールという試練が間に挟まると、少なからず平凡な日常に波風が立つわけですが、それを一緒に乗り越え、時には泣きながら練習して「こんな苦しい思いして、よく頑張ったね」と親子で共感する、そういった共通体験は、親子の絆をより深めます。コンクールは子ども自身の成長の場であると同時に、親の成長、子育ての場でもあると私は思います。
◆ 学校教育を終えた後の長い人生を見据えて
コンクールを「受かった、落ちた」の短いスパンで見ていても何にもなりません。 今の子どもたちは、学校や塾での勉強、習い事に大忙しですが、学校教育に関して言うと、大学まで通ったとして22歳。そこから残りの人生、社会人として働いて定年まで約40年の間、何を支えに暮らしていくでしょう?自分の人生を考えた時、幼い頃にコンペティションで培った「努力した」「辛いことを乗り越えた」という経験が生きてきます。もともとピアノという楽器は、楽器自体の特性もあって、小さいうちからコツコツ、気の遠くなるような練習を積み重ねなければ、なかなか「ピアノを楽しめるようになる」まで習得できません。小さい時に何かひとつ打ち込んできちんとやっていたら、それが長い人生の中で心の支えになります。素敵な、生きがいのある事を見つけるのは至難の業です。「学校教育が終わってから始まる本来の人生」をどれだけ豊かにしていくかということに目を向け、幼児期のコンクールの使い方をもう一度見直し、「どういう人間を形成し、どういう人生にしていくか」私たち大人がサポートしていくべきではないでしょうか?
(愛知バスティン研究会員。ミュージックハウスミント主宰。コンペティションA2級に生徒多数参加。2009年コンペティション特別指導者賞受賞。)
◆ コンクールを受けるから上手になる
子どもの精神力はすごいもので、彼らは目標があるとそれに向かってどんどん伸びていきます。以前、ある親御さんに「コンペは受けないけれども、受ける子と同じように課題曲をやって、同じ指導をして欲しい。」と言われたことがありました。同じように指導をした結果、やはりコンペティションを受けた子どもの方が、ぐんぐん上達しました。子ども達は最初はドレスが来たい、ご褒美に遊園地で遊べる、といったかわいらしい動機でコンペティションに向かいますが、徐々に、舞台に立つ、人前できちんとしたものを弾くという目標を持ちはじめます。ピアノの上手な子がコンペティションを受けるのではなく、コンペティションを受けるからピアノが上手になる、私はそう思います。
◆ コンクールを通して子どもの姿を見つめる
「自分の子どもが頑張って、こんなに嬉しい思いをしたのは初めて。私は自分の親をこんなに感動させたことがあっただろうか?喜ばせてくれてありがとうと子どもに言いました。」これは、コンクールに無関心だったお父さんが、コンペティションの舞台で、お子さんの演奏を初めて見て仰った言葉です。私自身、「あんな小さな体で堂々と舞台に立てるのはすごい。」といつも感じます。舞台というのは、子どもが自分の努力を発揮するだけでなく、家族や周りの人が子どもの姿を見つめなおす、認めてあげられる場でもあると私は思います。コンクールを終えた後、子どもたちは精神的にたくましくなります。コンクールを受けるようになって落ち着いた、遊びとピアノ・勉強の切り替えができるようになったなど、コンクールで育った小さな戦士たちは、これから来る人生の困難にも立ち向かっていくだろうと思います。やってみないと得られないもの、分からない事があります。まずはチャレンジしてみることからはじめることが大切だと思います。
(横浜国立大学職員。A2級に参加して以来、A2級-F級-グランミューズ部門とコンペに参加。守麗子先生に師事。)
◆ A2級当時の思い出から
幼稚園の年中でコンペティションA2級に参加した当時のことはあまり覚えていませんが、とにかく「楽しかった」、「やりきった」という達成感があったことは覚えています。親も先生も、気楽に「結果がどうあれ、自分のやってきたことにかわりはない」と応援してくれましたし、努力してきた過程を周りに認めてもらえて自分自身も納得できて、すがすがしい喜びがありました。また、同じ級に参加した子の自分と違う演奏や、他の級の課題曲を聴くことも良い刺激となり、「次はこの曲が弾きたい!」「またコンペに出たい!」と思うようになりました。コンペティションには、他では得ることのできない「発見」や「出会い」があると思います。
◆ ピアノを楽しむ=心の支え
「幼い頃に頑張ったからこそ、今ピアノを楽しむことができる」と感じます。
そして、幼少期からピアノを続けてきたこと、コンペティションを受けてきたことは、私の心の中での誇りであり、支えとなっています。社会人になった今でも、コンペティション前に一生懸命ピアノを練習した時のことなどを思い出すと、不思議と乗り越えられそうな気持ちになります。私をピアノに導いて下さった先生や、一緒にピアノを頑張った仲間、支えてくれた家族への感謝の気持ちを忘れずに、これからもピアノと末永くお付き合いしていきたいと思います。
コンペ参加要項は3月1日発売!
(会員の皆様には、2月20日頃、会報285号と同時に発送いたします。)
インタビュー記事詳細は会報285号(次号)「特集3」でも取り上げております。是非ご参照下さい。






