メンター指導者から得られるもの~指導者が指導者から学ぶ 指導力アップへの道~

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2019/02/14
メンター指導者から得られるもの~指導者が指導者から学ぶ 指導力アップへの道~

経験の高いベテラン指導者にレッスンを受けたり、相談したりすることで、自身の指導力を高められる「メンター指導者」の存在。(メンターとは、仕事上や人生における助言者や指導者の意味)
メンター指導者につくことで、新たな知識を得るというだけでなく、自分自身を見つめ直し、ブラッシュアップする機会にもなりそうです。
演奏や指導力の向上を考えると、つい「正解の演奏」や「正解の指導法」を求めてしまいがちになるかもしれませんが、演奏表現や指導法はひとつではありません。メンター指導者との学びの中で、ご自分なりの指導法を見つけてみてはいかがでしょうか。

Case1
学び続ける指導者が通う場所

指導歴53年にも及ぶ大ベテランの金子勝子先生の元では、「研修レッスン」として、ピアノ指導者とその生徒さんに向けた定期的な勉強会が行われています。直接、金子先生からレッスンを受ける生徒さんの向上はもちろん、それを見学する指導者にとって、日々の指導に活かす術を現場で学べる機会です。

金子先生の研修レッスンに参加している指導者の声
中川さとみ先生(東京都・正会員)

実績もあり指導力、引き出しを沢山お持ちの金子先生の指導を聴講することは得ることが当然多いものです。先生には柱となるゆるがないポリシーを源におもちで、瞬時に長所と短所を見極めて十人十色にレッスンされておられることの完璧さを近くに感じ、私自身が本当に理解しているか否かは自分の生徒が参加させて頂き、改善点を指摘して頂き、私も生徒も気づくということの大切さを感じております。そして、これは私のバイブルとなっています。

中村かおる先生(東京都・指導会員)

初対面の生徒さんに対し、瞬時に足りないところを指摘し、その先を見すえたご指導を拝聴し、いつも勉強させて頂いております。また、年齢に合わせた先生の言葉がけで、曲の背景から体の使い方に至るまで、20分という短い時間にも関わらず、生徒さんの演奏がガラッと変わることにも毎回驚かされています。日々のレッスンの悩みのひとつとして、言葉の選び方がありますが、研修レッスンを通して、伝えるということに多くの学びを得ており、そういった機会を作ってくださる先生にとても感謝しております。

西玲子先生(東京都・指導会員)

金子勝子先生のレッスン見学をさせて頂くと、レッスンで取り入れていきたいことが明確に学べます。例えばメロディーを奏でる時にお話に例えること、それを思うように演奏するには、又は音色を変えるには、指のコントロールが大切なのだということを再確認します。常々どのように生徒たちに指のコントロールを教えていけば良いのか、と模索していましたが、具体的に弱い指を強化する練習方法を教えてくださるので、早速レッスンで取り入れています。
御自身の指導法を惜しみなく伝授してくださる金子先生に感謝しております。

湊菜穂先生(神奈川県・指導会員)

生徒さんの演奏のどこに視点を向けるのかということについてとても考えさせられました。
先生のおっしゃる奏法や練習方法、楽曲に対する思いや考えはもちろんですが、短い時間の中でより魅力ある演奏にするためには細かい指示をいくつも提示するのではなく一つのポイントからその他の部分にも通じさせていくということを感じました。

桃原聡子先生(埼玉県・指導会員)

私自身、現在も金子先生のレッスンも受けていますが門下生のレッスンと同じように、いつでも隣に座り熱心にご指導くださいます。自身の生徒を先生に直接見ていただくことで、具体的な解決策を見出すことができ、何が指導に足りなかったか新たな気づきを得ています。生徒さんへの褒め方、指摘の仕方や、隣で弾いたり歌ったりすることで表現を伝えていく大切さなど、金子先生が指導される姿を見て、毎回たくさんのことを勉強させていただいています。短時間に的確なアドバイスで生徒さんの演奏が改善されていく様子を見学することは新たな発見と気づきの連続で、指導者ライセンス取得に向けた勉強においても非常に役立ちました。

金子勝子先生より(東京都・ピティナ指導者育成委員長)

私がピアノ指導を始めた50年以上前には、今ほどセミナーや充実した教材、学ぶための情報も無く、「指導法」も各自が試行錯誤している時代でした。私自身も多くの失敗を繰り返しながら、個々の生徒にあった自分なりの指導法を模索し、常に「生徒のためにもっと良い指導を」という気持ちで、今までレッスンを積み重ねて参りました。指導者は向上心を持ってこそ、より良い指導ができると思っていますので、私で出来ることなら「指導者が学ぶための場」を惜しみなく提供したいという思いで、この研修レッスンを実施しています。今は、全国各地で年に数百回も行われているセミナーをはじめ、レッスン見学、指導者ライセンスなど、指導者が学ぶ場が充実しています。そして、学んだことは実際に「生徒を指導」することによってご自身の指導法として磨かれます。ピアノ指導者の皆様が、学びの場のチャンスをつかむこと、そして実際に指導することを繰り返し、それぞれの指導を磨かれて、ピアノ学習者の育成につなげられることを願ってやみません。

Case2
レッスンを受けることで
自分の指導を見直す

何名ものピアノ指導者が、自身の演奏力・指導力向上のため、また日々の指導での悩みを抱えて沢田菊江先生の元にレッスンに通われています。指導者自身がレッスンを受けることの効果とは?

沢田先生のレッスンを受講している指導者の声
中川麻里子先生(広島県・指導会員)
生徒へのレッスンの変化

沢田先生のレッスンを受け始めて、私自身、レッスンがすごく好きになりました!生徒に指導する曲を私も練習して聴いていただくのですが、「こんなアプローチがあるのか!」と気づかされたり、先生の一言で自分の演奏が変化することを体感して、「あっ!その言葉すごくいい!」と思い、レッスンに活用させていただいたりしています。沢田先生から得られる指導テクニックによって、レッスンでの生徒の反応の違いを感じ、感動することはとても多いです!また沢田先生は、曲の分析をした上で、「ここどうしたい?」と意見を聞いてくださることも多く、レッスンは教え込むだけでなく、生徒と音楽を共有することが大切だと教えられました。沢田先生の指導に対する熱い姿勢にもとても影響をうけており、一生懸命な指導はとても心に響きます。目には見えないことも学ばせて頂いています。

指導者ライセンスへの挑戦

沢田先生に背中を押されて、指導者ライセンスにも挑戦中です。学生を離れてからの試験は、やはりとても勇気のいることでした。今は3歳と0歳の2人の育児中ですが、試験の準備期間はほとんど妊婦の時期でした。あまりうろうろと動けないということを利用して、家でピアノを弾いて録音し、自分の理想の演奏に近づけるように練習しては、沢田先生にレッスンして頂き、新しい刺激を受けることを繰り返していました。とくに演奏実技は大変な分、乗り越えるとすごく達成感を感じるのと、レッスンに対する自信やモチベーションも上がりました。指導実技も、課題曲を弾いたり分析をしたり、指導の要点をまとめて、決められた時間の中で指導をすることで、改めて自分のレッスンについて考えさせられました。試験の勉強をしていて、つまづくことも多いですが、つまづくからこそ、試験を受ける前より、成長できたかなと感じています。練習時間の確保も、今までは「時間がないからできない」とどこかで言い訳にしていましたが、時間は自分で作るものなのだと感じました。まずは、何ごとも挑戦しなければ、今の自分を変えることはできないんだと、今は試験と先生に感謝しています。

野間尚美先生(広島県・指導会員)
生徒へのレッスンの変化

沢田先生のレッスンを受け始めてから、幼い頃から美しい音色を聴き分ける耳を育てていくこと、読譜力をつけることの大切さを実感し、指導に取り入れています。子どもは皆、耳がとても敏感なので、幼くてもすぐに音色の違いを感じ取り、奏でたい音を探るようになりました。最初に読譜力をしっかり身につけることで、自分でどんどん楽譜を読み、曲ごとにイメージを膨らませて弾いてくれています。また、良い音色を作るために身体に余計な力を入れないことなども、初歩の段階からレッスンで意識して指導するようになりました。

コンクール指導について

「コンクールは生徒さんが成長できるとても良い機会」というお話を沢田先生にしていただき、上達の手助けとしてコンクールを活用するようになりました。コンクール指導の際は、レッスンで私が生徒さんの弾き方を真似して先生に見ていただきます。すると、どうすれば良くなるか具体的にアドバイスをいただけるので、それを自分なりに消化し、生徒さんに伝えています。先生の豊富なご経験による指導法を直接教えていただけるので、生徒さんへの指導にすぐに応用でき、とても勉強になっています。

沢田菊江先生より(広島県・ピティナ指導者育成委員)

特に個人で教室をしておられる先生方は今も昔も孤独なのだな、という事を感じます。指導にこれで良いのかと自信が持てなかったり、保護者とのコミュニケーションがうまく行かなかったりの悩みは尽きず、それ故に、この仕事に向いてないのではと思い悩まれる方も多いように感じます。また、今の時代は何でも情報は手に入るけれど情報が多すぎて、実は本当に大事なことが伝わっていないという事もあります。
1対1で先生方と接することで、悩みを解決する糸口が見つかったり、本当に大事な情報を交換し合えたり・・・そして何より先生が変わることで、その先生の生徒さんが劇的に変わっていくという事を実感させて頂けることに感動します。どんなに時代が変わっても、人と人が出会うことで生まれるパワーは大きなものです。

また私自身、現在もこれまでもたくさんの先生方に自分の生徒のレッスンをお願いしてきました。他の先生が自分の生徒へレッスンしてくださるのを見学し、そこで学んだことは計り知れなく、指導者としての自分は、その先生方の存在無くしてはあり得ないと深く感謝しております。またいつもは、生徒との距離が近すぎるからこそ見えていない部分(良い面も、悪い面も・・・)もあるのだな、と気付かされます。自分に足りないものに気付き落ち込むこともしばしばですが、それがあるからまた少しずつでも成長があると感じています。
1人の生徒の健全な成長(人としても、ピアノの演奏でも・・・)には、たくさんの人の手が不可欠だと思います。

<お知らせ>指導者ライセンス説明会
講師:渡部由記子

指導者ライセンスにご興味をお持ちの方、どなたでも無料でご参加いただける説明会です。

日時
2019年5月22日(水)10:00-12:00
場所
東音ホール(東京・巣鴨)
参加料
参加料:無料(要予約)

会員指導者の皆様に、ベテラン指導者の自宅レッスンを見学し、指導の実技を研修していただく制度です。 各講師のレッスン見学(2時間)+ディスカッションタイム(30分)のプログラム。指導者ライセンス指導実技にもカウントされます。

今までに指導者ライセンス各課程合格者のご指導にあたってこられた先生方をご紹介いたします。指導者ライセンス受検についてはもちろん、ご自身の指導力向上のために自身の指導者を持ち、指導の幅を広げてみましょう。

一覧はこちら

ピティナでは、学び続ける指導者を応援しております。自分の指導、演奏にアドバイスをもらいませんか?試験という目標があると、より一層生徒さんへのレッスンも力が入ることと思います。現在、2019年度春期地区の申込を受け付けております。

詳細はこちら


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