林苑子先生レッスン見学レポート(2018年10月14日開催)

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2018/12/04
レッスン見学
訪問レポート
林苑子先生(2018/10/14)

2018年10月14日(日)、東京都文京区、林苑子先生のご自宅にてレッスン見学が開催されました。会場は先生の普段のレッスン室ではなく、ピアノの置かれているマンション内のパーティールーム。今回は2時間の枠の中で中学生2名、大学生2名の計4名(各30分)のレッスンが行われました。

レッスン曲目
中学生 ドビュッシー/アラベスク 第1番
中学生 リスト/愛の夢 第3番
大学生 フランク/「プレリュード、コラールとフーガ M.21 ロ短調」より プレリュード
大学生 ドビュッシー/「前奏曲 第1集」より 亜麻色の髪の乙女
よりよい音の響きを求めて

今日のレッスン見学は、「よりよい音の響き」をテーマとして進められました。

最初に演奏した中学生の女の子2名のレッスンでは、「このフレーズをもっといい音で弾くには、手のどこから弾くといいと思う?」と問いかけながら、肘や肩・上半身を使って音を出す方法を教えていらっしゃいました。先生の指導で生徒の音の質がどんどん変わっていくのが感じられ、見学者はその声掛けの方法を熱心にメモしていました。

また、「愛の夢」のレッスンの際、部活でチェロを弾いているという生徒に「この中声部はチェロの音色だと思って弾きなさい」と指導されていたのが印象的でした。生徒がすぐに先生の指示に反応できるのは、経験に合わせて理解しやすい言葉で指導しているからなのだと感じられました。

生徒に、自分で考える力をつけてもらいたい

林先生のレッスンの大きな特徴は、指導者から一方的に指示するのではなく、生徒に考えさせるスタイルで進んでいくことです。「ここはどう弾きたい?」「このフレーズで一番盛り上がるのはどこ?」と何度も尋ねながら、一緒に生徒が理想とする演奏の形を探し、その理想に近づけていきます。

そして、こう弾きたいという意志を持つためには、楽曲の分析が不可欠です。林先生はレッスンの中で「ここは何調の何の和音?」という質問や、「ドビュッシーはどうしてここにcresc.を書いたと思う?」といった質問をすることで、生徒が楽譜を深く読みとって、音形から作曲家の意図を考えて弾けるように導いていました。

「私の生徒は皆、小さい頃から楽譜をしっかり読んで、曲を正確に把握することを心がけているので、初見や暗譜が得意です。そして、楽譜を速く正確に読む力がついていれば、大きくなって忙しくなっても、楽しみながらピアノを続けてくれます。」と林先生。多くの生徒がピアノと学業を高いレベルで両立させている理由の一端を知ることができたレッスンでした。

参加者の声
  • どの生徒さんも先生のアドバイスで音色がパッと変わるのには驚きました。どういうタッチでどういう音が出せるのか、普段からご指導が行き届いていらっしゃることが分かります。皆さんピアノが好きだという気持ちがあふれていました。(荻野恭子先生)
  • 生徒さんの主体性を大切にされていて、とてもよかったです。レッスン中の楽譜への書き込みを本人に任せるのは、自分のレッスン現場でも取り入れたいと思いました。 なぜ?どうしたいの?という問いかけは、生徒さんの「こう弾きたい」という気持ちを明確にさせますね。曲中のcresc.やrit.等の表現方法をその時代様式をふまえて説明され、だからこう弾くことができるのでは、と問いかけるレッスンは、見学者からの立場からもとても説得力のある指導でした。(長廻かおる先生)
  • コンペのシーズンが終わり、多彩な音色や音域を感じて弾くことを課題にされていらっしゃるとのこと、なるほどと思いました。
    先生の音の出し方、体や腕の使い方から楽譜の理解、作曲科の特徴、作品の性格など先生の素晴らしい音楽観に基づいたお話が大変勉強になりました。なにより、生徒さんがパッと弾けた際に、とても嬉しい表情をされていらしたのが印象的でした。(黒川ちとし先生)
レッスン見学は、全国各地で年間を通して開催しており、現在も申し込みを受け付けております。お近くの先生、興味のある指導法が見つかるはずです。まずは、開催受け付け地区をご覧ください!

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