コンペ課題曲筆記試験を振り返って

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2017/06/08
指導者ライセンス/ingプログラム Writing コンペ課題曲筆記試験を振り返って

4月29日(土)および5月11日(木)に、全国19の会場で指導者ライセンス/ingプログラムWriting コンペ課題曲筆記試験を実施。北は仙台から南は沖縄まで128名のピアノ指導者が受検し、コンペ課題曲への理解を深めました。今回の筆記試験の結果を、受検者の声や指導者ライセンス保有者の活躍の様子とあわせてお伝えします。

課題曲筆記試験の特徴
  • 春はコンペティション、秋はステップの課題曲を題材とした90分間の試験。リスニング、和声、アナリーゼ、音楽史、指導法など総合的な問題が出題されています。
  • 指導者ライセンス筆記試験としての受検(合否あり)、もしくはing プログラムWritingとしての受検(合否なし)を選択できます。
    どちらの受検形態でも、問題の内容および制限時間は同じです。
  • 筆記試験受検者には、後日採点結果とあわせて解答・解説冊子をプレゼントしています。
  • 試験で出題される曲目については、試験日の約2ヶ月前にピティナWebページにて発表されます。
  • 試験の約1ヶ月前に、筆記試験対策講座が東京にて開催されます。講座の様子は、YouTube Liveによる無料生放送も行っています。
2017年度春期筆記試験結果
出題曲(2017年度コンペ課題曲より)
バロック J.S.バッハ◎インヴェンション 第7番(C級)
クラシック ベートーヴェン◎ドイツのおどり(A1級)
クレメンティ◎ソナチネ ヘ長調 Op.36-4 第1楽章(B級)
ロマン レビコフ◎メランコリックワルツ Op.2-3(C級)
ショパン◎ワルツ 第9番 Op.69-1(D級)
近現代 久米詔子◎夏祭り(A1級)

全体の平均点:84.9点 / 最高点:98点 / 合格ライン:70点

2017年度筆記春期 得点分布
筆記試験の問題に取り組んでみよう!
解答・正答率付き!
作成・監修 秋山徹也先生より総括

今回は全体的に高得点の方が多い結果となり嬉しく思います。アナリーゼ問題は、問題文を読み込むとことで解答を誘導できる部分が実は少なくありませんでした。是非、試験問題を今一度じっくり読み込んで、曲の更なる理解につなげていって頂きたいと思います。

受検者の声
永田 雅代先生 掛川イーストステーション代表。指導者ライセンス全級保有。今回ステーション第2回目の筆記試験を開催。

2016年度秋期より、掛川イーストステーションで課題曲筆記試験を開催するようになりました。筆記試験の前には、独自の事前勉強会を開催しています。今回の勉強会は、本試験に参加されない方も含めた8名で、試験の2週間前に実施。出題課題曲が事前に発表されていますので、一人1曲ずつ担当曲を決め、調べたことをプレゼンし合う方法を取りました。

 今回の勉強会で最も印象的だったのは、ベートーヴェンの「ドイツのおどり」をプレゼンされた方が、エレクトーンとMDを駆使した「一人多重録音」を作成されてきたことです。原曲がオーケストラ曲である「ドイツのおどり」をシンフォニックに聴かせるために、一人でこつこつ弾いた録音を重ねてオーケストラ演奏風にしてしまったのです。彼女はエレクトーン専攻出身だったのですが、ピアノ科出身でない方だからこその発想力を分けてもらえるのもこういった勉強会の場ならではだと感じました。

事前勉強会の様子

私自身は、名古屋や東京まで足を運んで筆記試験を受けてまいりましたが、掛川でステーション代表として活動するにあたって、地元で筆記試験を開催したいと考えるようになりました。単純に交通費が助かるということに加えて、この地域で潜在的に指導者ライセンスを受けたいと考えている方がいるのではないかと予想したためです。昨秋の初回開催時は、ステーション内外の「筆記試験に興味を持ってくださりそうな方」にお声がけをし、受検者3名で第一歩を歩み始めました。第2回目となった今回は、前回の勉強会や筆記試験でお見かけしなかった方とも新たなご縁を紡ぐことが出来、筆記試験の受検者も倍増しました。

他の地域でも、独自勉強会をなさっている地区がたくさんあるとお伺いしています。一方で、まだ一人で何を勉強したらよいのかわからず悩んでおられる方もいらっしゃることと思います。どうせ参加するのであれば「同志」としてチーム力を活かしたほうが得策です。全国的に、支部やステーションによる自発的な勉強会がより活発に行われることを願っています。

岡﨑 有美子先生 2015年、初級指導ライセンス合格。現在中級・上級指導ライセンスの取得を目指している。今回、3回目の筆記試験受検で96点を獲得。

初めて受検した2013年(春期)当時は、出題曲が事前に発表される形態ではありませんでした。そのため試験範囲が広く、何から手をつければ良いのか分からず、手探りの状態でした。3年ぶりに受検した昨年度は、出題曲が事前に発表されましたので、1曲ごとに時間をかけて掘り下げることができ、以前と比べて受検準備の負担が軽減されました。さらに、本部主催の対策勉強会も開催されたことで、試験問題の傾向や着眼点などを知ることができ、ポイントを押さえた学習がしやすくなりました。

また、初めての受検時は時間が足りず回答できなかった問題がありましたが、2回目、3回目と継続して受検するごとに確信を持って答えられる問題が少しずつ増えてくるようになりました。筆記試験は、これまでに音楽総合力UPワークショップ等の様々な講座に参加し学んできたことの振り返りになり、学びの定着度の確認になります。足りない部分を受け止め、さらに継続して多角的に学ぶモチベーションに繋がりました。

また筆記試験では、毎回具体的な指導法を問う記述問題が出題されています。この記述問題は、今までの自身のレッスンの声かけを整理する良いきっかけになりました。後日送付される回答・解説集には他の受検者の先生方の様々な解答例が掲載されており、大変勉強になります。

受検を通し、曲の構造や背景を深く知ることで指導の引き出しを増やし、生徒さんの興味・関心をさらに高めるより良いレッスンが出来るよう、今後に役立てていきたいと思います。

2017年度秋期筆記試験開催決定!
日程 2017年10月27日(金)もしくは11月5日(日)
※地区により異なります
10:00-11:30
申込締切日 2017年10月2日(月)
試験内容 ステップ課題曲を題材とした総合問題
出題曲詳細について 2017年8月31日(木)ピティナWebにて発表
対策勉強会 日程:2017年9月21日(木)
講師:秋山徹也先生
詳細・お申込みはこちら
※YouTube Live!にて講座の様子を無料配信する予定です。

試験実施地区・日程については、6月下旬以降ピティナWebにて随時公開予定です。 是非、お近くの会場でお気軽にご参加ください。

指導者ライセンス保有者の活躍
指導者ライセンスとは?

年2回の課題曲筆記試験のほか、初対面のモデル生徒に10分から15分の公開レッスンを行う指導実技試験、4期の課題曲を演奏する演奏実技試験、ピアノ指導についての考えを述べるエッセイ(小論文)の4種類の試験を通して、ピアノ指導者の指導力研鑽を支援しているシステムです。

各級合格後は指導実績に応じて加算されるポイントによって指導者ライセンスを更新してゆく形となります。詳しくはこちら
2015年に旧指導者検定から現行の指導者ライセンスに移行して以来、さらに指導実績を積まれる方が増加し、ライセンス更新率は年々増加傾向にあります。
こちらより、指導者ライセンスを保有していらっしゃる先生方の活躍の様子をご覧いただけます。


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