多喜靖美先生レッスン見学レポート(2015年12月10日開催)

文字サイズ: |
2016/01/06
レッスン見学レポート
多喜靖美先生(2015年12月10日開催)

12月10日、多喜靖美先生の自宅レッスン室で、レッスン見学が行われました。
ベーゼンドルファーとスタインウェイの2台が並び、後ろにはオーダーメイドの楽譜棚に楽譜がビッシリと、ピアノの手前には10名座れるセンスの良いソファや椅子が置かれていて、アンサンブルが自然と生まれてくるような空間の素敵なレッスン室です。


レッスン
  • ツェルニー100番練習曲より50番、51番、52番

多喜先生の元には、多くのピアノ指導者が自身のレッスンに通われているため、「子どもの生徒さんを教える時の参考になるから」と、ツェルニー100番をピアノ指導者へのレッスンに取り入れることが多いとのこと。でも実は、自身の基礎の見直しに役立つ事が満載の教材!

<先生の伴奏で、生徒の演奏が変化する>

シンプルなツェルニーの曲を、いかに音楽的に演奏するか。多喜先生は、和声感、拍子感、呼吸、音楽の流れなどについて、分かりやすい言葉がけで説明されますが、何よりも生徒にとって分かりやすいのが、先生の即興伴奏。先生の伴奏は、生徒の演奏にぴったり寄り添うように、それでいて音楽をリードするように、パレットに色を足していくような色彩感の拡がりが感じられます。

『生徒単独演奏⇒アドバイス1回目の伴奏付き演奏⇒アドバイス2回目の伴奏付き演奏』
という動画で、伴奏が付くことによって、生徒の演奏がどのように変化していくか、ご覧ください。

  • バッハ フランス組曲5番 アルマンド
  • アルベニス スペインより Op.165-1

曲のテンポではなく、拍の中でスピードがどのように変わるかを意識し、いかに「4拍子」を感じて弾くかという拍子感の捉え方に始まり、音量のバランスの取り方の説明では、生徒に「なぜ高音より低音の方が音が大きくなりがちなのか?」と質問を投げかけることで、普段当たり前と感じていることを深く考えさせることに至るまで、レパートリー曲のレッスンを通じても「基本的なことを深く学ぶ」大切さが感じられました。


感想&体験
ピアノを弾く時にも呼吸をする、ブレスの大事さを感じました。
先生が生徒にどこに注意して練習してきたかを質問し、その先更に素敵な演奏にするための先生からの指摘がとても参考になりました。生徒が練習してきたことに対して、この先どうして行けば良いか、いつも悩みながらレッスンしているので、フレーズとフレーズの間の取り方など、実際に歌わせてみることが凄く良いなと思いました。
拍のことについての指導を見て、3拍子、4拍子など自分が考えていた拍子とは、まだまだ浅かったなと思いました。音を点と点で繋いでいくことが興味深く、バロックやロマン派など、時代様式によって音のつなぎ方が違うのか、知りたいと思いました。
見学しているだけで、音楽の楽しさが伝わり、ピアノが弾きたくなるくらいワクワクしました。これまでツェルニーはつまらないと思っていましたが、こんなにきれいで楽しい曲だったのかと思い、自分の固定概念に縛られているということも感じました。
ツェルニーで先生が伴奏を入れられるだけで、鳥肌が立つくらい素敵で、本当に楽しくワクワクしました。また先生の言葉がけが深く、自分も考えて言っていたつもりがまだまだ浅いなと思いました。
子どもに合わせて、正しく分かりやすく伝えられる具体的な素敵な言葉がけをたくさん聞くことができてとても参考になりました。拍子感のことを伝えるにしても、拍子に注意して・・・という抽象的なことだけではなく、拍の間のスピードのことを具体的に言葉に出して伝えることで、生徒の意識は変わってくるだろうなと思いました。
生徒にとって分かりやすい言葉でお話されるので、子どもが想像できて、自分の指で弾いて音で聴いて腑に落ちるのだろうなと思います。先生の伴奏が付くと、生徒の音色もガラッと変わり、本当に楽しそうだったので、自分も思わず弾きたくなるほどでした。
低い音と、高い音の弦の長さで伸び方が違う説明は、奥が深くてとても分かりやすかったです。生徒に深いところまで伝える大事さを痛感しました。
打鍵スピードの変化によって、音色がどう変わるのか、とても興味深く、もっと知りたいと思いました。
弦の長さの話は、とても深くて心に響きました。レッスンの中で生徒に素敵な言葉がけをもっと出来るようになりたいと思いました。

見学で好評だった、多喜先生のツェルニー100番練習曲の伴奏体験も行いました。レッスン見学を受講された方々が入れ代わり立ち代わり生徒役になり、多喜先生の即興伴奏によってどのように音楽の流れや音色が変わるのかを実体験。音楽を楽しく学ぶことと、深く正しく学ぶこと、まさに多喜先生が仰る「楽しく!正しく!」というコンセプトのレッスンを、身体に沁み込むように味わっていただく時間となりました。


【GoogleAdsense】
ホーム > 指導者ライセンス > ニュース > レッスン見学制度> 多喜靖美先生レッスン...