Vol.7 日下部仁美先生インタビュー(2014年度指導実技優秀者)

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2014/11/07
東京秋期指導実技 成績優秀者
日下部 仁美先生(岐阜県/指導会員)

2014年度 指導者検定東京秋期地区の指導実技受検者の中で最も点数の高かった日下部仁美先生にお話を伺いました。指導者検定の指導実技を受検されるのは今回が初めてです。


指導者検定受検のきっかけについて教えて下さい。

3~4年前にヤマハグレードの3級を取得し、その後の目標を探していたところ、指導者検定について知りました。ただ、指導実技や演奏実技は少々ハードルが高く、また日程もなかなか合わなかったので、まずは筆記試験への参加やレポートの提出から始めました。奏法や読譜についてはセミナーで勉強していますが、指導の仕方そのものを学ぶにはどうしたらよいか悩む中、東京秋期はちょうど日程の都合も良かったので、思い切って指導実技を受けることにしました。

指導実技についてどのように勉強されたのでしょうか。

9月に10~2月の指導実技の課題曲が発表されるので、まずはその課題曲の楽譜(教則本11冊程度)をすべて揃えることから始めました。アナリーゼはもちろんしましたが、いかにそのアナリーゼした内容を演奏に結びつけるかということに着目して、気付いた点をとにかく楽譜に書き込みました。別の曲で気付いた点がいろんな曲にも当てはまるということに気付き、最終的には楽譜がびっしり文字で埋め尽くされました。

準備の段階で、わかったつもりだったことや知識として知っていることが徐々につながっていくことが嬉しかったです。また、当日までにたくさん準備をしましたが、いざ生徒を前にすると、生徒からどのような反応が返ってくるかわからないので、1曲の中でもたくさんの引き出しを持つことが指導者として必要なのだなと改めて感じました。

指導実技を受けて良かったことについて教えて下さい。

上級者のレッスンにチャレンジできたことでしょうか。自分の教室の生徒は初級者、中級者が多く、ショパンエチュードなどのレッスンをする機会はなかなかありません。できるかどうか不安ではありましたが、本当に良い経験になりました。見本となる素晴らしい演奏はできなくても準備してきた曲の解釈について伝えることができた反面、まだまだ指導力の足りない部分について知ることができました。

「上級者を対象とした指導の勉強をしなければならないな」と頭では理解していましたが、実際に上級者へのレッスンをすることで、初級者・中級者への指導にも繋がることを改めて認識しました。貴重な体験をさせて頂いて良かったと思っています。

試験を通して得たことは?

曲の解釈や奏法は勉強していましたが、生徒ができるようになるためには、どう伝えたらよいかという指導の仕方そのものについて改めて考える機会を得ることができました。審査員の先生からは、「1回のレッスンを生徒の心に一生残るレッスンにしましょう」という言葉も頂き、ベテランの先生はこういった気持ちでレッスンをされているのかと印象に残りましたし、勉強にもなりました。

また、いろんな方々が指導者検定を受検されていますが、指導法を磨きたいという熱心な先生が周りにいらっしゃることは大変心強いです。何か自分を変えるきっかけが欲しいと思っていたので、今回の参加で大きな気付きを得ることができました。

最後に、これからの目標についてお聞かせ下さい。

指導者検定の翌日は、非常に新鮮な気持ちで生徒にレッスンをすることができました。「指導が成果につながったか」「レッスンをやりきったか」を特に意識するようになりました。こうやって勉強を積み重ね、学んだことを生徒に伝えて、生徒がそれぞれの心の色を奏でられるように、指導をしていけたらと思っております。

「指導者検定の科目をすべて終えても、まだまだ勉強は続く」とお話された日下部先生。「生徒のために学ぶ」と生徒さんへの愛情がひしひしと伝わってきました。今後のご活躍を楽しみにしております。


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