【実施レポート】2014年指導者検定 東京秋期地区

文字サイズ: |
2014/10/23

先日の10月18日(土)、19日(日)にピティナ本部事務局<東音>ホールにて指導者検定演奏実技および指導実技が行われました。

審査員は、江夏範明(こうかのりあき)先生、根津栄子(ねづえいこ)先生、福田惺子(ふくだせいこ)先生(18日のみ)、林田枝実(はやしだえみ)先生の4名。

忙しい日々を縫って、ご自身の指導力を磨くために、緊張する試験の場に臨まれるその勇気と熱意は本当に素晴らしいと思います。今回は、のべ33名の方がご参加されました。

福田惺子先生の講評 -初級・中級・上級演奏実技-

【伝える演奏のために】

141018_1.jpg

ピアノ指導者は生徒と長い時間付き合い、生徒のピアノ人生の「面倒をみる」仕事だと思います。最初から、「素晴らしい先生になろう」と思いすぎずに、生徒のことを一生懸命に思って、また長くその子にピアノを弾いてもらえるためにはどうしたらよいかということをこれからも考えて頂ければと思います。みなさん、全体的によくお弾きになれるので嬉しかったです。


根津栄子先生の講評 -初級・中級・上級演奏実技-

【自分の出す音をよく聞いてみて下さい】

141018_2.jpg

東音ホールはとてもよく響くホールなので、フォルテの出し方に気を遣われるともっとよくなると思います。ホールの響きに音を合わせるのは難しいですが、ピアニッシモの世界をよく味わって頂けるともっと良かったですね。それから、私自身は料理を作るのが大好きなのですが、料理で言えば、「もう少し材料が煮こまれているともっと美味しかったのに」「もう少し塩コショウがあれば味がちょうど良いのに」という演奏があったのが残念でした。最後の最後まで、料理人になったつもりで、聞いている人が楽しんでくれるような演奏を心がけて頂ければと思います。


江夏範明先生の講評 -初級・中級・上級演奏実技-

【選曲の勉強でもあるんです】

141018_3.jpg

 ピアノ指導者は生徒の曲を選ぶ仕事でもあります。まずは、先生ご自身の欠点が出ないような選曲を心がけて欲しいと思いました。特に、人の耳にどう聞こえるかということをもっと勉強頂ければと思います。例え、途中でミスをしたり止まってしまっても、どういう考えで演奏しているかが明確である場合、また曲について深く勉強している場合は、聴いている人にも伝わってくるので、減点にはなりません。一音一音についてきちんと考えて、魂を込めて欲しいし、プロの指導者を目指すための試験であるということを意識して頂ければと思います。この機会に選曲を勉強され、将来的に生徒に良い曲を与えられる先生になれるように頑張って欲しいです。

 ピアノ教師は1週間で数多くの曲を指導する必要があるため、曲をぱっとみて構造を理解し、その曲の山(盛り上がる箇所)がどこにあるのかすぐに判断する必要があります。初見でもその曲の山がどこにあるのかを判断しながら演奏できるともっと良いと思います。

江夏範明先生の講評 -初級指導実技-

【声がけの仕方は大事です】

141019_1.jpg

 特に小さい生徒の場合には、先生の声の大きさはとても大事です。声が小さい先生は発声に気をつける必要があります。堅苦しい言葉を使っても小さい子にはあまり伝わらないですね。試験なので、敬語になってしまうと思いますが、審査員へのレッスンではないので、子どもに話しかけるトーンを大事にして欲しいです。

 また、10分という時間は確かに短いですが、日々のレッスンでも30分で3曲教えないといけないときもありますよね。30分で1曲しか教えられないと、その後のレッスンの組み立てが崩れてしまいます。できるだけ、時間内の10分でおさまるようにお話しを組み立てて下さい。


林田枝実先生の講評 -初級指導実技-

【レッスンでの変化を褒めましょう】

141019_2.jpg

 レッスンに通われる生徒さんの理由は様々だと思いますが、「次のレッスンに行きたい」「明日の練習につながる」ということが大切ではないでしょうか。短い時間でも、このレッスンでこういったことを学んだと明確な印象を与えてあげて、「練習したい」「またレッスンに来たい」と思わせられるようなレッスンを心がけると良いと思います。

 また、参加者の先生の指導で何名かの生徒さんの演奏が良い方向に変わりましたが、是非、変わったときに褒めてあげて欲しいです。「これが変わったということなんだ」と思えるとすぐに家に帰って練習したいと思うでしょう。


根津栄子先生の講評 -中級・上級指導実技-

【先生方の成長にびっくりしました】

141019_3.jpg

 中級・上級になると曲が長くなるので、メモやチェックを入れると良いと思います。指導者の一言一言が大切な宝物になって生徒の心にはいっていくわけなので、指導者は一言一言を大事にして頂ければと思います。

 それから、経験はすごいなと感じました。午前中に初級を受けられ、午後に中級・上級を受けられた先生方が何名かいらっしゃいましたが、さっきの人とは別人ではないかと思うぐらい良い教え方になっていて、この短時間の成長にびっくりしました。午前中に行った講評やディスカッションでのアドバイスが活きているということがとても嬉しかったです。生徒がステージに参加すると大きく成長するように、先生も人前に出る経験を経ることで短時間に成長できるのですね。

講評後のディスカッションタイム

141019_4.jpg

指導者検定では、実施後に、審査員の先生方と直接交流頂ける、ディスカッションの時間を設けております。指導者検定を受検するまでに頑張ったこと、当日うまくいかなかったことを改善するためにはどのようにしたら良いか、また日頃のレッスンでこういったことに困っているなど、自身の抱える悩みを共有、解決する場となっております。終了後もレッスン等あり、お忙しいと存じますが、講評のお時間もご活用頂ければと思っております。今回は、このディスカッションで他の先生方の意見がとても参考になった、また、ディスカッションでの先生のアドバイスで午後に急成長された方など、この機会をご活用された先生方がたくさんいらっしゃって、大変嬉しく思っております。


【GoogleAdsense】
ホーム > 指導者ライセンス > ニュース > > 【実施レポート】20...