2012秋期 全国一斉筆記試験問題公開

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2013/04/17
img 全国一斉 課題曲筆記試験

2012年10月30日(火)に仙台、東京、横浜、名古屋、神戸、岡山、広島、福岡、鹿児島の9地区で全国一斉課題曲筆記試験を実施致しました。秋期はステップ課題曲をテーマにした筆記試験となっております。全問題を掲載致しましたので、是非チャレンジしてみてください。

記述の解答に関しては受検者のみに配布しております。秋山徹也先生の解説入り冊子解答集は受検者のみの特典となっております。
<リスニング問題>(10点) ※音源は非掲載です。

1.音楽を聴き、この曲の作曲家と同時期に活躍した作曲家を下記の選択肢より選べ。(正答率73%)
(課題曲 応用2:ブルグミュラー/貴婦人の乗馬)

ア.バッハ
イ.モーツァルト
ウ.リスト
エ.ドビュッシー
2.音楽を聴き、この曲に代表されるような、シンコペーションが特徴的な、
20世紀アメリカで流行した音楽ジャンルを下記の選択肢より選べ。(正答率97%)
  (課題曲 基礎2、4 発展2(4手):スコット・ジョプリン/ジ・エンターテイナー)
ア.フォーク  
イ.ラグタイム  
ウ.シャンソン  
エ.サルサ
3.これから演奏する生徒の問題点を3つ述べなさい。(正答率93%)
  (課題曲 応用3:平吉 毅州/踏まれた猫の逆襲)
※解答省略
4.これから演奏する生徒の問題点を3つ述べなさい。(正答率88%)
(課題曲 応用5:50の連弾曲集Op.481-18(4手))
※解答省略
5.音楽を聴き、この練習(アクセントをつける音以外は、できるだけレガート、かつpで弾く練習)は何のために行われる練習なのか、練習の目的を簡潔に答えなさい。
※解答省略
<基本問題>(10点)
1.下記の曲は     の楽語と反対の意味をもった楽語を選択肢より選びなさい。(正答率41%)
(課題曲 応用6:クープラン/ブルボン地方の娘)
譜例
(ア)Maestoso (イ)Cantabile(ウ)Con brio(エ)Lamentabile
2.下記の曲は     の部分でどの調に転調しているか。下記の選択肢より選びなさい。(正答率100%)
譜例
(ア)変ト長調(イ)変イ長調(ウ)変ホ長調(エ)変ニ長調
3.標準的なリズムが3拍子でないものを、下記の選択肢からすべて選びなさい。 (正答率46%)
(ア)リゴドン (イ)ワルツ (ウ)ポロネーズ (エ)マズルカ
(オ)アルマンド (カ)メヌエット (キ)タランテラ
4.下記の楽譜を、長3度高く、調号を使って「移調」した楽譜を、解答欄の譜面上 (大譜表)に書きなさい。 (正答率68%)
(応用5:J.S.バッハ◎ガヴォット ト短調)
譜例
5.湯山昭作曲の「お菓子の世界」に入っていない曲を下記より1つ選びなさい(正答率97%)
(ア)
ホットケーキ
(イ)
マカロン
(ウ)
柿の種
(エ)
バームクーヘン
(オ)
シュー・クリーム
6.ピアニストの手のケア方法、また手を傷めないための予防法について誤っているものを下記の選択肢より1つ選びなさい。(正答率70%)
(ア)
手を痛めた際は、長期間ピアノに触れないことが、その後の演奏活動にいい影響を及ぼすことが多い。
(イ)
手を痛めた原因がテクニックにあるのなら、他のテクニックの練習に代えることが重要。ショパンやリストなどの幅広い和音が続出する曲で痛めたら、モーツァルトやベートーヴェンなどの古典的な作品を練習してみると効果的である。
(ウ)
手を痛める一因にオクターブ、また和音を弾く際に親指と小指を開いた状態で打鍵することがあるため、手が小さく、オクターブを弾く際に手をいっぱいに開く必要のある演奏者は、普段から指のストレッチをするとよい。
(エ)
長時間の練習では、合間に適度な休憩、ストレッチを心がけることで緊張の弛緩となり、手の怪我の予防として効果的である。
7.約半音下げたバロックのチェンバロで演奏する際、A=何Hzに調弦するのがよいか。下記の選択肢より最も適切なものを選びなさい。(正答率52%)
(ア)440Hz (イ)400Hz (ウ)415Hz (エ)330Hz
8.下記のピアノ曲のうち、管弦楽曲からピアノ曲に、またはピアノ曲から管弦楽曲に作曲家自身の手によって編曲されていないものを選びなさい。 (正答率62%)
(ア)ラヴェル/古風なメヌエット
(イ)プロコフィエフ/ロメオとジュリエット
(ウ)ドビュッシー/喜びの島
(エ)ドヴォルザーク/スラブ舞曲 Op.46
9.クラリネット(B♭管)の譜面として下記の音が書かれていた場合、実音として正しいものを選択肢より1つ選びなさい。(正答率62%)
譜例
(ア)Fis (イ)B (ウ)A (エ)D
10.下記の楽譜に伴奏をつけなさい。(正答率74%)
(課題曲 基礎5:L.ハーライン◎星に願いを)
譜例※解答省略
<音楽史問題>(10点)

以下の文はシューマンについて述べたものです。
下記の文章を読み、空欄に当てはまるものを選択肢より1つずつ選びなさい。 (文章はピティナ・ピアノ曲辞典より抜粋)

 シューマンが生まれたのは(1.    )ザクセンのツヴィッカウという小さな町であった。 父フリードリヒ・アウグストは書籍出版・販売業を営んでおり、その関係でシューマンの兄のも書籍業を営むことになり、このような中でシューマンは、幼い時期から数多くの(2.    )に囲まれる生活環境にあった。父は(3.    )をこよなく愛し、優れたその印刷物を刊行した。母親のヨハンナは(4.    )を愛好し、その関係からシューマンの(4.)への情熱はこの母親から受け継いだと見られる。
シューマンは早くから芸術とくに音楽への関心を示した。8歳のとき、母と保養地のカールスバートに5週間滞在し、同地で(5.    )の演奏を聴く。当時、高い評価を得ていたこのボヘミア出身の作曲家で名ピアニストの演奏との出会いはシューマンのその後の音楽的資質の開花に影響したと思われる。少年時代のシューマンは作曲とともにとくにピアノの演奏に親しみ、とくにピアノ練習曲で用いていたフンメルやベートーヴェンのほかに、(6.    )の作品を演奏していた。この(6.)体験は強い印象を与え、(6.)の音楽は長くその後の彼の創作に影響を及ぼすことになる。
1828年にギムナジウムを卒業すると彼は、父親を失った家庭の状況に鑑みて音楽家ではなく正業に就いてもらいたいという母の意思を汲んで、ライプツィヒ大学(7.    )に進学する。しかし、音楽への情熱はますます募り、ピアノを熱心に練習することに加えて、未完の「11の歌曲集」(1827-28年)や「ピアノ四重奏曲ハ短調」(1828-29年)、ピアノ連弾のための「8つのポロネーズ」(1828年)などを作曲する。これらは1830年代前半における彼の創作の出発点としてきわめて重要な作品群である。
1830年代の創作はクララとの出会いと、愛の予感、愛の確信、そして結婚への困難な闘いと密接な関連を持っている。
シューマンのピアノ作品がメンデルスゾーンショパンリストと大きく異なるのは、音楽が一種の(8.    )に仕上げられている点である。その背景を成しているのが文学作品との関連であり、また「物語」の発想である。たとえば、「謝肉祭」では(9.    )というシューマンの構想した芸術の真実を追求する団体の思想も重ねられており、大衆文化と芸術という構図に仕上げられている。 シューマンが(9.)という発想を抱いたのは1831年頃で、シューマンは自分自身の分身として(10.      )とオゼビウスという人物像を作り上げるとともに、彼が身近に接していた人物をこの同盟員に仕立てている。この「分身」という発想は、ジャン・パウルの小説「生意気盛り」に登場するヴルトとヴァルトに由来している。
  (正答率53%)
1. (ア)1809年(イ)1810年(ウ)1811年(エ)1812年
  (正答率91%)
2. (ア)医学書 (イ)文学書(ウ)音楽書 (エ)楽譜
  (正答率89%)
3. (ア)医学 (イ)文学(ウ)音楽 (エ)法律
  (正答率91%)
4. (ア)文学 (イ)医学(ウ)工学 (エ)音楽
  (正答率46%)
5. (ア)リスト (イ)ショパン(ウ)モシュレス (エ)モシュコフスキー
  (正答率39%)
6. (ア)モーツァルト(イ)シューベルト(ウ)ショパン(エ)リスト
  (正答率73%)
7. (ア)工学部 (イ)文学部(ウ)医学部 (エ)法学部
  (正答率47%)
8. (ア)実話 (イ)小説(ウ)寓話 (エ)詩篇
  (正答率74%)
9. (ア)ハンザ同盟 (イ)デロス同盟(ウ)アウグスブルク同盟(エ)ダヴィッド同盟
  (正答率61%)
10. (ア)フリスタン (イ)トリスタン(ウ)フロレスタン(エ)キリシタン
<課題曲問題>(60点)
◆課題曲Ⅰ (応用5:ハイドン/ソナタ Hob.XVI10 第1楽章) ※楽譜省略
A.
この曲の形式について書かれた下記の文章について3,11,13については調名を書き入れ、14については小節数を書き入れ、その他の箇所については適切な語を選択して解答しなさい。
 この曲は(1.ア.2部形式/イ.ソナタ形式/ウ.ロンド形式)で書かれています。(2.ア.序奏/イ.提示部/ウ.導入部)の第1主題は(3.ハ長)調で始まります。ここで第1小節の回音は(4.ア.重々しく重厚感を持って/イ.活発、明瞭に/ウ.表情をつけてゆらすように)演奏し、第2小節右手の(5.ア.EG音/イ.DF音/ウ.CE音)の重心に向けて進むようにします。左手においては、第1小節の和音は正確に押さえるようにして、第2小節の上行の分散和音は(6.ア.なるべく控えめな雰囲気で/イ.勢いづけて荒々しく/ウ.優美な雰囲気で)演奏するようにします。第4小節の前打音は8分音符又は(7.ア.4分音符/イ.16分音符/ウ.32分音符)のどちらの長さでもよいです。第7小節のトリルは(8.ア.揺れるように/イ.激しく/ウ.安定感をもって)弾くようにします。同時に左手のドミナントのG音に支えられた8分音符はむらなくトリルに左右されることなく安定感をもって演奏することが臨まれます。
第8小節第2拍の8分休符は(9.ア.短めにして/イ.よく感じ取って/ウ.受け流すようにして)次の第2主題に入るようにします。第2主題は(10.ア.下属調/イ.属調/ウ.平行調)である(11.ト長)調で書かれています。第16小節からコデッタに入り、(2. )が終わります。
第21小節第2拍裏拍から始まる(12.ア.中間部/イ.経過部/ウ.展開部)は第1主題のモチーフを主体として始まります。第26小節で(13.イ短)調に転調するため、新たな、より緊迫した音色で演奏することをすすめます。第31小節2拍目で(2. )の(14. 17 )小節2拍目上声の音型を(15.ア. 縮節/イ. 拡大/ウ. 転回)した音型が用いられます。この音型は第32小節、第33小節の2拍目でも用いられていますが、これらの小節の、各1拍目では第1主題の音型が同時に組み合わせて使われているので、(16. ア. 一層めまぐるしく展開するように/イ. さらっと受け流すように)表現することが考えられます。第38小節第1拍は(17.ア.全終止/イ.半終止/ウ.偽終止/エ.変終止)となっています。続いて(18.ア.展開部/イ.再現部/ウ.終結部)に入ります。
A.正答率
(1)84%  (2)96%  (3)99% (4)92%  (5)88% 
(6)76%  (7)18%  (8)63%  (9)87%  (10)98% 
(11)98%  (12)90%  (13)99%  (14)53%  (15)70% 
(16)80%  (17)78%  (18)93%     
B.
この曲において、32分音符と8分音符の組み合わせの箇所でメトロノームを鳴らさないとリズムが乱れる生徒に対して、どのような練習方法が考えられるか。自らの考えを述べよ。(平均点:1.74点/ 2点満点)
※解答省略
◆課題曲Ⅱ (課題曲 応用5:キュイ/Op.20-1)※楽譜省略
A.
この曲の形式について書かれた下記の文章について1、3、6、8については調名を書き入れ、その他の箇所については適切な語を選択して解答しなさい。
3小節目後半~4小節目の1拍目にかけてでは(1.ヘ長)調の和音を借用しているため、(2. ア. 陰のある、柔らかい/イ. 広がりのある)表現が、4小節目後半~5小節目にかけては(3.ニ短)調の和音を借用しているため、(4. ア. 陰のある、柔らかい/イ. 明るく、楽しい/ウ. 広がりのある)表現が考えられます。8小節では、(5. ア.II度調/イ. V度調/ウ. VI度調)の(6. ト長)調に転調しているので、(7. ア. 高揚感のある/イ. 静かで落ち着いた)表現へと変化すると良いと考えられます。9小節目~は、(8. ニ短)調で始まっています。(9. ア. 高揚感のある音で/イ. 少し陰のある、心を込めた深い音で/ウ. 明るく、とても開放的な音で)表現するとよいと考えられます。ただし11小節目後半での(10. ア. ドミナント/イ. ドッペルドミナント)を経て、12小節目で主調の(11. ア. 半終止/イ. 全終止/ウ. 変終止/エ. 偽終止)に向かっており、11節目後半の上声部の(ア. 3/イ. 5/ウ. 7 )度の跳躍と相まって、明るく開けた感じの表現になると考えられます。13小節~は、主旋律がテラス状に3回降りるような形になっていますので、音型の下行に伴いdim.するのが妥当ですが、(13. ア. バロック/イ. ロマン派/エ. 近現代曲)風に、段階的に3回落とすような形の表現も考えられるかもしれません。この旋律は16小節で低声部に引き継がれ、その後の17小節から音域が急に高くなります。したがって、17小節からは(14. ア. 繊細な線の細い音で/イ. 急に大きな音量で)表現するのが妥当です。ここでも11小節同様、19小節後半で(10. )を経て20小節目での主調の(11. )に向かっており、上声部の音域の高さとも相まって、大きなクライマックスを構成しています。20~21小節では、メロディーのラインが上から下にわたり、最後の3小節は主旋律が低声側であると同時に、全体の音域が下行し、この曲の最低音で終止する流れとなっているため、(15. ア. 大きなボリュームで重量感をもって/イ. 静かに奥深く)曲を閉じるように表現します。
A.正答率
(1)71%  (2)76%  (3)73% (4)74%  (5)71% 
(6)72%  (7)73%  (8)86%  (9)91%  (10)83% 
(11)76%  (12)92%  (13)69%  (14)74%  (15)94% 
B.
この曲において、2声のバランスはどのようにするか。必ず具体的な根拠を示したうえで、自らの考えを述べよ。(平均点:1.66点/ 2点満点)
※解答省略
◆課題曲Ⅲ (課題曲 応用7:ラモー/ロンド風のジーク)※楽譜省略
A.
この曲の主調、また指定箇所A、指定箇所Dは何調か、それぞれ解答用紙に記入しなさい。
(指定箇所:A 17小節目~20小節目/D:38小節目~40小節目)
主調:ホ短調 (正答率:90%)
Aの調:ト長調 (正答率:71%)
Dの調:ロ短調 (正答率:75%)
B. (平均点:1.56点/ 2点満点)
指定箇所B(23小節目の装飾音)、指定箇所C(34小節目)の正しい弾き方の一例を解答用紙の譜面にそれぞれ書きなさい。
※解答省略
C.
この曲におけるトリルの役割とは何か。トリルがつけられている意図、またそれが曲全体に与える効果について、自らの考えを述べよ。
※解答省略
◆課題曲Ⅳ (課題曲 応用5:ショパン/カンタービレ) ※楽譜省略
A.
指定箇所(4小節目最後の1音~8小節目2音目まで)の和音記号を、解答用紙の楽譜に書き込みなさい。
※借用和音の場合は、1時的な転調とみなして、借用先の調名と和音記号を記してください。
【例】C:V2
※解答省略
B.
指定箇所(上記と同様)の右手のメロディーに、フレーズがわかるよう、適当と思われる「スラー」を付けなさい。
※解答省略
<指導法問題>(10点)
A.
バッハ/平均律クラヴィーア曲集第I巻第1番?第10番の中から任意の3曲を選び、その曲を通して生徒にどのようなことを学ばせたいか、(テクニック、構成、様式等)、また演奏するにあたりどのようなことに注意させていたか、具体的に述べなさい。
※解答省略
B.
連弾のペアを組む際に心がける必要があることは何か、自らの考えを述べよ。また、自らの生徒で連弾を組ませる場合、どのような生徒同士を組ませ、どのような曲を弾かせるか。なるべく具体的な生徒の例を出して説明しなさい。
※解答省略
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