指導セミナーvol.38庄司先生インタビュー記事

文字サイズ: |
2009/04/10
指導セミナーVol.38

第2講座 "音楽を習う"から"音楽を作ろう"へ 
庄司美知子先生 「子供との対話、そして音楽との対話を」
多くの優れた生徒を指導するほか、国内外でのマスタークラス講師や演奏活動など、幅広く活躍する庄司先生。今回は、「音楽を習う」から「音楽を作る」へのマインド・シフトをテーマにした背景をお伺いした。

―「習うから作るへ」これは大きなマインド転換ですね。中級の生徒さんに対しては、日頃どのようなアプローチを心がけていらっしゃいますか?

中学生は自分の意思が出てくる時期ですし、親との葛藤もあります。そんな難しい時期に、自分の気持ちから出るものを大切にしたいですね。選曲なども、話し合ったりヒントを出したりしながら、一緒に作っていこうと考えています。例えば、
先生:「少し速く弾いてきたわね」
生徒:「CDを聴いたらこうだったから」
先生:「でも、それはあなたにとって可能なテンポなの?」
そういう話し合いをすると納得してくれますね。私の方から質問することが多いのですが、最初はやっぱり答えられないこともあります。中高生は口を割ってくれるまでが時間がかかりますけど、慣れてくると自分の意見を言ってくれるようになりますね。上から「こうしなさい」ではなくて、常に対話を心がけています。

―先生との対話を通して、生徒さん自身が自分で選ぶ、自分で決めるという意識に変わっていくのですね。

私の教室では、レッスンが毎週何曜日と決まってないんです。与えられた曲を来週までに仕上げないといけない、となるとプレッシャーになってしまいます。ですから中学生以上は、1回ごとにお互い時間の調整をして次のレッスン日を決めます。最初戸惑っていた生徒も慣れてくると、「この曲は1週間で出来そうにないので、次は○日に」「試験があるから来週は延期して」とか、自分でペースを決められるようになりますね。

―そして、その対話は音楽作りにも繋がっていくのでしょうか。

今の子供たちは、親子の対話も減り、一人で行動することが増えています。でも音楽に向き合う時も孤独であってはいけない。音楽と対話ができるように、音楽から様々なものを発見する力をつけてあげたいですね。例えば一つの作品を勉強する時も、作曲の背景や、同じ作曲家が書いた室内楽曲や声楽曲なども知ることで、もっと深いものを見つけることができるようになります。「あ、こんな見方もあった、こんな喜びがあった」と、自分で発見できるのがやっぱり一番嬉しいですよね。。(2009年2月27日 東京)


【GoogleAdsense】
ホーム > 指導者ライセンス > ニュース > > 指導セミナーvol....